昨日、厚生労働省が職場のパワーハラスメントについての概念を発表したと、テレビニュースなどで大きく取り上げられていました。
正確には、「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」(座長堀田力氏)の付託を受けたワーキンググループが今までの議論をまとめ円卓会議に報告したものを発表したものです。(参照)
これをもとに円卓会議でさらに議論して3月ごろ提言をまとめるとあり、今後、提言が出るとそれをもとに企業も対策を考えなくてはならなくなるでしょう。
ワーキンググループの報告書によると、各都道府県労働局に寄せられるこの種の相談が、平成14年度は6,600件だったのに、22年度には39,400件と年々増加しているという背景があり、厚生労働省もこの問題を曖昧にしているわけにはいかなくなったようです。
日本は長寿国だと言われますが、80代後半から90代となると「寝たきり率」が高いと、以前、ラジオで聞いたことがあります。
「100歳でもこんなに元気」というお年寄りの話などがテレビで放映されたりしますが、寝たきりになって病院や施設、家庭で介護されているお年寄りが多いという現実もあります。
昨日、親友に誘われてあるコンサートに行った帰り、その親友の職場の先輩、親友と私の共通のママ友と4人でお茶を飲んで話をしました。
職場の先輩という方と私は初対面でしたが、以前、親友を介してその方の職場で起きている労務問題でアドバイスしてあげたことがあり、すぐに打ち解けることができました。
2時間ほど話してお開きとなりました。私も含めて皆さん冗談好きだったので、よく笑い楽しかったのですが、中高年の女四人ですから、やはり介護問題や高齢化社会の話が出ました。
親友とその先輩はご高齢の親御さんがいて、お身体は元気だけれど認知症の症状があり、それほど深刻ではないけれど、日々いろいろ大変なことがあるようでした。
民主党がいったん隠していた年金改革の試算を明るみに出してから、にわかに年金の世代間における損得勘定などが報道されています。
今朝の朝日新聞には、1955年以降生まれの人は支払った総額より受け取る額が少なくなるなどという記事が掲載されています。
今の現役世代のほとんどが損をすると書かれています。
現在の年金制度ができたときには、支える側の現役世代が圧倒的に多く、平均寿命も今より年齢が低かったということで、世代間扶養の考えがなりたったのだと思います。
しかし、当時でも欧米の先進国をみれば、やがては少子高齢化時代がくることはある程度予測ができたと思うのですが、積み立て方式(自分で積み立てた分を自分でもらう)を選ばず賦課方式(現行の現役世代の払う保険料で年金をまかなうやり方)にした経緯を知りたいなあと思いますが、そういう話はあまり聞いたことがありません。
平成22年6月30日から改正施行されていた育児・介護休業法について、今年の7月1日から改正施行が猶予されていた常時雇用される労働者100人以下の事業所についても全面施行されます。
猶予の内容等については過去記事にしました。(参照)
このうち影響が大きいと思われるのは、3歳に満たない子を養育する労働者についての、残業免除(所定時間外労働の免除)と短時間勤務制度の創設の義務化でしょう。
過去記事にも書きましたが、いずれも労使協定で適用除外とできる労働者がいますが、労使協定をきちんと締結しておかないと認められませんので、そのあたりも今後企業として注意が必要です。
現政権が消費税率を10%に上げると言ったとき、それは社会保障に回すのかと思いきやそうではなかったらしく、社会保障の改革にはさらに5%ぐらい必要だと言い出し、最近では、「最低保障年金」がよみがえり、それにはさらに7%の増税が必要だそうです。
先進各国を見ると、消費税率は10%代後半から20%のところが多いので、日本にとって消費税は最後の砦というか、これを上げれば何とかなる思っているのでしょう。
しかし、歳入の倍の歳出をする予算を組めば、いくらお金があったって足りるわけないですしね。そのあたり、現政権が何をどうしようとしているのかよくわからないです。
私は、消費税値上げには賛成です。
歳出削減の努力もしなくてはいけないけれど、借金も返さなくてはいけない、社会保障も現状を維持しようとすればお金がかかるのはわかりますから、歳入を増やすしかない。
お金のある人ほど物を買うのでそれに税金をかけるのは良いと思います。
でも、一律というのはどうしてもお金のない人にとって負担が大きくなるので、食料品その他生きていくうえで最低限必要な物の税率は現状のままにしていただきたいと思います。
昨日、ウェザーニュースのピンポイント天気予報で、当地には夜雪が降るとされていましたが、夜8時ごろから降り始めわずかの間に一面真っ白になりました。
今日は朝から晴れましたが、夜のうちにすっかり雪が凍りついていて、朝から日のあたるところはいいですが、日陰はアイスバーン状態です。
というわけで、差し迫って必要ではないということもあり、今日は車を置いて電車で通勤です。
雪道の車の運転に関しては、随分前に家族でスキーに行ったときに、チェーンをしていたのに小さな橋の上の凍結したところでツルット滑って制御不能になったという、恐ろしい思い出があります。
夫が運転していたのですが、なすすべもなく車がくるっと一回転している間、その時幼稚園ぐらいだったと思いますが、娘が「遊園地みたい!」と無邪気に言っていました。私は、このまま川に転落したらどうしたらいいのかな?と考えを巡らせておりました。
幸い、橋を超えた所でどうにか車が止まり、後続車もなく歩行者もいなかったため大事には至りませんでした。
当地は、先週後半から寒い曇天が続いています。
金曜日には積もるほどではありませんでしたが朝から雪が降りました。
金曜日は、諸般の事情から更新をサボってしまいましたので、今日は少しは真面目な記事を書こうと思います。
労働基準法は使用者に様々な義務を課していますが、その中に記録の保存というものがあります。労働者名簿、賃金台帳などの労働関係の重要書類について3年間の保存を義務づけています。(注1)
法律では3年間だからといって、3年であっさり処分してしまうのはちょっとやめた方がよいと私は思っています。
賃金債権については2年の時効がありますが(退職手当については5年)、一般的な債権について、例えば使用者としての安全配慮義務などについては10年が時効だからです。
〔注1〕使用者は、労働者名簿、賃金台帳及び雇い入れ、解雇、災害補償、賃金その他労働関係に関する重要な書類を3年間保存しなければならない。
昨晩、夜遅くのNHKのテレビ番組で今般の原発事故における海への影響についての調査について放送していました。
福島県の漁師さんの協力を得て調べたというもので、立ち入り禁止区域となっている原発から20キロ圏内の海域の調査で、3か月かけて政府と交渉してようやく実現したとのことでした。
社労士会支部の新年賀詞交歓会、さらに二次会と出て、帰宅してお風呂に入った後、またビールを飲んだりした後の時間で、途中で眠くなって寝てしまったのですが、じわじわと海洋汚染が広がっている実態も見ていてわかりました。
番組によると、海底にもいわゆるホッとスポットなるものが出現していて、しかも、それが海流により動くのだそうです。
今日、ホットスポットだった所が明日はそうでなくなり、逆もある。
魚の汚染も基準値以内だから出荷されていますが、放射線量が0ではありません。
政府は、事故収束宣言を出したけれど、むしろ、恐いのは今後なのではないかと思います。
賃金制度の第一人者と言われる楠田丘氏の著書(『賃金とはなにか』中央経済社)によると、戦後、労働省の官僚だった氏が業務命令でアメリカの占領軍に行って賃金制度を学んだ時に、初めて職務給(仕事給)の概念を知ったとあります。
当時の日本では、賃金は、学歴、年齢、勤続年数などその人固有のもの(属人的などという言い方をします)により決めていて、それも結構いい加減だったりして、「この仕事に対してこの賃金」いわゆる職務給という考え方はなかったそうです。
かの地では、異動とか配転がなく仕事を決めて採用するため、会社が変わっても仕事は変らない人が多い。日本では、仕事ではなく、人で採用して会社の中で仕事が変るため、異動のたびに賃金見直しでは困るでしょということで、日本には根付かないだろうと上司にも否定された考え方として書かれています。
雇用システムも日本は終身雇用制で、かの地はそうではない。雇用システムそのものを変えないとなかなか職務給制度はできないと当時はされたのですね。
年末から年初にかけて、日本経団連が「定期昇給制度の見直し」を「経営労働政策委員会報告」に盛り込まれると報道されて、以前読んだ前述の著書を思い出しました。
就業規則を作ると必ず制裁(懲戒)についての規程を作ります。
制裁については、就業規則に必ず書かなければいけない事項ではないのですが、就業規則というルールを作って、それを守らない人についてどうするかということを書かないのは片手落ちのような感がありますから、普通はそれらについてもルールを定めます。
制裁について会社のルールを決めるのであれば、それは必ず就業規則に書かなければいけないということになっているので、結局、どんな就業規則にも制裁規程は書かれることになります。
一般的には、厳重注意(譴責、戒告などもあります)、減給、出勤停止、降格、降職、諭旨解雇、懲戒解雇ぐらいでしょうか。
昨日、最高裁は、国旗掲揚、国家斉唱の際に起立しなかったとして東京都教育委員会から処分を受けていた教職員について、「戒告までは裁量権の範囲」、しかし、それよりも重い減給以上の処分について、慎重な考慮が必要という判断を示しました。
近年、職場でのパワハラやいじめが増えているようです。
私も、何度かその種の相談を受けたことがあります。
当ブログでも左側のバーの一番下の方の天気予報の下の「ブログ内検索」で、「パワハラ」と入力して検索していただくと、たくさんの関連記事が出てきます。
パワハラやいじめというのは、やる人とやられる人が比較的はっきりしていて、どちらかというと、やられる方が一方的にやられるというイメージです。
しかし、職場の人間関係がうまくいかないというような場合、いじめでもなく、パワハラでもなく、何となくみんなと仲良くできないとか、1人浮いているとか(ような気がする場合も含めて)、そんなこともあるのかなと思います。
そんなことを考えたのは、土曜日の新聞の三面記事に、同僚の茶に劇物を入れて逮捕された人の記事があり、「人間関係がうまくいってなかった」と供述していると書かれていたからです。
以前過去記事に何度か書いた国民年金3号被保険者の切り替え漏れですが(過去記事参照)
今朝の朝日新聞に、故意に切り替えなかったケースが多いのではないかとの報道がありました。
厚生労働省の検証チームの一部自治体での調査によると、年金と同時に切り替えをする健康保険については手続をしているのに、年金だけ手続をしていない人が調査した3つの市で、それぞれ41%、23%、18%いたとのことです。
多くの自治体で年金と健康保険は窓口事務を一体的に運用している場合が多く、調査したうち二つの自治体では、複写式の用紙で一度に届け出ることができるようになっているそうです。
それでもなおかつ、健康保険だけ届け、年金については届けていないとなると、故意とみるのが自然であり「問題の発生は自己責任の要素が強い」と検証チームではみているようです。
オーム事件については、もちろん私はリアルタイムで知っているしよく覚えています。
私の中で、最も鮮烈な映像は毒ガスよけの防護服に身を包んだ機動隊員がカナリアの入った鳥かごを持って、オーム真理教の「アジト」に踏み込む映像です。
子供の頃文鳥やインコや十姉妹をたくさん飼ったことがあって、それらの小鳥と仲良く遊んだ経験があるので、カナリアが可哀想と場違いなことを考えてしまいました。
年末に出頭した指名手配中で事件に関与していた元信者が17年間逃げ続けていたと聞くと、17年もたったのなら、20代の若い人が知らないのも無理はないと思いました。
結局首謀者の松本被告は事件の真相を語らず死刑が確定しました。
事件が風化していくのかというときの出頭、さらに、元信者をかくまっていた女性が出頭して、にわかにテレビメディアが活気づいています。
女性は、彼をかくまいつつ10年間もずっと偽名で同じ整骨院で働いていたそうです。
普通の会社ですと、採用時に住民票記載事項証明書を提出させたりしますが、個人の小さな整骨院だとそういうこともしなかったのでしょう。
偽名で働けるのは水商売とか温泉の仲居さんとかかなと漠然と思っていましたが、小さな事業所なども案外可能なのですね。
先週末から成人の日まで3連休でしたが、私は、支部広報部関連の編集作業、メールのやりとり等のため3日連続で出勤しようと思っていました。
印刷屋さんになるべく早く入稿してほしいと言われたたため、広報部内宛メールで連休で頑張ってください、などと書いてしまった関係上、部長の私が遊んでいるわけにはいかなくなったからです。
連休明けに一部の原稿の締切日を設定していたため、原稿が送られてくることも予想されました。土、日といつもより遅い出勤でしたが、結局夜7時過ぎまで頑張ってしまい、さすがに疲れてしまい、成人の日は完全1日オフとすることにしました。
ストレス解消はやっぱりドライブだと、夫を助手席に乗せて関越道に入ったところで、気まぐれな彼が「奥多摩へでも行こうか」と言うので、それもいいかと、地図も持たずに(機械に命令されたくないのでナビもつけてない)飛び出してきてしまったので、記憶と標識を頼りに圏央道に入り、青梅市内から奥多摩湖まで行ってきました。
介護保険制度は、平均寿命の延び、核家族化や単身世帯の増加などにより家庭で介護を担い続けるのは困難だということで2000年4月から発足しました。
それまで主として家庭で担ってきた介護を、社会全体で担うという発想です。
原則として、40歳以上の日本在住の人全てが被保険者となり保険料を負担します。費用の50%は税金で、50%は保険料でまかなっていて各地方自治体が運営しています。
各自治体から認定されれば、利用者は費用の1割負担で様々な介護サービスを受けることができます。(原則として65歳以上の介護保険第1号被保険者が利用できる)
発想自体は素晴らしいことと思います。
介護が必要になったときにどうしようと思い悩むことがなければ、誰でも安心して老後を過ごすことができます。
しかし、社会全体で担う介護の負担を誰がどれだけ負担するのかという話は難しい問題です。お金が有り余っているわけではないからです。
厚労省の発表によると、2000年度の介護費用は3.6兆円でしたが、今年度は8.3兆円になる見込みとのことです。
当ブログで何度か書いていますが、私は現在社労士会支部で広報部長として広報誌の編集に携わっています。
年に二度発行の紙の広報誌の他に、私が一昨年編集長に就任したときに創刊した支部の会員専用サイトのみで閲覧する「web版」を発行して、支部の行事の模様などをタイムリーに伝えています。
私の他に二人の副部長と一人の部員との4名で広報部としてのチームを作っていますが、全員が能力も高く意欲もある人たちなので、仕事も滞りなく進みます。
私の仕事は、みんなの能力を最大限引き出してもらうようにうまく仕事を割り振ることと、様々な意見が出たときに意見を集約して、最終的に決断を下すことです。
もちろん、スピードを要求されるような処理が必要な時もありますから、自分の独断で判断することもごくたまにあります。
皆様、今年も昨年同様どうぞよろしくお願い致します。
年末、年始は主婦としては大掃除、買い物、年越しと年始の料理とあわただしく過ぎました。
当地の年末・年始は穏やかな日和が続き、お天気には恵まれました。
震災以後、昔は文句を言っていたこと(大掃除さえも)について、今それができることが幸せなんだと思えるようになりました。
思えば、年末セールなども行かず、洋服やその他身の回りのものなどもあまり買ってないなあと思います。
そんな、穏やかで静かな年末・年始休業も終わり、当事務所は今日から仕事始めです。
私の仕事始めは支部から派遣される地元市役所での年金・労務相談の当番でした。
お正月早々、相談にみえる方もいないだろうと思っていましたが、私が到着すると、
「予約の方がお二人いらっしゃいますよ」と担当者に言われ、ちょっとびっくりしました。
頌春
今年もよろしくお願い致します
皆様方の益々のご多幸をお祈り致します。