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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる16年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

給料減額の時は最低賃金にご注意!

昨日、ある筋のある方から給料を今までの半額にする場合、届出などはいるのか?というご相談を受けました。

半額とはまたえらい下げ幅ですね。

「定年後の再雇用ですか?」

そうではなく普通の正社員だそうです。

「労働者側は納得して合意していますか?」

経営事情が極端に悪化しているということが理解されているので、合意しているとか。

昨年3月より施行の労働契約法では、労働者、使用者は合意により労働条件を変更することができるという条文があります。(第8条)

ということは、労働条件を変更する場合は労使双方の合意が必要ということになります。

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難しい都道府県別協会けんぽ料率

民間のサラリーマンなどが加入する健康保険は、組合健康保険と全国健康保険協会、略して協会けんぽに分かれます。

前者は大企業などが自前で組合を作って運営し、後者は中小企業のサラリーマンなどが加入し、もともと政府管掌だったものが昨年10月から社会保険庁解体の第一段階として、民間組織へと移行したものです。

今までは、国が管掌していたため保険料率は全国一律で、月収の平均額というようなイメージの標準報酬月額の8.2%(労使折半)でした。

今年の10月からは都道府県別となり、厚生労働省の試算では最も高い北海道と最も低い長野県では0.17~0.46%の差があるとの報道がされています。

同じく試算によると、0.25パーセント以上保険料率が上がるのは5道府県ということで、5年間は激変緩和措置をとるということですが、これはなかなか難しい問題だと思います。

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年金記録問題はその後どうなった?

一時随分大騒ぎしていた年金記録問題のニュースがとんと報道されなくなりました。

世界同時不況が津波のように押し寄せ、雇用不安が拡大しているのですから、将来の年金なんかより今現在の生活が大事ということなのだと思いますが、お年寄りには切実な問題です。

年金を看板に掲げ、今回の記録問題では様々な点で厚生労働省に協力している社会保険労務士会ですが、「年金記録問題のその後」的なニュースはあまり伝わってきません。

私の支部でも第三者委員会や、社会保険事務所、端末機が設置された市役所などに派遣されている社労士がたくさんいるのですが、そこでの業務がどんな具合なのか、支部の例会でちょっぴり聞いたことはありますが、正式に社労士会としての発表などは聞いたことがありません。

ということで、厚生労働省のHPを見てみましたら、「年金記録問題への対応策の進捗状況」というページがありました。(参照)

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労使で差のある法律に対する「思い」。

昨年の足立区でのパートタイマーの方を対象とするセミナー、また、先週行った蕨商工会議所での事業主さんを対象とするセミナーで講師を務め、労働者、使用者、どちらの方々にもお話させていただいたことになります。

どちらのセミナーでもご参加いただいた方々は、とても熱心に聴いてくださって私も良い経験をさせていただいたと思っております。

そこで感じたのは、労働者と使用者の法律に対する「思い」のようなものが微妙に違うんだなあということです。

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セミナーでの気になる質問

地元の商工会議所でのセミナーについては23日に記事にしました。

私としては、労働契約に関係する法律を知っていただくこと、また、それについての解釈について、とにかくわかりやすくお話するということを目標に行いました。

時間の都合もあり、ほんとにさわりの部分だけなんていう項目もあったのですが、皆様とても熱心に聴いてくださいました。

パートタイム労働法の改正について参加者のお1人の方が、

「パートタイム労働者も労働基準法などでちゃんと守られているのに、何故改正が必要なのか?」

というようなご質問をなさいました。

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蕨商工会議所でのセミナー

昨日もちょっと記事にしましたが、労働契約支援事業の関連で、昨日、私が講師となって労働契約、パートタイム労働法などについて90分のセミナーを行いました。

私も会員となっている蕨商工会議所で、対象者は中小企業の事業主様です。

中には社員という立場の方もいらっしゃったようですが、多くは使用者というお立場の方のようでした。

17名のお申込みをいただいたそうですが、当日急に来られなくなった方などもいて、見学に来てくれた私の知り合いの社労士3名と、私と同じ支部のアドバイザー2名、いっしょに聴いてくださった商工会議所の方2名を含めて、20名弱のこじんまりとしたセミナーとなりました。

この事業の趣旨は、昨年3月から施行となっている労働契約法の成立を受けて、労働契約をしている中で気をつけなければならないことを周知して、労使トラブルを防止するということです。

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ライオンズクラブでの労働契約支援事業

私が労働契約支援事業アドバイザーになっていることは以前過去記事にしました。(過去記事参照)

昨年10月からスタートしたのですが、各支部でアドバイザーが順番で講師を担当して、労働契約法などについて中小企業の事業主さんを対象に、説明会やセミナーを行うというものです。

私が講師を担当する蕨商工会議所でのセミナーも、今日の午後開催される予定です。

昨日、その事業の一環ということで、事務所の隣の市にある「ライオンズクラブ」の定例会に伺いました。

そこで、労働契約法について私といっしょにアドバイザーをしている方が20分ほど時間をいただいて話しをしました。

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オバマ大統領就任雑感

子供の頃「オールド・ブラック・ジョー」という黒人奴隷の物語を読んで涙しました。

東京オリンピックの陸上競技で表彰台に上った黒人選手が、国旗が掲揚され国歌が流れた時に右手の拳を突き上げ、

「こんな国家認めてないよ」と言わんばかりの態度をとったことを鮮明に映像として記憶しています。

古い映画の「招かれざる客」とか、「夜の大走査線」、比較的最近でも題名を忘れましたが高校のフットボールクラブで白人と黒人の選手の融和を描いた実話ものなど、アメリカでの黒人に対する差別というのは、私たちの計り知れないことがあるんだろうなあと思っていました。

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「派遣社員を正社員に」賢い経営者だと思う。

昨年来、製造業の派遣切りが問題となっていますが、段ボール生産の大手会社がグループ会社などの千人近い派遣社員を正社員化すると発表したそうです。(新聞記事参照)

賢い選択だと私は思います。

「偽装請負」問題が発覚して多くのメーカーが「請負」から「派遣」へと切り換えたわけですが、派遣期間が最長3年ということで「2009年問題」と言われていました。

製造業の派遣期間が当初1年とされていたものが3年に延長されたのが2007年3月1日からで、その前から派遣されていた人がちょうど、2009年に最長派遣期間の3年が満了となるということで、昨年厚生労働省から通達が出されています。

「クーリング期間」として3ヶ月おけば、同じ労働者をまた派遣社員として雇えるなどという脱法行為的なことが言われていましたが、「派遣法の趣旨に反する」として、それが明確に否定されています。

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病気と仕事の共存はできないのか?

先週、新聞の片隅に掲載された読者の投稿が何となくひっかかっています。

こういう場合はどうしたらいいのかなあと考えてしまったからです。

投書の内容は以下のようなものです。

小さな小売店に20年以上勤めてきた女性が病気になり、手術をして1ヶ月で職場復帰したけれど、今後月2回の通院が必要だと社長に告げたら、

「病気の人は要らないからやめて」

「平日に休むならパートになって」と言われたそうです。

1万5千円の手当ても削られてしまった。

母子家庭なので仕事を失うわけにはいかない。普通に仕事をしているのに悔しい。

というような内容です。

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派遣切り騒動雑感

連日の派遣切りのニュースを見るにつけ、この国では「契約」ということがすごく軽んじられているんだなと感じます。

派遣期間満了で雇止めとするのはいいとして(労働法的には期間の定めがないと同視できるかが問題となりますが)、派遣期間の途中で雇止めするというのは完全に契約違反ですよね。

派遣先の大手製造業は派遣元の人材派遣会社と「これこれの期間に派遣社員を派遣してください」という契約を結んでいると思います。

契約した期間の間は派遣社員を受け容れる義務があるはずです。

それを途中でやめる場合にはなんらかのペナルティーを払うのが普通だと思うのですが、そういう契約にはなってないんでしょうか。

それとも、そういう部分は労働者には全く還元されないのでしょうか。

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パレスチナに平和を。ただ祈るのみ

昨日、私の所属する社労士会の事務所を巡って、1.現行のまま。2.別のビルに借り替え。3.購入する。との意見がなかなかまとまらないということを記事にしました。

読者の方からコメントをいただいて「山手線をグルグル回っているよう」という絶妙な比喩がありました。

この比喩でふと、パレスチナ紛争もそんな感じでちっとも解決の糸口がないなあと思いました。

ガザ地区の強硬派が3年前からイスラエル側に砲撃をしかけていて、威力があまりないので大した被害はなかったものの、イスラエルも黙っているわけにはいかず攻撃を開始したそうなのですが、攻撃開始から3日でパレスチナ側の犠牲者は350人、イスラエル側はたったの4人という報道もあります。

痛ましいのは、ガザ地区の犠牲者がほとんど民間人であり、子供もたくさん含まれているということで、見るのが辛い映像が連日流されています。

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不況で今が買い時か?社労士会の事務所

私が社労士会に入会したのは2006年9月のことです。

翌月の例会で社労士会の事務所の賃貸借契約が平成21年4月で切れるので、1.現行のままとする。2.別のビルに借り替える。3.自前で購入する。 どれがいいか意見がありますか? という問いかけがありました。

今思うと随分空気が読めていなかったと思いますが、私は社労士会の例会は皆で意見を言い合う場だとばかり思っていたので、

「今の事務所はあまりにもお粗末、賃貸にしても自前にしてももっと良い場所を入手するべし。それが社労士業界全体のイメージアップにもつながる」

というような意見を出しました。

新入会員のおばはんが手を挙げてそんなことを述べたので、居並ぶ先輩方はさぞやびっくりしたことでしょう。

その後にあった新入会員歓迎会の席で、さらにダメ押し的に

「労働相談など悩みがあって来た人も、あのビルではますます気分が沈んでしまう」というようなことを言ってしまい、一部ではひんしゅくを買い、一部ではおもろいおばさんが入ってきたと感じた方もいたようです。

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労災における通勤災害についてのあれこれ(2)

昨日、栃木県で勤め先から自動車で自宅に帰って来た女性が何者かに発砲され、重症を負うという事件がありました。

1月8に労災における通勤災害についての記事を書きましたが、(参照)通勤経路中で第三者に襲われけがをしたり、最悪の場合亡くなったりした場合も労災で補償が受けられます。

しかし、この事件の場合は報道だけではよくわからない部分があるので、通勤災害となるか否かは判断できません。

というのは、労災における通勤災害というのは、職場と自宅を往復する間の通勤経路内で起きたかどうかで判断されるからです。

一戸建て住宅の場合は、自宅敷地内は既に通勤経路が終了して帰宅したとみなされますので、通勤経路中とはなりません。

新聞では「自宅駐車場」となっていますので、自宅敷地内の駐車場ですと通勤経路中の事故とはならない可能性が高いですね。 

 

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「派遣切りされた人を介護職へ」に対する違和感

今年の春ごろまでに製造業の派遣社員等の雇止めが85000人にも及ぶだろうと言われています。

職を失った人達に人手不足で困っている介護職などに就いてもらえばいいという議論が出ています。

人手不足という点では農林水産業もいっしょで、自治体によってはそちらの仕事のあっせんなどを計画している所もあるそうです。

雇止めされた派遣社員の人達も介護職が人手不足だぐらいのことはわかっていたと思いますが、そちらを選択せず製造業の派遣社員となったのは、やはり、介護職は自分には向いていないとか、やりたくないとか、資格がないとかの理由があってのことだと思います。

そんな人達の意思に関係なく人手不足のところに回せばいいとばかりの議論は、私は違和感を感じます。これを奇貨として介護の人手不足を一気に解消しようなんて行政(?)の思惑もほの見えるような気がして、ちょっといやですね。

だいたい、介護の現場が何故人手不足なのかという根本のところを議論しなければ、一時的に人手を補っても景気がよくなればまた同じことになるのではないでしょうか。

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「会社が倒産」その時未払い賃金があったら?

私の所属する自主研究会の今年初めての例会が昨日ありました。

定例会終了後、例によって飲み会があり、またまた飲み放題、食べ放題、言いたい放題で気がつくと午前零時を回っていてあわてて帰りました。

最近少々ウェートオーバー気味なので、今年は「腹八部」が目標なのにやれやれということで、今日は少し頭がぼーっとしております。

その研究会で、「賃金の支払の確保等に関する法律」の話が出ました。

企業が倒産したときに、労働者に対して未払い賃金があった場合、独立行政法人労働者健康福祉機構で立替払いしてくれる制度があります。

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労災における通勤災害についてのあれこれ

私の今年の仕事始めは5日の区役所での相談業務でした。

そこで通勤中の事故による労災補償についてのご質問を受けました。

守秘義務がありますから詳細は書けませんが、通勤中にけがをしていざ労災が適用になるということになった時、なるほどこういうことが気になるものなのだなということがよくわかりました。

以前、概略については過去記事にしてありますので(参照)、それをご覧いただくとして、今日は通勤中に何らかの事故によりけがをして、労災が適用されることになったときに気になるあれこれというテーマで書いてみたいと思います。

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御手洗氏の「ワークシェアリング発言」雑感

昨日、派遣を雇止めされた人たちがシュプレヒコールを上げる中、都内のホテルに続々と黒塗り高級車で新年賀詞交歓会にやって来た経済界のトップたち。

そのうちの1人である御手洗経団連会長が雇用維持のために

「ワークシェアリングみたいな考え方も一つの選択肢」と語ったと報道されました。

御手洗氏のお膝元のキャノンでは、製造業に派遣が解禁になる前から「偽装請負」という形で「他社の人」を自社内で使用して利益をあげてきました。(過去記事参照)

派遣が解禁になると積極的に派遣社員を使用して、昨年も景気後退に伴い多くの派遣社員の雇止めをしたと報道されました。

いわば、今まで制度の「いいとこ取り」をして利益を上げてきた会社です。

私はテレビに映し出される御手洗氏の映像を見ながら、

「ワークシェアリングのいいとこ取りしようったって、そうはいかないよ」

と心の中でつぶやいていました。

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「年越し派遣村」にまたぞろ出る自己責任論

この年末から年始にかけて東京の日比谷公園内に設置された「年越し派遣村」のことが、随分メディアで報道されました。

ニュースを見て、

「社会や政治のせいもちょっとはあるかもしれないけれど、あの人たち自身にも責任があるんではないの?」

と思った方はいらっしゃいますか?

あなたは、幼くして両親が離婚して施設に預けられましたか?

親の借金が原因で一家離散しましたか?

親がアルコール依存症だったり、親に虐待された経験はありますか?

あそこに集まった人達が全てそんな事情があるとは思えませんが、何らかののっぴきならない事情があって、親や親族を頼れないことは確かでしょう。

頼れる親族や友人がいればもっと違う年末年始になっていたでしょうから。

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映画「ラースとその彼女」を観る

今日から仕事始めの方も多いと思います。当事務所も今日から仕事始めです。

あらためまして、今年もどうぞよろしくお願い致します。

今日はのんびりとあれこれ今後の仕事の整理など考えようと思っていたのですが、暮れも押し迫った先月の30日に先輩会員から

「1月5日の年金相談代わってくれない?」

との電話があり、特に予定を入れていなかったので、「まあ、いいか」とOKしたため午後から車で20分ほどの所にある区役所に行くことになりました。

というわけで今日はちょっと気ぜわしいということもあり、世の中いろいろと重い話題が多いのですが、仕事始めは軽い話題から入りたいと思います。

お正月に観た「ラースとその彼女」という映画について書いてみたいと思います。

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今年はどんな年になるのかな?

2009_1227ブログお花0011

皆様、お正月はいかがお過ごしですか。

お正月から長々書くのもどんなもんかと思い、ふだん地味目な当ブログですが2日続けて華やかに写真を掲載致します。

写真は事務所に飾ろうと暮れにアレンジしたお花です。

自宅のお花が黄色をメインにしたので、事務所も黄色い「ピンポン菊」をメインにアレンジしてみました。

まんまるのかわいらしい菊を「ピンポン菊」と呼ぶんですよ。

いつもいろいろととんがってしまう私ですが、今年は年相応に少しは丸くなってみようかな、若い頃に比べればこれでも随分丸くなったつもりなんですけどね。

でも、それではやはり私らしくないだろうし、死ぬまでこの調子でいくのがやっぱりいいんだろうかなんて思うお正月です。

昨日は例年どおり、大宮の氷川神社に初詣に行ってきました。当地は昨日も今日も快晴で空がいつになく青い、静かなお正月です。

これも例年どおり「交通安全」のお守りを買いました。

今日はこれから車で親族の所に行き、帰りに事務所に寄り年賀状などチェックしようと思っています。

今年もよいことがたくさんありますように。

私は、今年も皆様に来てよかったと思っていただけるような記事を書けるように、日々精進したいと思っております。(時々はしょうもない身辺雑記も書きますが、暇つぶしにお読みください)

皆様も良いお正月をお過ごしになりますように。

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今年もよろしくお願い致します。

2009お正月0007 
明けましておめでとうございます。

皆様方の益々のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

今年もお越しいただきましてありがとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2009年 元旦

写真は我が家の玄関に飾った今年のお正月のお花です。

暮れに行きつけのお花屋さんでロウバイが手に入ったので、私の好きな色のひとつ黄色でまとめてアレンジしてみました。

黄色は元気の出る色だそうです。

今年1年、元気に過ごすことができますように。

いやなことがあっても負けずに生きてまいりましょう。

いつかきっと花開くことを信じて。

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