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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる16年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「言葉」を持つことの重要さ 雑誌「ロスジェネ」を読む

私が社労士試験に合格した2005年から2006年にかけて、就職超氷河期に社会に出た若者たちの苦労がポツポツ報道されるようになりました。

それらは、しばしば「偽装請負」や「日雇い派遣」などの労働問題、「ワーキングプア」などの格差問題とリンクして語られるようになりましたが、当事者である若者たちの生の声というのは、なかなか伝わってきませんでした。

2007年(「論座」1月号)に赤木智弘氏の「『丸山眞男』をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争」という論文が出るに至り、にわかに彼ら自身が語り始めたという印象を私は持ちました。(過去記事参照)

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現役世代への「ねんきん特別便」発送が開始となる

今週、現役世代への「ねんきん特別便」が発送開始となりました。

昨日、私の所属する社労士会の支部の例会がありましたが、地元社会保険事務所の担当官が見えて、他の手続関係の話とともに「ねんきん特別便」についても説明していました。

サラリーマンなど事業所にお勤めの方には、原則として事業所経由で届くとのことで、事業所も大変だなあと思います。

海外勤務の社員の分は事業所から赴任地に送ることになるということで、事務担当者の方は結構厄介なのではないでしょうか。

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「最後は人柄」? 人事考課は難しい

私が時々見るいわゆるαブロガー(読者数の非常に多いブログの管理人)の方のブログで、故小倉昌男氏の亡くなる前年の著書『「なんでだろう」から仕事は始まる!』(講談社)を紹介していました。

小倉昌男氏はヤマト運輸の元社長で、日本で初めて宅急便を始め、既得権益を守ろうとする旧郵政省や旧運輸省と激しく闘った経営者です。

おもしろそうな本だなと思い、私もネットで購入して早速読んでみました。

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多分、40年の積み重ねの結果 「社労士」を見る世間の目

今日の朝日新聞の朝刊で社労士について書いたコラムがありました。

各省庁の政策などが掲載されている紙面の端っこの、400字あまりの簡単な記事なのですが、考えさせられる内容です。

見出しは、「年金記録探し 社保事務所に競争させては」とあって、

「「○○社会保険事務所では、年金記録が見つかりやすい」。社会保険労務士が、こんな情報をもとに顧客の記録探しに活用しているという。」

という書き出しから始まり、

「「どこの事務所ですか」と尋ねても、教えてくれない。飯のタネだからしょうがないかもしれないが・・・・」

と続きます。

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SRP認証制度についての研修会に出席する

開業以来県社労士会で開催する研修会には時間の許す限り出席してきました。

法改正や大学教授、議員などの講演会などもありました。

正直言って、「これは良かったなあ」という研修はほとんどありませんでした。

法改正については、たいてい行政の担当官が解説的な話をしてくれるのですが、厚生労働省のHPで得られる情報以外のことは何も出てこないし、むしろ、自分で書籍で勉強したことの方が身につくということもあります。

そんなことが理解できたので、最近は自分で取捨選択して出席するようにしています。昨日は、「パートタイム労働法」の改正についての担当官の話と、SRP(社会保険労務士プライバシー)認証制度についての研修があり、前者は私が来月講師としてお話することですし、後者についてもかねてより興味があったので出席しました。

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「ライター」として一歩づつ進む

経理ウーマン①東京に研修出版という出版社があります。

写真は、そちらで出している月刊誌「経理ウーマン」という雑誌の7月号に掲載していただいた私の原稿の見出しです。

開業してはみたものの、今までの社労士と同じことをしていたのではダメだと思い始めていた私は、所属している研究会を通じて開業1年目から「税と経営」という雑誌に何度も原稿を掲載していただいたということもあり、「書く」ということに自分のアドバンテージを見出しました。

「税と経営」に掲載していただいた原稿を実績として、都内の数社の出版社に自分を売り込むお手紙を出しました。

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「派遣社員」という呼び名

ある作家が、秋葉原で起きた事件の犯人の報道について言及していました。

「派遣社員」という言い方はおかしいと言うのです。

彼は塗装の仕事をしていたらしいから、本来は「塗装工」とでも紹介すべきではないかというものです。

「嘱託」や「契約社員」が何か事件を起こしても「嘱託」とか「契約社員」とは言わないでしょうということで、一種の雇用形態である「派遣社員」をそのまま職業のように言うのはおかしいというのですね。それどころか差別ではないかと発言しています。

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「知りたい」人がたくさんいる。「パート労働法」講座

また、また、昨日の記事で書いた来月の「パート労働法」の講座についてですが、昨日担当者の方からご連絡があり、最初の定員30人を50人にした後もお申し込みがあり、最終的に56人になったところで締め切ったということです。

当日になって欠席する方が1割ぐらいいるだろうと見越してのことだそうです。

マネージメントしている会社に伺ったときに、こんなチラシを作りましたと何部かいただいているのですが、「パートで働くあなたを守るパート労働法」と見出しがあり、横に「知らなきゃ損する!耳寄り情報」とあります。

裏面半分は申込書と場所の案内、半分は、私の写真入りで簡単なプロフィールと、私の書いた一言メッセージが掲載されています。

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県労働局へ行く。

明日、地元の商工会議所から依頼を受けて労務相談をすることになっています。

予約制で、内容が前もってわかるのがちょっとホットできるところなのですが、今回のご相談内容だと、行政のパンフレットなどをお渡ししてご説明するとよいかなあと思い、昨日県労働局まで行ってきました。

埼玉県の労働局はJRの最寄駅から徒歩0分の好立地で、私の事務所からも30分以内で行けます。さいたま市の労働基準監督署も同じビル内にあります。

実は、労務相談のためだけではなく、来月講師をやらせていただく講座(過去記事参照)で配りたいと思っているパンフレットももらおうと思って出かけたのです。

その講座については、担当の方からご連絡があり、申込日初日に定員30名を超えて35名のお申し込みがあり、50名まで定員を増やしましたとのことで、そんなに大量にパンフレットをもらえるかなあと思いつつ、とりあえず行ってみました。

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「過去」と思っていたものが立ち上ってくる「ねんきん特別便」

私は過去を振り返ることはほとんどしません。

今を生きるのに忙しいし「過去と他人は変えられない」という言葉に共感しているからです。

たまに過去を回想している自分に気がつき、「ヤバイ、気持ちが弱っているかも」と自問自答してみたりします。

しかし、こと「年金」に関しては「過去」ほど大事なものはないんですね。

過去の履歴によって全てが決まってしまうんですから。

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考えるほどに「泥沼状態」になる「ねんきん特別便」の問題点

先週、以前過去記事にした社労士予備校時代の友人(過去記事参照)2人と私と3人でランチを食べて、その後お茶やケーキを食べながら飲みながら夕方まで楽しく語り合うという機会がありました。

2人とも私と支部は違うのですが社労士として活動をしています。

1人がこの4月から県内のある市役所で「ねんきん特別便」専門の相談員として仕事をしているため、その関係の情報をいろいろ聞くことができました。

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「教育熱心」ということ。

昨日の記事で育児休業について書きましたが、世間を騒がすような事件が起きて、犯人が比較的若い人だったりすると、この人はどういうふうに育てられたんだろうということに興味がいきます。

何かしら家庭内に問題があったりする場合もありますが、その程度のことならどこの家庭だってあるよと言う程度の問題であったりすることも多いですね。

今、メディアでは秋葉原で事件を起こした青年について、いろいろと報道しています。

親は教育熱心だったと言われています。

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育児は社会全体でと考えてほしい。厚労省の育児休業法改正案

今朝の新聞によると、厚生労働省は専業主婦の夫も育児休業がとれるように来年の通常国会で改正案提出を目指すそうです。

育児、介護休業法は最初、対象労働者から日々雇われる者と期間を定めて雇用される者を除外していました。

平成17年4月から要件にかなえば期間を定めて雇用される者もとれるように改正され、現行では日々雇われる労働者以外は対象者となったのですが、「協定除外者」と呼ばれる、労使協定があれば除外できる労働者の存在が法的に認められています。

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加給年金額と振り替え加算の関係

開業以来、地元の市役所や商工会議所、銀行などで何度も年金相談をさせていただきました。

先週もある金融機関で電話による年金相談を担当しました。

商工会議所は私が会員になっているため、独自にご依頼いただくのですが、他は社労士会の支部から派遣される形です。支部で募集がありますので、どちらかというと労働問題に興味のある私ですが、積極的に手を挙げてやらせていただきます。

なんといっても年金は社労士の看板でもあるわけですから、相談業務を行って自分を勉強するように追い込むわけです。

振り替え加算の制度というのはわかりにくいせいか、ご質問の多い内容です。

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主体的に働くことが難しい? 「派遣」という働き方

私は生きることと労働することはセットになっていると思います。

心身の具合が悪い場合や、保護が必要な成人する前を除いて、生きることは労働すること、労働することは生きること、そんなふうに思います。(もちろん「金を稼ぐ」という狭い範囲の労働ではなくもっと広義の労働です)

そうであるならば、それは常に主体性を持って行われなければなりません。

自分の人生を生きるのは誰でもない自分なのですから、生きることとセットになっている労働は主体的に行われてこそ、その人の力となり人生の実になっていくのだと思います。

秋葉原通り魔事件の犯人の青年は派遣社員だったと報道されています。

報道を見る限りでは、心ならずも派遣社員になっていたようにも思われます。

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人と人との関係性の希薄なこの社会に起きる惨劇

昨日の秋葉原の通り魔事件には本当にびっくりしました。

私にとって事件現場は何度となく通っている場所だし、「秋葉原」は若い頃からのお馴染みの街だからです。

うんと若い頃は掘り出し物の時計なんかがないかなと行ってみたり、家電品だけではなく、大きなレコード(CDじゃないですよ)専門店もあったので、結婚してからも夫といっしょに、子供が生まれてからは子連れでよく出かけました。

買い物の帰りには、この事件の犯人が留置されたという万世橋警察署の近くの肉料理専門のレストランで食事をしたりして、結構楽しい場所でした。

現在、さいたま市に移転して随分とにぎわっているらしい鉄道博物館もありましたね。

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講師の仕事の打ち合わせに行く。

昨日、最高裁の違憲判決を記事にしたため書き損ねていましたが、午前中に以前書いた講師の仕事(過去記事参照)の打ち合わせに、ご依頼いただいた会社まで行ってきました。

都内某所でメトロを降りて、大通りから少し入った閑静なオフィス街です。

女性の担当者の方とは何度かメールや電話でやりとりをしているのですが、お会いしたのは初めてです。

不思議と初対面とは思えないほど話がはずみました。

何の窮屈さも感じずにお話することができて、この方とならいっしょに仕事をしてうまくいくと確信することができました。

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少女たちの未来に幸あれ! 最高裁の違憲判決出る

自分の母はフィリピン人だけど父は日本人、妹はもちろん日本人、自分も日本で生まれ育って日本人だとばかり思っていたのに、ある日突然、実は日本人じゃないんだよ、なんて言われたら、どんなにショックでしょうか。

日本人としての国籍がなければ自分の夢である婦人警官にもなれない。

友達にも知られてしまって、「外国人」といじめられました。(そういうことでいじめる子の親はどういう育て方をしてるんですかね)

どんなに辛かったでしょう。

でもその少女に笑顔が戻る画期的な判決が最高裁大法廷で昨日ありました。(新聞記事参照)

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日本人はこんなに性悪だったかな?お年寄りをだます悪質業者

消費者トラブルの相談にのってくれる機関で国民生活センターというところがあります。

以前は内閣府の直属機関だったと思うのですが、いつの間にか独立行政法人になりました。

そこから随時「見守り新鮮情報」というメールを配信してもらっています。様々な手口でだます悪質商法の情報です。

だまされるのはたいてい地方に住むお年寄りが多いという印象ですが、いろいろな悪質商法があるんだなと思います。

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労働保険申告書の未提出事業所への電話督促をする

昨日、「電話督促」の行政協力に出かけることを記事にしましたら、読者の社労士の方から、「私も行政協力で申告書の受付業務をしました」なんてコメントをいただきました。

地方では最寄の労働基準監督署まで車で50キロなんて所もあるんですね。

当地では、私の事務所からJRで二駅5分、最寄の駅から歩いて7、8分という便利さです。

事業所の数に応じて労働基準監督署があるんでしょうけれど、地方はやはり移動距離という点では大変だなあと思います。

さて、昨日は朝9時から夕方4時半まで、お昼休みの1時間を除いて電話をひたすらかけました。

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今日は久しぶりの行政協力に行ってきます。

今年もまた労働保険申告についての行政協力の季節がやってきました。

申告は5月20日までですが、その後まだ申告書を提出していない事業所に対しての督促についても、社労士がお手伝いすることになっています。

昨年、何故、社労士がそこまでやらなくてはいけないんだろうと、疑問に思いつつもとにかくやってみないことには、批判も何もできないと思い未提出事業所を回って大変な思いをしました。(過去記事参照)

そんなわけで、今年はやりたくなかったのですが、私の事務所のある市は会員の数も少なく一切何もしないという雰囲気でもないので、今年はまだやったことのない「電話督促」をすることにしました。

申告書を提出していない事業所に電話をして、申告書を提出するように促す仕事です。

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