
朝日新聞の朝刊に「ひと」欄というのがあります。
その時々で話題の人を取り上げていて興味深いのですが、30日には定年退職後に数学を学び博士号を取得した方が紹介されていました。大企業のエンジニアを定年退職後、母校の大学の聴講生、学部編入、大学院修士、博士課程と進み、足掛け10年で博士号を取得なさったそうです。
お年は71歳とのことですが、何やら数式の書かれている黒板をバックに笑顔のお写真はとても若々しく感じられます。



朝日新聞の朝刊に「ひと」欄というのがあります。
その時々で話題の人を取り上げていて興味深いのですが、30日には定年退職後に数学を学び博士号を取得した方が紹介されていました。大企業のエンジニアを定年退職後、母校の大学の聴講生、学部編入、大学院修士、博士課程と進み、足掛け10年で博士号を取得なさったそうです。
お年は71歳とのことですが、何やら数式の書かれている黒板をバックに笑顔のお写真はとても若々しく感じられます。
15日に当ブログで取り上げたうつ病で自殺した小児科医師 (記事参照)の使用者側の責任を問う裁判の判決が、29日東京地裁でありました。(参照)
先に判決のあった労災かどうかの裁判では、労働の時間のみならず質にまで踏み込んだ見解を示し、労災として認めましたが、今回の判決ではうつ病を発症させるほど重い業務ではなかったとして、遺族の損害賠償請求を斥けました。
先の判決で国側が控訴しないことが決定していましたが、同じ東京地裁で全く判断の違う裁判結果となったわけです。
昨日久し振りに外回りの営業活動に出かけました。とある裏道にひっそりと咲いていた小さな桜の木がありました。しだれ桜系の木だと思うのですが、咲き始めは白くて時間がたつとピンク色に染まるようで、一つの木に白とピンクの花が混在していて、とてもきれいでした。私の携帯はあんまり解像度がよくないので、きれいに撮れなくて残念なのですが・・・・。
さて、外回りは今年に入って4回目です。さしたる成果はないのですが、昨日は都内の自分が土地勘のある所へ行ってみました。
育児介護休業法では、小学校就学前の子を養育する労働者が請求した場合は深夜業を免除しなければならないという規定があります。(同一の事業主に1年以上継続して雇用されている等のいくつかの条件があります)
しかし、その間の賃金などの労働条件についての規定はありません。そのため、深夜業務の免除を申し出ただけなのに、業務全体を減らされ賃金が大幅に減少したとして、賃金差額分の支払を求める裁判の判決が26日、東京地裁でありました。(参照)
3000万円の支払い要求に対して、1500万円の支払命令が出ました。
昨年来偽装請負の批判を受けていたキャノンが、グループ各社の工場で働く非正規雇用の労働者の正社員化を発表しました。
2008年末までに1,000人を正社員に登用するそうです。
先にパート社員の正社員化を発表したアパレルメーカー等が、5,000人、6,000人という規模でしたから、ショボイなあという印象です。製造業は小売業とは違う事情もあるでしょうが、グループ各社の派遣・請負労働者は20,000人もいるとのことですから、「そのうちのたったの1000人かい」と言いたくなります。
しかも、主に派遣労働者から直接雇用したいとのことですから、国会で証言した請負社員の方は除外されてしまうんでしょうか。
昨日、4月1日から施行される改正男女雇用機会均等法について書きました。今日も引き続き主な改正点をみてみたいと思います。
均等法が施行されてから20年がたち、対象が男女労働者となり女性だけではなくなったというのが大きな改正点です。今後は女性と比べて男性に不利益な取扱いをした場合も違法となる可能性があります。
しかし、従来どおり「ポジティブアクション」として女性の比率が4割を下回っている場合などに、女性優遇の措置ができるという特例は残されました。総合職に占める女性の割合が5%である等、必ずしも女性の現状が大きく改善されたとはいえないからです。
現行ではなかったが新しく加えられた規定として、「間接差別の禁止」があります。
4月1日から男女雇用機会均等法が改正されます。
いくつか改正点がありますが、そのうちセクシャルハラスメントについてみてみたいと思います。
現行では、セクハラについて雇用管理上の配慮義務となっていましたが、事業主が構ずべき措置について指針を出し、必要な措置をするよう義務づけています。(参照)
対象者も女性だけでなく、男女労働者となりました。対策が講じられず是正指導にも応じない場合は「企業名公表」の対象となります。今までは、公表まではされなかったのですが、事業主に対して厳しい対応が迫られるようになりました。労働者とは、正社員のみならず非正規雇用のアルバイト等、全ての雇用される者です。派遣労働者については、派遣元と同時に派遣先事業主も措置義務があります。
今までは、女性に対する嫌がらせという概念でしたが、いわゆる「逆セクハラ」も許されないこととして男性に対するセクハラも禁止されます。
代理出産について当ブログでも昨年書いたことがありました。(参照)
私は「子供が欲しい」という自らの欲望のために、他人の生命を危険にさらすという行為に強い違和感を感じています。「あれが欲しい」「これが欲しい」という欲望の行き着く果てという感想も持っています。
「実子と認めてほしい」という女性タレントが「○○(夫の名字)の遺伝子を残したい」とテレビで言っていたときには驚愕しました。親族や友人などの限られた人との間の話ではなく、広くあまねく行き渡る電波の中で語っていたことにショックを受けたのでした。
私はテレビでスポーツ番組を観るのが好きなのですが、このところの民放のアイドルを使って盛り上げようとしたり、競技に関係のないところで変に「物語化」して興味をひこうとするやり方にうんざりしていました。
それでも、フィギアスケートは好きな方なので、昨日はテレビでしっかり観ました。
高橋選手が演技を終えたと同時に泣き出したのを見て、「ああ、大変なプレッシャーを感じながら演技していたんだなあ」と思いました。聞くところによると、ショートプログラムの時も始まる前は足が震えていたとか。昨日も演技する前は「泣きたいぐらいのプレッシャー」を感じていたそうです。
厚生労働省が、インフルエンザ治療薬タミフルの10代患者への使用を制限するように指示しました。(参照)
今日の朝日新聞朝刊によると、2004年から2007年3月までにタミフル服用後に飛び降りたりして、死亡や骨折した事故例が、報告されただけでも15例あるとのことです。今まで公表されていたのは6例だけだったとのことで、相変わらずの隠蔽体質ですね。
死亡は4例で、服用後に道路に飛び出したための交通事故死が1例ありますが、これは数に入れていないそうです。
社労士の仕事の範囲は広いですが、自分はやはり就業規則をやりたいと思い、あれこれ本を読んで勉強中です。
都内の社労士事務所に勤める友人の話では、法令の改正があるということももちろんですが、やはり最近はコンプライアンスが盛んに言われるようになり、新規作成より古い就業規則の見直しの仕事が多いそうです。
見直す場合はまずどこを? ということですが、就業規則には「絶対的必要記載事項」と言って、必ず記載しなければならない事柄がありますから、それらが記載されているかが、まず第一のポイントでしょう。
即ち、①始業、終業の時刻、休憩時間、休日、休憩、就業時転換(交替勤務の場合の就業について)、
②賃金、(臨時の賃金含む)の決定、計算、支払方法、締め切りと支払時期、昇給に関する事項、
③退職に関する事項(解雇の事由を含む)任意退職の他、解雇、定年制、休職後の退職等についても含みます。
この前の日曜日、買い物があって都内に出かけ、JRと地下鉄を乗り継ぎました。
ちょうどその日から首都圏の交通網が共通ICカード(JRのスイカを含む)を使えるようになっていました。最初、私はスイカではなく、共通の別のカードを使うのかと思っていたら、スイカも使えるということなので、地下鉄の改札口にスイカをかざしてみると、なるほどすんなり通ることができました。
今年の4月から年金で変更される部分がいくつかあります。
受給者にとって今までと比べて不利になるので、改正というより改悪というべきなのでしょうが、何とかして総支給額を減らしたいという思惑がみられます。
2月2日(参照) と2月3日の記事(参照)で、「30歳未満の妻の遺族年金」や「申出による支給停止」について書きましたが、今日は在職老齢年金についてちょっと触れたいと思います。
先日、支部の例会の帰りに、先輩会員から「今は仕事がなくても、いざという時にすぐできるように、シュミレーションで就業規則を作るとかしとくといいわよ」と言われました。
雛形のCD-ROMがあるなんて安心していましたが、確かにそんな練習も必要だなと思い、その前に就業規則作成の本を読んでみました。
もちろん、以前にも何冊か同種の本は読んでいるのですが、そのCD-ROMのついた本については、ざっと目を通した程度だったのです。
最近、プロ野球にはあまり興味がなくなっていたのですが、このところの裏金問題はいやでも目に入ります。
西武球団は埼玉県のチームだし、熱心に応援していた時期もあったので、ちょっと残念です。同時に他の球団はどうなのだろうと疑いの目を向けてしまいます。もし、他にもやってるチームがあったら正直に白状した西武だけが痛い目にあって、正直者がバカをみる図式になってしまうなあなどと思ったりもしてしまいます。
そもそも、最初はそれなりにきっちりやっていたドラフトを、某球団のわがままやごり押しが通った結果こうなったと、私は理解しています。
昨日、支部の例会がありました。
そこで、ある先輩会員の方が退会なさるということで、ご挨拶されました。昭和50年に社労士試験に合格した後、定年退職後に昭和61年から開業なさったそうです。ですから、それなりにお年を召した方です。このところご病気をされ、健康面に不安があるということで退会なさるそうです。
実は、この方については、開業間もない頃の当ブログで書いたことがあります。(参照 興味のある方はごらんください。)
私が心から「先生」とお呼びできる方です。休憩時間にあらためてご挨拶することができましたが、これからのご健勝をお祈りしたいと思います。
その他に県会の総会の話がありました。
昨日、東京地裁でうつ病で自殺した小児科医を労災と認定する判決がありました。(参照)
都内の民間病院に勤務していた小児科医(当時44歳)がうつ病にかかり、99年に自殺した事例です。管轄労働基準監督署は、①うつ病発症までの時間外労働の月平均が50時間だった、②当直中は仮眠や休養も可能で実労働時間はさらに下回る。として、発症の原因をこの医師個人の「脆弱性」にあると主張していました。
私の所属する県社労士会には10個の専門業務自主研究会があります。年金、賃金、労働時間、メンタルヘルス、最近では成年後見制度についてなど、社労士の仕事の範疇に関することについて、専門的に研鑽を積むことが目的です。
もちろん、任意の勉強会ですから、入っている人もいれば入っていない人もいます。私も開業した翌月からある研究会のメンバーになりました。毎月一度例会があります。先日例会後の酒席である若いメンバーの1人とちょっとした論争をしました。
先週、大手カジュアル衣料メーカーが、店頭で接客や販売にあたる6000人のパートと契約社員のうち、最大5000人を2年程度かけて正社員化すると発表しました。
これに先立ち、アパレル業界の大手がパートなど5000人を子会社の社員とする動きもありました。
アパレル業界は、出店競争が激しく、人材確保に危機感を持っているようです。
今朝ラジオで、長時間労働によりうつ病になった会社員が「長時間労働そのものが違法」という訴えを起こすというニュースを聞きました。
朝刊が休みだったので、web上でニュースを見てみました。(参照)
まだ、これから提訴するという段階のようですが、年間4000時間を超える長時間労働でうつ病になり解雇された元社員が、訴えを起こすとのことです。
昨日、所用で出かけた帰りの電車の中での体験です。
車内は座席が全部ふさがり、チラホラ立っている人がいる程度の混み具合で、私はドア付近に立って本を読んでいました。
私のそばの座席には若いお母さんと、すっかり寝入ってしまっている3歳前後の女の子、ベビーカーがあってそこに1歳ぐらいの男の子がいました。
やがて、その親子連れの降車駅が近づいたらしく、お母さんが降りる支度を始めました。でも、ぐっすり寝ているお姉ちゃんが起こしてもなかなか起きてくれません。
一昨日、私の入会している自主研究会の例会で、採用時の健康チェックが話題にのぼりました。
ある会員の顧問先で、最近立て続けに入社後間もなくうつ病になった社員がいて、採用の段階でわかっていればよかったのにという話になったそうです。その会員がいろいろ調べて、ある社労士が採用試験の段階で「健康に関する告知書」を書かせるやり方を推奨していることがわかったそうです。
「貴社への入社を希望するにあたり、過去の病歴ならびに現在の健康状態を下記のとおり告知いたします」からはじまり、「・・・・・入社後に事実と異なる虚偽の記載が判明した場合は、採用を取り消されても異議申し立てを行わないことを誓約します」なとど、本人に記名捺印させるようになっています。
今日の朝刊に、民法が禁じる近親婚の関係にあった女性に遺族年金を認める最高裁判決が出たと載っていました。(参照 新聞記事なので時間がたつと消えるかもしれません)
遺族年金は実態を重視しますから、内縁関係であっても夫婦同然の実態があれば支給されます。重婚的内縁関係の場合でも、法律婚の方が実体を全く失っていれば、事実婚の方が優先されます。
しかし、近親婚等、法違反となるような内縁関係は認められないという通達があり、私もそのように理解していました。
昨日は隣の支部であった派遣法についての研修を受けました。
その支部とは相互交流しようということで、時々研修などに参加の呼びかけがあります。昨日は私の事務所のある市の管轄の労働基準監督署で、年度更新についての説明会がありましたが、それに先立ち研修が行われました。
講師の方は埼玉労働局で派遣を担当なさっている方です。
その方のいでたちが、「あんた、本当に公務員?」と突っ込みたくなるような感じだったので、ちょっとびっくりしました。ざっとこんな風です。
ベージュがかった明るいグレー系のダブルのスーツ、チャコールグレーの無地のワイシャツに、黒字に黄色の豹がらネクタイ、腕には四角い金のカフスボタン、茶髪、「日焼けサロンに行ったの?」と言いたくなる様な色黒のお顔、老眼鏡を使ってらしたのでそれなりのお年だと思いますが、眼光鋭くかなり異彩を放っていらっしゃいました。
昨日、支部で相談業務の研修会が行われました。
支部の地元の3箇所の区役所で、来年度それぞれ月に一度づつ支部会員が交代で「年金・労務相談」をすることになったのですが、それに備えての研修会です。
相談業務については、地元の4箇所ある区役所のうち1箇所については従来から行っていましたが、他の3箇所でもやらせてほしいとの働きかけを支部長や支部の役員の方が行って、来年度から実現することになったのです。
先週、新聞の投書欄に派遣社員の方の経験談が掲載されていました。
その方の派遣された会社では、難しく煩雑な仕事ほど派遣社員に回され、繁忙期には正社員よりも1時間以上遅く退社する日も多かったそうです。
ある40代の女性正社員は就業中韓流スターのサイトを堪能し、周囲へのしわ寄せがたまる一方だったため、上司である課長に訴えると、「社員は社員で忙しい、派遣でやって」とのことで、全く対処してくれなかったそうです。
残業は5分単位で申請できるはずなのに、「5分程度の残業はつけるな」と責められ、新システム導入の会議にも参加させてもらえなかったということで、1年間一生懸命働いたけれど結局次の更新を断念したという内容でした。
先週の金曜日、NHKの「情報首都圏」という番組で職場のいじめについて取り上げていました。
例によって、台所で食事の支度をしつつチラチラ見ていたのですが、内容の深刻さにだんだん、「食事の支度なんかしている場合じゃないわ」と見入ってしまいました。
厚生労働省の全国の相談センターでは、職場のいじめや嫌がらせに対する相談件数が、ここ3年間で3倍になったそうです。
またまた県会の研修会の話です。
県会の総合労働相談所で相談員を務める会員の事例研究発表という内容の研修でした。一昨日、昨日と「うつ病と障害年金」、「能力不足の社員の退職勧奨」と書いてきました。他に労働条件の引き下げなどの事例が発表されましたが、同じよう記事が続くのもなんですから、県会の労働相談所についてちょっとご紹介します。(と言っても私も研修会で初めてどういうものか知りました)
県会の研修会での事例研究発表の続きです。
退職や解雇についての相談は年金・社会保険に次いで相談件数が多いということで、以下の事例について発表されました。
建設会社の営業社員が最近1年間の営業成績の不振を理由に退職の勧奨を受けました。従わない場合は解雇も辞さないとの通告を受けます。この社員は3年ぐらい前までは成績もよかったため、「成績が悪いのは業界の環境変化や受け持ち地域に問題があり、自分だけの責任ではない」と主張しています。
昨日、県会の研修会に参加しました。
今年度最後ということもあったのか、定員300名の会場がいっぱいになるような盛況で熱気にあふれていました。コメンテーターとしてみえていた県会の顧問弁護士の方が「弁護士は研修会やってもこんなに出席しませんよー」とびっくりされていました。
内容は県会で毎週行われている無料労働相談にあたっている会員方の事例研究発表です。特定社労士制度が来年度からスタートするせいか、労働相談という分野について関心が高まっているのかなあという感じです。興味深い内容だったので、それをきっかけに私が勉強したことも含めて何回かに分けてご報告したいと思います。