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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる16年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

安全なものは高くつく 「毒ギョーザ事件」雑感

昨晩から今朝にかけて、中国で製造され、日本の大手会社が販売していた冷凍ギョーザに農薬が混入していたというニュースで持ちきりです。

長年主婦業をやっている私にとって無関心ではいられないニュースです。

はるか昔、私が20代だった頃だと思いますが、(正確にはよく覚えていません。30代だったかも)市販のハンバーグの中にその工場で働いていた人が切断してしまった「指」が入っていたという事件がありました。

私はそれが「トラウマ」になって、とにかく「加工食品」は怖いと思い、食材を買って自分で調理することを心がけてきました。

それでも、子どもが2人になりあれこれ忙しくて、冷凍食品や調理したお惣菜などを買うことももちろんありました。夫婦2人になった今も、時間がない時は「テ゜パ地下」のお世話になることもあります。

ですから、このニュースにはびっくりしました。

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第1回倫理研修を受ける

社労士会内部では、特定社会保険労務士制度ができて、(制度についての過去記事)社会保険労務士としての職域が拡大され、将来は訴訟での代理権も目指すということが、盛んに言われています。

しかし、そのためには、法律家としての素養を高め、今まで以上に自らを律していかなければ社会の理解を得ることはできません。

ということで、今年度から登録している社会保険労務士全員に5年に一度の「倫理研修」が義務づけられました。

第1回目は、平成18年度に登録した会員から5年度ごとに遡って会員が抽出され、倫理研修が行われることになりました。

連合会で作成した教材をもとに、各県会単位で行われます。

埼玉県会では、2度に分けて行われますが、昨日1度目が行われ、18年度登録の私も参加しました。

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早急に法的保護が必要な日雇い派遣

昨日、マクドナルドの店長がいわゆる「偽装管理職」だとの裁判結果が出ました。

新聞、テレビともメディアでは大きく取り上げられています。

他の企業で同じようなことをしている会社も多いので、影響が大きいと考えられているのでしょう。

この問題は、当ブログでも、過去に何度か取り上げていますので、(過去記事①) (過去記事②) 今日は別の話題に触れたいと思います。

労働基準法の第1条には、「労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない」とあります。

この条文だけではなく、労働基準法全体を読んでみると、これらをきちんと守れば、労使ともにかなりハッピーに働けるのではないかなと感じます。

労働基準法を経営者泣かせ(特に中小零細企業)の法律ととらえる向きもいますが、私はそうは思いません。

労働基準法をきちんと守れば、当然労働者は働きやすい良い職場を得ることになります。

良い職場を得るということはその人に安心感を与え、「不安感」に使われるエネルギーがなくなり、仕事を一生懸命するというプラスのエネルギーに転化されるでしょう。仕事に使われなくても、その人の人生の中の他のことに使われることになり、その分豊かな人生を送っている「人材」を得ることができるのです。それは会社にとってプラスにこそなれ、けしてマイナスとはならないと思います。

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会社の姿勢に問題あり。「分煙要求で解雇」

つい最近、東京のタクシーが全面禁煙となって話題となりました。

私の住んでいる埼玉県も含めて、全国で16都県のタクシーが全面禁煙となっているそうです。

市役所や病院なども建物内は全面禁煙というところが増えました。

私は、タバコを吸わないので何にも困りませんが、愛煙家はちょっとかわいそうだなという気がしないでもありません。

そこまでするのは、やはり「受動喫煙」の害というのが科学的にも証明されているからでしょう。

タバコは吸う人のみならず、その周りで自然に煙を吸ってしまう人にも健康に対して害を与えるということがわかっています。

そうであるならば、やはり自分の周りでタバコは吸ってほしくないですよね。それを会社内で主張したがために解雇になり、不当解雇として提訴したというニュースが先週ありました。(参照)

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ガソリン税は誰のためのもの? 根本的に見直してほしい。

最近のガソリン代はほんとに高くなりましたね。

ひところの5割増しぐらいでしょうか。

私もできるだけ安くしたいとセルフで、使えば使うほどポイントがついて安くなるスタンドを利用しています。

最初はちょっと不安だったセルフ給油にもすっかり慣れました。

世界的な投機の影響だそうですが、道路特定財源の暫定措置をやめれば1ℓあたり25円安くなるとか。

でも、やめれば、道路整備も立ち行かなくなるということで、「年金騒動」の解決もめどがたたないまま、今度はこの問題が国会の焦点との報道がされています。

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人件費の分配を真剣に考える時 今年の春闘始まる

昨日、日本経団連と連合のトップ会談が開かれ、今年の春闘の幕開けというニュースが流れました。

少し前までは、労働者に利益の分配をするべきと言っていた経営者側が、このところの株安で、だいぶトーンダウンしているということが報道されています。

今朝の朝日新聞では、「時給50円でもアップしてほしい」というパート女性の悲痛な声が紹介されています。

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「独立独歩」「自主自立」を求めて

当地は今日、朝から小雪がちらついています。時々本格的な雪になります。

そんな中、車で30分ほどのとある所まで出かけて、ちょっぴり気の重い「仕事」を片付けてきました。

正確には仕事の依頼を断りに行ったということでしょうか。もっと正確には、依頼まではいってないけれど、どうですかと言われたことに対して断りに行ったということです。電話でも済むとは思いましたが、きちんとお会いして、私の忌憚のない気持ちを伝えたいと思ったのです。

あるルートから紹介された、ある社労士さんの就業規則作成を手伝わないかという話をお断りに行ったのです。

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情報を独占しようとする社会保険庁の役人根性

「ねんきん特別便」については、過去2度ほど記事にしたことがあります。(参照)

昨日、「ねんきん特別便」の問い合わせで窓口に来ても、過去勤めていた会社のことなどを、本人が思い出さない限り一切教えないというマニュアルがあるということが報道されました。

60代、70代の人にとって半世紀近く前に勤めた会社の社名がどうしても思い出せないということはあり得ることと思います。社長の名前などを尋ねられても答えられず、会社の所在地だけしか覚えていないため、結局、「思い出してもらわんとね」と突き放されたというような例も新聞にありました。

社会保険庁側としては、誰かの記録を自分の記録と偽る「なりすまし」を防ぐという意図があるそうですが、もとはと言えば自分達のミスからこういう事態になっているという認識が、まだまだ甘いようですね。

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支部の新年賀詞交歓会雑感

先週の金曜日の夜、支部の「新年賀詞交歓会」がにぎやかに行われ、私も出席しました。

解散総選挙がいつになるのかわからない状況ですが、去年は1人も出席していなかった地元選出の衆議院議員が3人も本人が出席していて、「今年は選挙の年かな」と思いました。おまけにさいたま市長もご本人が出席していたりと、今年は来賓の顔ぶれも多彩でした。

歓談の時間に各テーブルを回って、名刺や名刺大の「ミニポスター」を配って回るなどなさっていました。この「ミニポスター」というのは、普通のポスターの超縮小版みたいなもので、表側に顔写真と名前、裏側に経歴などが書かれています。もらっても邪魔にならないし、私たちのような士業の人や、その他の商売にも応用できるかもしれないと思いました

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有期雇用者の保護が強化されるか? 「労働契約法」

昨日も記事にした新しい法律「労働契約法」について、ちょっと補足をしておきたいと思います。

普通、正社員は労働契約の期間を定めませんが、2ヶ月、3ヶ月と期間を定めて契約する労働契約のことを、「有期労働契約」と呼びます。

今や労働者の3割を超える人が非正規雇用ですが、そのうち多くの労働者が有期労働契約を結んでいるのではないかと思います。

厚生労働省では、2003年(適用は04年1月1日から)に、「有期労働契約の締結、更新及び雇止めに関する基準」という告示(参照)を出していますが、労働契約法でも有期労働契約についての条文があります。

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いくつかの判例法理が明文化された、労働契約法

昨年国会で議決された新しい法律「労働契約法」の施行は3月1日からだろうと言われています。

「ホワイトカラーエグゼンプション」問題ですっかりぽしゃった感じですが、全部で19条と小さくまとまったようです。

ざっと目を通してみると、労働基準法の解釈をめぐり、判例で定着したいわば「判例法理」というものが明文化されたなあという印象を持ちます。

現在、労働基準法の18条の2に「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」という条文がありますが、これは、平成16年に明文化されたものです。昭和20年代から下級審でぽつぽつと判例が出て、昭和50年代に確立された解雇権濫用法理です。(判例については、私のHPの「判例にみる職場のトラブル(3)解雇権濫用をご覧ください。)

判例で確立された法理をいわば「後追い」する形で法律の条文となったものです。

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カルテを患者に渡せばいいのだ。肝炎訴訟雑感

C型肝炎訴訟については、昨年ちょっと記事にしました。(参照)

内閣支持率低下を受けて、急転直下議員立法が成り昨日基本合意書ができたということで、まずは原告団の皆様お疲れ様でしたというところですが、相変わらず厚生労働省が責任を誰もとらないというところが、腹立たしいですね。

おまけに、救済対象をふやさないために「カルテの開示をしないように」とか、「患者からの問い合わせに答えないように」とか、病院に圧力をかけているという、一部メディアの報道もあります。

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もしも「ねんきん特別便」が届いたら。

この連休中に友人を訪ねた時、「ねんきん特別便がきちゃった。どうすればいいの?」なんて聞かれました。正確には既に年金を受給中のその人のお母さん宛にきたものなのですが。

へぇー、結構身近にあるんだなあと思い、後学のために見せていただきました。

「ねんきん特別便」については、過去記事に概略を書きましたが、(参照) 実際に実物を見たことはありませんでした。

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「成人の日」の想い出

「成人式?くだらん」 これがン十年前の私。

「成人式?行かねぇよ」これがちょっと前の息子。

「あたし、成人式行く。振袖一度着てみたいし」これは比較的最近の娘。

ということで、娘が成人式に行くことになり、振袖はどうしようかということになりました。私の若い頃、母があつらえてくれた振袖が我が家のたんすのこやしになっています。成人式には行かなかったけれど、私の若い頃は未婚の若い女性の第一礼装として、親戚や友人の結婚式に何度か振袖を着る機会はありました。

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「私にしか書けないものを書く」と言ってはみたが・・・

昨日、私の所属する研究会の今年初の例会と、その後に新年会がありました。

年の初めらしくにぎやかで楽しく、盛況でした。メンバーが一言づつスピーチしましたが、今年の抱負あり、「決意表明」あり、思い出話ありと、とても興味深く聞かせていただきました。

私も、トップバッターでご指名いただき、一言今年の抱負を言わせていただきました。メンバーが「Q&A」方式の原稿を持ち寄って、みんなで検討してより良い原稿に仕上げるという勉強会ですので、私の抱負としては、

「私にしか書けない、私だからこそ書ける原稿を書きます」なんてことを言ってしまいました。

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パートタイム労働法の改正 4月1日から施行(2)

近年、サービス業を中心にパートタイム労働者が急増して、現在1200万人を超えて企業にとって重要な戦力となっています。

家計の補助的な女性労働者が多かったのですが、男性も増加し、役職者も現れるなど働き方も多様化しています。

しかし、仕事や責任が正社員と同等なのに、賃金やその他の待遇が著しく劣る、正社員になることを希望しても、パートから正社員への道がなかなかないなど、様々な問題があります。それらを解消することを目的に、昨日も書いたように、パートタイム労働法(「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」の略称)が改正されることになり、今年の4月1日から施行の運びとなりました。

特に、「目玉」と目されていたのは、正社員と職務内容が同一のパート労働者に対する差別禁止でした。

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パートタイム労働法の改正 4月1日から施行(1)

今年、パートタイム労働法(「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」の略称)が改正となり、4月1日から施行されます。

社労士試験の試験勉強をしていた時、予備校の講師の先生が、短時間労働者の法律はみんな「努力義務」と覚えてください。すなわち、強制力のある「義務」ではなく「努力義務」の規定ばかりだと、教えてくださいました。「努力義務」というのは、「なるべくやってくださいね。できなきゃできないでしょうがないけど」というような感じのものです。

この4月からは、そうも言っていられなくなります。ほんの少しですが、「義務規定」が設けられ、違反の場合は10万円以下の過料(刑罰である罰金や科料とは違う、秩序罰、執行罰という性質の金銭罰)も課せられます。

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何かが生まれる? 自分流を頑固に継続すること 

日々めまぐるしく動いている今日日、年賀状の話なんてもう古いという感じもしますが、私のブログを読んでくださっている先輩会員の方から、「継続は力なり」ですねという励ましのお言葉のある賀状をいただきました。

若い頃、「継続は力なり」という格言は何故だかぴんときませんでした。「続けりゃいいってもんじゃないんじゃないの?」と、むしろ冷ややかな思いを抱いていました。

「若さ=ばかさ」なんですねー。「継続」というのが人間にとっていかに難しく、気骨の折れるものかということが理解できていなかったのですね。この「継続は力なり」で、年末に見た「イチロー」の日常を追ったテレビ番組を思い出しました。

イチローについては、昨年記事にしたことがありましたが(過去記事参照)、その番組の中でも、相変わらずのちょっと「?」ぶりや、ナルシストぶりが見られましたが、彼の頑固に継続する姿に「やはりこの人は只者ではないんだ」という思いをあらたにしました。

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一派遣労働者が声をあげた成果 違法派遣の摘発

今朝、大手物流会社が行っていた「違法派遣」に対して、厚生労働省が事業改善命令を出す予定という報道がありました。(新聞記事参照)

この物流会社は大手派遣会社から派遣された派遣労働者を、自社ではなく別の会社の倉庫に送り込んで働かせていて、いわゆる「二重派遣」を行っていたということです。「二重派遣」は雇用責任があいまいになり、中間マージンもかさむということで禁止されています。昨年も大手派遣業者が業務停止命令を受けています。

朝日新聞の朝刊では、この摘発のきっかけとなったのは、一派遣労働者の申告だったと報道しています。

 

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今日から仕事始め 年賀状雑感

         きぼう年賀修正
今年は4日が金曜日ということもあり、7日から仕事始めという方も多いと思いますが、私はいつもより出勤時間は遅くなったものの、今日から仕事始めです。ブログも仕事と考えれば、自宅で1日から書いていたんですけれどね。

実は、2日にもメールや郵便物のチェックでちょっと来たのですが、本格的に仕事をするのは今日からです。お正月早々「ようやるわ」という感じの迷惑メールを削除して、年賀状をチェックして、差し上げてない方から届いている年賀状のお返事を書いて、年末に届いていた「後でよく読もう」と思っていた郵便物を見て、と、いろいろすることはあります。

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「自分至上主義」の中で労働運動はどうなるだろう。

昨年は、「ネットカフェ難民」、「ワーキングプア」、「日雇い派遣」等、等、おそらく、少し前からあったであろうことが、顕在化した年であったと思います。

いずれも、今の雇用環境からはみ出して、仕方なくそういう状況に置かれている人たちです。今年は少しでも改善の兆しがあるのか気になります。

年末に小さく新聞記事がありましたが、昨年、労働組合の組合員数が13年ぶりに増加に転じたそうです。組織率そのものは32年連続で減少ですが、前年比0.1%で小幅の減少に留まっていたということで、下げ止まり感があります。

パート労働者の加入が増えたことによるもので、前年比14.2%増、組合員全体に占める割合は5.9%だそうです。

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「晴れの日」でなくなったお正月

昨日、東京都下の親族を訪ねて車で出かけましたが、結構開いているお店も多いのですね。

さすがに、正月1日とあって道路はすいていましたが、スーパーや、いわゆる量販店はみんな初売りで、ということは年末年始の休みはなしということなのですね。そういう傾向は、ここ数年のことでしょうか。2日が初売りだったのが、いつの間にか1日になり、デパートなども昔は、三が日しっかり休んでいたのが、だいたい今日から初売りということになりましたね。

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今年もよろしくお願いします。

      お正月のお花

明けましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願い致します。

皆様とご家族様の益々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

今年も当ブログにお越しいただきましてありがとうございます。

写真は、今年我が家の玄関に飾った「お待ち受けの花」です。梅を中心に松、センリョウなどのお正月の花材とオンシジウム、チューリップ、フリージアなどの春の花をアレンジしてみました。

今年は、いろいろ花開く年になるといいなと思っております。

今年もどうぞよろしくお願い致します。 

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