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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる16年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

言葉の力

 昔から「言霊」(ことだま)というのがあり、言ったことが現実になったりするから、不吉なことなど口にしてはいけないというようなことを亡き母から教わりました。
子どもの頃、死にまつわることなど口にしようものなら、「縁起でもないこと言わないの!」とたしなめられたものです。
だからと言って、自分が母親になったときに同じようにしたかというと、あまり記憶にありません。
多分、私は、そんなことを言われて育った最後の世代かもしれません。
ただ、言葉の持つ力といいますか、この世界での重要度みたいなものは感じて育つことにつながったと思うので、それはよかったと思っています。

そんなことを思い出したのは、先週見た「Air/エア」という映画がぽんぽんとせりふがスピーディーにやりとりされて、年のせいか字幕についていくのが結構忙しい映画だったからです。
派手なアクションがあるわけでもなく、恋愛話やラブシーンなど一切ありません。マイケル・ジョーダンという稀有なNBAのバスケットボール選手が物語の重要なキーマンなのですが、劇中に姿を現したのは、ほんのチラッとだけで、後は主役のマット・ディモンとベン・アフレックの仕事場であるオフィスや自宅だけで、舞台劇にもなりそうな雰囲気で話が進んでいきます。
後半になってから当時高校生だったマイケル・ジョーダンの自宅が出てきて、舞台が転換する感じになります。
第二の主役とも言うべき、マイケル・ジョーダンのびっくりするほど聡明で交渉力のあるお母さんが出てきて、話が大きく転換していきます。

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久しぶりに映画を観る

 今年に入ってからのコロナ禍で、どうしても必要なとき以外は公共交通機関を利用せず、映画、コンサートも行かず(コンサートは中止が多かったですが)、外食せず、夜の街にもとんとご無沙汰しておりました。
それでも感染が下降気味だということで、来週からあまり観客が声を出さない映画やクラッシックのコンサートなどは満席にしてもよいと政府が発表しました。
観たい映画があったので、そうなる前に行きたいと思い、先日、久しぶりに自宅近くの映画館に行きました。
この映画館は駅前の商業施設や市の図書館などの公共スペースがあるビルの一角にあります。いくつかの部屋に分かれていろいろな映画を上映していますが、観客席が階段状になっていて、その階段が結構高さがあるので、前後の人を全く気にせず観ることができて、私は気にいっている映画感です。
何より自宅から車で5分ぐらいで行けちゃうところがいいです。
というわけで、あらかじめネットで席を予約して某日の朝一番で観たのが、「パバロッティ 太陽のテノール」なのでした。

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映画も時代により評価が変わる

 このところ私事都合であれこれとあり、すっかりブログの更新が滞ってしまいました。
毎日、事務所に出て通常業務を行っているのですが、ある私的事情を抱えてしまい落ち着かない日々が続いていて、そちらに考えがいってしまい、なかなかまとまった文章を書くことが難しかったです。
その事情もなんとか良い方向へと道筋が見えてきて、最近、少しずつ気持ちが落ち着いてきたというところです。
そんな中、何度も繰り返し見た映画、「風とともに去りぬ」が配信停止となるというニュースが流れてきて、そうかー、とその理由についても理解はできるので仕方がないのかなと思う反面、じゃ、西部劇でアメリカの先住民の人たちを悪者にしているのは差別的だからという話にはならないのかなとも思うし、以前は東洋人に対するステレオタイプ的な映画もあったような気もするし、それだけ、有名で影響力が強い映画としてピックアップされたのかな、そして現下の社会情勢の中では最も目立つ映画だったのかなとも思います。

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「グリーンブック」を観る。知性と勇気

 昨日、以前から観たいと思っていた映画「グリーンブック」を観る機会に恵まれました。評判どおりの良い映画で最後は泣きました。悲しくて泣くのではなく感動の涙が自然に出てきました。
時は1962年、アメリカニューヨークでナイトクラブの用心棒のような仕事をしていたトニーは、腕っぷしが強く、人をはぐらかすような話術にもたけた陽気なイタリア系アメリカ人。客同士のトラブルなどを見つけるとあっという間に腕力にものを言わせ、いわば暴力的に解決してしまう教養などとは無縁の男。それでも、心根は優しいので妻や子ども、その他の親族、友人にも愛されていて裕福ではないけれど幸せに暮らしています。
クラブが改装工事をするため2か月の休業をすることになり、カーネギーホールの上階に住んでいるセレブな天才的ピアニスト、ドン・シャーリーの演奏旅行に随行する運転手兼用心棒として雇われることになります。問題は幼少のころからピアノの才能を認められ、ドクターとも呼ばれるぐらいに知性と教養あふれるシャーリーが黒人であったことと、演奏旅行先が黒人差別の激しい南部だったことです。
宿泊施設や飲食店、トイレまでが「黒人お断り」が堂々とまかり通っていた時代の南部を旅するために、黒人OKの施設についてのガイドブックが「グリーンブック」と呼ばれていて、トニーはそれをもって出発するのでした。

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魂の歌声はジャンルを超えて

 先週末、かねてより観たいと思っていた映画「ボヘミアンラプソディー」を観ました。
ロックグループクィーンのボーカル、フレディ マーキュリーを主人公にした、俳優のなりきりぶりが評判の、もちろん、それだけではなく、彼らの音楽づくりの過程や、けんかしながらも仲直りして最後20分のチャリティコンサート、ライブエイドの舞台の再現へといきつくまで、2時間あまり、すごく短く感じました。
クィーンの楽曲はどれも素晴らしいのですが、やはり、フレディの歌唱力なくしてはなりたたなかっただろうし、音楽性の高さ、映画になってみて、あらためて歌詞の和訳などをみると、哲学的な命題のようなものが散りばめられていることを感じます。

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たまには映画を「ラ・ラ・ランド」

このところ 雑事に追われ、バタバタと過ごしていたのですが、見たいと思っていた「ラ・ラ・ランド」を昨晩ようやく見ました。
自宅近くの映画館でやっていたので、いつでも見られると思っているうちに日が過ぎて、ぼやぼやしてると終わっちゃうと思い、昨日仕事帰りに映画館に寄って見てきました。
終演が夜9時10分なので、都心の映画館だったら考えちゃう時間ですが、車で5,6分で帰れる地元の映画館なので仕事帰りに気楽に寄れます。
賛否分かれる映画らしいですが、私は、主演のライアン・ゴズリングが「君に詠む物語」以来好きな俳優なので、彼を見たいと思ったのが一番の動機です。
一時、ちょっと太ったけど、この映画ではダンスシーンがあるせいかすっきりとして、憂いを含んだ独特の表情は魅力的です。

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夫婦とは?映画や本で考える

 当地は若葉が美しく風もさわやかでゴールデンウィークまっただ中です。
というわけで、法律などとはちょっと離れた記事を書こうかと思います。
先週、「さざなみ」という映画を観ました。
イギリスの都市の郊外で暮らす会社勤めをリタイアした夫と元教師の妻、大きなワンちゃんのいる穏やかな二人だけの老後の生活です。
友人たちを招いての結婚45周年記念パーティを1週間後に控えた月曜日、夫に届いた1通の手紙がまさに妻の心にさざなみをたてていくのですが、ヨーロッパの映画祭で数々の女優賞を受賞して、アカデミー主演女優賞の候補にもなった主役のシャーロットランプリングの顔の表情の作り方が全編で秀逸です。
その分、夫役の俳優も名優らしいのですが、私にはあまり印象に残りませんでした。それだけ、シャーロットが圧倒的な存在感だったのだと思います。
いつも思うのですが、欧米の女優は若返りのための整形なんて一切していなくて、今の自分を堂々とさらしている人が多いのが好感がもてます。
自分の今に自信を持って生きている姿は素敵だなと思います。多分、世の中も若さばかりを求めたりはしないのでしょう。

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知らないこと知らされていないことが多いと思う。

先週末、友人に誘われて観た「モンサントの不自然な食べもの」という映画は衝撃的でした。
あまり、面白くはないと思うけれどといわれましたが、久しぶりにいわゆる「ママ友」のうちの、特に親しくしていた3人に会えるということもあり、自宅から車で15分ぐらいのところにあるコミュニティセンターに行きました。
3人のうちの一人は、私と価値観が似ていて同い年ということもあり、今では親友です。なので、彼女とは比較的会っていますが、後の二人、特に一人は数年ぶりぐらいで、会えて本当にうれしかったです。
さて、映画は、巨大多国籍企業の作る遺伝子組換え大豆の危険性について告発しているのですが、アメリカやイギリスでそれらが許可された構図が、日本の原発の発展に重なるところがあって、興味深かったというより驚きました。

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