FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

時効で請求できない未払い賃金を損害賠償請求

懇意にしている社労士仲間と労働時間に関する判例の勉強会を続けています。
昨日は、私が発表の担当でしたが、時効により請求できない期間の未払い残業代を民法709条の一般不法行為による損害賠償請求として認められた珍しい判例を取り上げました。(杉本商事事件一審広島地判平19.3.30、二審広島高判平19.9.4確定労判2008.33)
通常、未払いの残業代など賃金債権の時効は2年ですので、提訴した日から2年間分遡って請求します。
この事件は、さらにその1年前の分(一般不法行為の時効は3年)について、不法行為による損害賠償請求として、一審では棄却されましたが、二審では認められました(同時に請求した慰謝料は認められず)
賃金債権請求権と損害賠償請求権はそれぞれ別個の請求権ですから、法律的な要件を満たせば認められることもあるわけで、この裁判でそれがはっきりしたということだと思いますが、労働時間管理を怠っていた会社に不法行為責任があると認定したわけですから、その意義は大きいと思います。

続きを読む

PageTop