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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる16年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

社労士としての品位

当地は昨日から時々雨がぱらついていましたが、今日は本格的な雨となりました。
久しぶりに雨音を聞きながらのブログ更新です。
昨日はお昼過ぎから予備校時代からの友人の社労士2人とランチをして、その後コーヒーにケーキで3時間ほど楽しくおしゃべりしました。
私を含めて3人ですが、平成16年にある社労士予備校で知り合い仲良くなって、試験に合格してそれぞれ社労士となってからも、〇〇会と名づけて時々会ってとりとめもないおしゃべりをしています。
ですから、出会ってからもう8年もたつんですね。
昨日もそんな話が出て、いつの間にか随分たってしまったなあとしみじみ思ってしまいました。
今朝、そのうちの一人から楽しさの余韻の残るメールをもらいましたが、別便で所属する社労士会支部の支部長からの支部会員宛の一斉配信メールがあり、先日詐欺容疑で逮捕された社労士について触れられていて、ひとりの社労士の行ったことが全体の信用を害することにつながる、「常に品位を保持し・・・・誠実に業務を行うことを肝に銘じて行動しましょう」とありました。

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始業時刻前の掃除、体操、朝礼、労働時間?

今朝拝読したある人からのメールに「いつの間にか街路樹のハナミズキが満開の白い花を並べています。」とあり、確かに最近ハナミズキの花が目立つようになったなあと思います。
ハナミズキの花は遠くから見ると白やピンクが鮮やかできれいですが、近くで見ると何となく作り物みたいな、紙でできてるみたいな感じがして、私はいまいち風情に欠けるように思います。と書いてきて、ハナミズキの花は一生懸命咲いてるんだから、そんなこと言っちゃかわいそうでしょと自分の内側から声が聞こえます。
そうですね。全ての生きとし生けるものが輝く季節がやってきたと喜んで、咲き誇る全ての花々に感謝しなくちゃいけませんね。
さて、昨日ご紹介した判例の中で、始業時刻前の掃除、体操、朝礼が労働時間にカウントされることが認められたと書きました。
それについては過去記事に考え方を書いたことがあります。(
参照)
昨日の判例について、そのあたりをもう一度見てみたいと思います。

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時効で請求できない未払い賃金を損害賠償請求

懇意にしている社労士仲間と労働時間に関する判例の勉強会を続けています。
昨日は、私が発表の担当でしたが、時効により請求できない期間の未払い残業代を民法709条の一般不法行為による損害賠償請求として認められた珍しい判例を取り上げました。(杉本商事事件一審広島地判平19.3.30、二審広島高判平19.9.4確定労判2008.33)
通常、未払いの残業代など賃金債権の時効は2年ですので、提訴した日から2年間分遡って請求します。
この事件は、さらにその1年前の分(一般不法行為の時効は3年)について、不法行為による損害賠償請求として、一審では棄却されましたが、二審では認められました(同時に請求した慰謝料は認められず)
賃金債権請求権と損害賠償請求権はそれぞれ別個の請求権ですから、法律的な要件を満たせば認められることもあるわけで、この裁判でそれがはっきりしたということだと思いますが、労働時間管理を怠っていた会社に不法行為責任があると認定したわけですから、その意義は大きいと思います。

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かけもちで働く場合の雇用保険

以前過去記事でかけもちで働く場合の割増賃金について書きました。(過去記事参照)
先週懇意にしている先輩社労士から、2箇所の事業所で働く場合の雇用保険についての電話をもらいました。
雇用保険は所定労働時間が週20時間以上で31日以上の雇用の見込みがある人は加入することになっていますが(事業主が手続する)、2箇所で働いている場合には、主たる事業所の方で入るということになっていますから、通常は、労働時間が多い方で加入するということになると思います。
しかし、両方とも20時間だったらどうする?というのが電話の内容でした。

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ご縁がつながっているうれしさ

このところ、バタバタと仕事の依頼があり、私にしては忙しい日々を送っているのですが、仕事というのは重なるのが常で、昨日私にとってはとてもうれしい仕事の依頼メールが届きました。
開業したての頃、他の社労士と同じことをしていたのではなかなか仕事がないと思いました。自分が少しでも人よりアドバンテージがあるのは「書くこと」だと思い、出版社7、8社に原稿を書かせてほしいと自分の労務管理に関する原稿をつけて手紙を出しました。
すると、2社から原稿作成の依頼をいただき、特に、そのうちの一社の編集者の方とはその後も年に一度ぐらいという頻度ですが、その方の担当している雑誌に原稿執筆のご依頼をいただきます。
その当時の過去記事を読むとうれしかった気持ちを思い出します。(
過去記事参照)
その後、パートタイム労働法についての講座の講師などを務め、それに関連する資料が自分でもなかなかの出来栄えだと自負していたので、原稿を書かせていただきたいとまたまた図々しく原稿を送ったことがありました。

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手続業務をどんどんやってよと言われて・・・

昨年、5周年を機に土、日、祝日以外毎日更新という縛りをやめ、時間のないときには更新をしないという方針に転換しましたが、最近、どうも木曜日に休んでしまうことが多いです。
月に一度の社労士会支部の理事会、例会と所属する研究会の例会がいずれも木曜日の午後開催されるため、どうしても午前中はその準備とか、午後時間がなくなるためにやっておかなくてはいけないことなどを片付けるためです。
今日も、午後一番から支部の理事会があり、その後総会があり、懇親会がありと、やり始めた仕事に何とか目途をつけておかなくてはと思っているのですが、いつも木曜日に更新しないというのも何となく落ち着かない気分になるので、今日は管理ページに向かっています。
昨日、若い頃から懇意にしているある女性税理士さんの事務所におじゃましたのですが、標題はその方に言われた言葉です。
その方は親族に社労士がいるので、今まで仕事を紹介していただいたことはないのですが、先月、初めてある会社の就業規則作成についてご紹介いただいたため、納品が終わったのでご報告と御礼に伺ったのです。

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お客様が私に求めるもの

開業して2年目ぐらいの仕事の依頼がなかなかなかった頃、ある気のおけない先輩社労士に、
「鈴木さんも、もう若くないんだからさ、就業規則とかって事業主に営業かけても無理でしょ」と
言われました。仲間内の無礼講の飲み会の席でしたが、あらまあ、随分言いにくいことおっしゃっちゃってくださいますわねぇと思いつつ、
「じゃ、あたしは何をしたらいいの?」と問えば、
「そんなこと、自分で考えるんだよ!」と言われてしまいました。
その方は大手企業でサラリーマンとして成功してリタイアした後、かなりのご年配になってから開業して、当時はもらい損ねの障害年金を扱いそれなりの収入を得ていました。その後も他の社労士があまりやらないようなニッチな世界で頑張っています。
その後、私はめげずに就業規則にこだわり、仕事の依頼が舞い込むようになりました。顧問は持たずに自由な立場で活動したいと思っていましたが、お客様に望まれて顧問契約をした会社もあります。
そして、お客様が私に求めているのは若さや美貌なんかではない。(それを求めるお客さんは私の所には来ないと思いますが)正確な知識と情報であり、それをわかりやすく説明する能力であり、そして信頼できる人間性なんだと最近は感じています。

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原発再稼動是とするなら根拠を示してほしい

このところ、政府が原発再稼動に向けて大きく舵をきったようで、昨日は仙谷政調会長代行が「原発を一切動かさなければある意味日本が集団自殺するようなもの」と言ったと報道されました。
おや、おや、このようなヒステリックな発言が出るということは政府も必死なのでしょう。
日本列島付近は確実に地殻が動き出していて、原発を推進していた当時とは事情が変わっています。大飯原発の再稼動の安全性については保安院さえ疑問を呈しているのに、何でそんなに急ぐのかなというのが素朴な疑問です。
電力が足りなくなるというデータも政府が一方的に示しているだけで、隠れた電力があるとの説もあります。

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労働時間管理はなかなか大変でしょうが・・・。

2007年ですから、随分と古い記事を読んでいただいて管理者だけに閲覧を許すという形式でコメントをいただいた方がいらっしゃいます。
その記事は所属する勉強会で勉強した内容なのですが、タイムカードが労働時間管理において万能ではないというようなことが書かれています。(
参照)
自分でも忘れてしまっていたような過去記事を読んでいただき、コメントをくださったガ〇〇〇様、ありがとうございました。
管理者だけに閲覧を許すという形式ですと、私もコメントをくださった方だけにお返事をさしあげられればよいのでしょうが、当ブログではそれはできないので、ブログ記事として書かせていただきます。
ガ〇〇〇さんがまたご訪問してくださって、この記事をご覧いただけるとよいのですが。
さて、いただいたコメントの内容を拝見すると使用者というお立場の方のようで、社員が自分の手帳につけていた終業時刻以後5分間の時間について、労働時間なので残業代を支払うようにとの労基署からの改善命令を受けたご経験がおありのようです。

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労使関係は契約関係という意識の重要性

昨日、所属する研究会の定例会で私自身は「へえー、そんなこともあるんだ」と思うような事例ですが、実際に経験した人もいるというので、ままある話なのかなという事例の原稿が出されました。
あまり健康状態がよくない社員が結局自ら申し出て自主退職することになり、退職の際にすぐに雇用保険の手当がほしいので、離職理由を「会社都合」扱いとしてほしいと懇願され、もともと休みがちで困った社員だと思っていたため、すんなりやめてくれるならまあいいかと、求められるままに離職票(雇用保険の手続のときに会社が作成して労働者がハローワークに提出する書類)の離職理由の欄を会社都合として出した。しかし、しばらくしてから突然弁護士を介して不当解雇による損害賠償請求の内容証明郵便が届いたという内容の原稿です。

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情報の伝え方の難しさ

                 2012千鳥が淵
当地の桜は満開になったと思ったらもう散り始めています。
ぱっと咲いてぱっと散るのが桜なんですね。写真は先週末都内某所で撮ったものです。
当ブログは文字ばかりで殺風景なので、たまにはきれいな写真を掲載しようと思います。
私は、自分で事務所のHPやブログを運営していますし、社労士会の支部では広報部長を務めていますので、人に伝えるということについて日頃から関心を持っています。

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高齢者をねらう押し売り

配信してもらっている国民生活センターのメルマガには毎回様々な悪質業者の実例が掲載されています。
昔風に言えばいわゆる「押し売り」です。家に押しかけてきてなかなか帰らず恐喝まがいの言動をしたりして法外な値段の物を売りつけます。
ターゲットとされるのは多くは70代、80代、時には90代のお年寄りです。本来いたわられるべき人たちを金儲けの餌食とするなんて、何て卑しい根性なんだろうと思いますが、売りつける方にもノルマを課せられているとかそれなりの事情があるんでしょうか。
先日配信されてきたのは、女性用かつらの話でした。

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転籍における権利の濫用

当地では先週末から桜が満開となり、通勤の道すがらでそこかしこに咲いている桜を見ることができます。
思わず「日本の春は美しいねー」などとつぶやいてしまいます。
そんな桜を屈託なくのんびり眺めることができるのは幸せなことと思いますが、いろいろな心配ごとを抱えながらお花見どころではない人もいるのが世の常です。
先週末に、ある人から相談を受けました。
その人は現在親会社の命令により子会社に出向中で、いずれ親会社に戻るという話だったのが、突然、今いる子会社に転籍を命じられたというのです。労働条件は年収が100万円ぐらい減るなど悪くなります。会社ともめ事は起したくないし、おとなしく従わなければいけないでしょうか。というのがご相談の内容です。

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2日続けての「納品」

気がつけば2日もブログの更新をしていませんでした。
一昨日は就業規則の成果品の納品で都内某所へ行き、昨日は年度末にご依頼を受けた労働保険・社会保険の新規適用の手続と、私にしては珍しくバタバタと出歩いていたために、すつかり更新がおろそかになってしまいました。
届出が全て終了してからお客様用の控を全てクリアーファイルに入れました。もちろん私の事務所用の控も全てとってあります。それといっしょに、今後の給料からの控除の仕方、新しく社会保険の被保険者となった社長と従業員さんの今後の手続等を書いた私が作った解説書、行政でもらった冊子、これも急遽私が作った労働者名簿、出勤簿のファイルといっしょに夕方、お客様に届けましたから、私にとっては「納品」です。
納品した内容は違いますが、それぞれの社長から異口同音に
「本当に助かりました。ありがとうございます」と言われました。
もとより「納品」=請求書が出せる=お金が入るということで、納品は私にとってうれしい日なのですが、お客様からいただく感謝のお言葉は私にとって最高の報酬です。

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派遣法改正をチェック

開業したての頃、とりあえず仕事を見つけなくてはと、都内某所の駅近くのビルに飛び込み営業をしたことがあります。
初めての営業先が、後で考えてみると人材派遣業でした。オフィスには女性ばかりで、入り口そばのカウンターで名刺を出して就業規則の作成、見直しをしている旨告げると、奥から責任者らしい女性が出てきて、既に頼んでいる社労士がいますからと丁重に断られました。
でも、とても感じがよかったし嫌な思いはしませんでした。
結局、飛び込み営業でお客さんを獲得することはできませんでした。あれからもう5年半たったのかと思うと、やはり感慨深いものがあります。
その後偽装請負などが問題となり、この5年で派遣労働者の数も減っているようですし、派遣業界は大きく変わったのではないかと思います。
先週の年度末に派遣法の一部が改正される法案が成立しました。
不安定な立場の働き方としていろいろと問題が取りざたされている派遣労働ですが、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」という法律があります。
今般改正されたのはその法律の一部ということになります。

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一足先のお花見

                  彼岸桜とバラ
行きつけのお花やさんで桜だと思われる枝が束になって300円と書いてありました。
「これ、桜ですよね」
「うん、それは彼岸桜っていう桜」
春らしいきれいなピンクのバラやアルストロメリアや花火みたいな大きな菊といっしょに、「じゃ、これもくださいな」と先ほどの桜をとったら、「それはもうすっかり咲いちゃってるから、ただでいいですよ」いつもながら、気前がいいお花屋さんです。というわけで、事務所に彼岸桜の枝をたくさん飾り、残りを自宅に持って帰りバラやアルストロメリアと飾ったのが写真です。一足早い「お花見」です。

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