昨日は29日で「ニクの日」だからストライキをしようという呼びかけがネットで広がり、注目を集めたという記事が今朝の朝日新聞に掲載されていました。
ある牛丼チェーン店の従業員に対する呼びかけが先週から広がり、結局ストライキは行われなかったそうですが、一部ジャーナリストの間では「新しい形の労働運動になるか?」との声もあると報道されています。
このチェーン店に限らず、現在、外食産業、特に24時間営業などのチェーン店では人手が足りず、休業したり、営業時間を短縮したりしている店が相次いでいるということがこのところ言われています。
朝日の記事によると、件の牛丼チェーン店のあるアルバイト店員は午後10時から午前9時の時間帯は一人勤務で、接客、調理、清掃、在庫や金銭管理、翌日の仕込みまですべて一人でこなすそうで、それが本当だったら大変な激務だし、私にはとてもできないなと思います。
安倍首相を議長とする産業競争力会議(参照)では、働いた時間の長さではなく成果に対して賃金を支払う新たな制度を導入することを決めたと報道されています。この会議のメンバーをみると、経済再生担当大臣など政府関係者と大学教授、企業経営者です。
雇用政策について「政労使」三者で協議して決めるという原則を無視して、労働者側は入っていません。安倍首相の自分に反対意見の人はそういう場に呼ばないという今までのやり方から理解できます。
それはそれとして、時間より成果で賃金を決めるというやり方は今でもやっている会社はあると思うし、本来は労使で決めることであり、「お上」が出てきてあれこれ言う問題なのかねと違和感を感じます。
先週末から今週はじめにかけてある雑誌への執筆、セミナー講師と立て続けにご依頼をいただいたのですが、どちらも開業2年目に初めてご縁をいただき、今日までずっとつながっている仕事です。
何のコネクションもなくこの世界に飛び込んだ私が誰の紹介でもない、いわば、自分で勝ち取った?仕事が最初のご縁でした。
前者は、私が自分で書いた原稿をいくつか郵送して、原稿を書かせてくださいと売り込んだら意外とすぐに「では、これについて書いてみてください」と仕事を下さった編集者の方で、同じ会社内で違う雑誌に異動されてからも、私に書けそうな内容の執筆依頼をしてくださいます。
後者は、あるセミナーの講師を探しているうちに私のブログにたどり着いてくださって、「ぴったりの方だと思うので講師をお願いします」とご依頼くださったのが最初でした。
ある助成金について関与先で先ごろ作った制度が動き出せばぴったりだなと思い、厚生労働省のHPから40ページ余りもある説明書をダウンロードして読んでみました。じっくり読んでもよくわからないところがありました。
とりあえず労働局に行って聞いちゃうのが早いんだろうなと思い、昨日、約束しておいて今日朝一番で担当者と面談してきました。
助成金については、開業したての頃、ある若い先輩社労士から教えてもらったある事項がひっかかり、あまり良いイメージを持つことができず、積極的に手掛けることもなく今日まできてしまいました。
今般は、助成金のために何かをしたわけではなく、たまたま作った制度の内容が趣旨にかないそうだというところがスタートです。
労働局に行って、担当者にお会いしましたが、こちらの名刺を出してご挨拶したところ、「私は名刺がないので」とおっしゃいます。役所で働いていて名刺のない人とはどういう人だろう。臨時雇いか、アルバイトか、私にはよくわからないですが、のっけから、「?」という感じで面談スタートです。
先週、福島第一原発事故後初の原発差し止め訴訟の判決が出ました。原告住民側の言い分を認め原発稼働をしてはいけないというものですが、被告関西電力はすぐに控訴したそうですから、多分、今後最高裁までいくことになるのでしょう。
福井地裁の判決文の要旨はネットで確認することができますが、人が安心して安全に暮らすための人格権(憲法13条、25条)は公法、私法を問わずすべての法分野で最高の価値をもつということを最初に確認して、それが判断の指針になると高らかに宣言しています。明快で気持ちがいい判決文だなと思いました。 当ブログ左側バーの私の似顔絵の下にも書いてありますが、「法律は人を幸せにするためにある」ということの確認でもあると思います。
「地震国(世界中の地震のうち1割がこの小さな国日本で起きていると判決文にあります)日本で原発を稼働させるのは危険すぎる」というごくまっとうな判断にも共感します。
私は、労働法の基本的な考え方を知ろうとするときには、菅野和夫氏の『労働法』をまず読みます。労働基準法だけのことだったら、厚生労働省で出している「解釈総覧」やコンメンタールがあるのでそちらも読みますし、実務的な具体的なことだとある弁護士さんの書いた本などを参考にしたり、判例集にあたったりするのですが、『労働法』は結構読んでました。
過去形にしたのは、さすがに7年半もしょっちゅう読んでいるとかなり頭に入り、最近はあまり見なくなっているからです。
昨晩、その菅野氏の「いま労働法を考える」という講演を聞く機会がありました。都内の大学主催でどちらかというと労組関係の人が多く出席していたようですが、受付で氏名と「所属」を書きましたが、「所属」欄に社労士と書いている人も結構いました。
授業参観日に有給休暇を取得してNHKのど自慢に出た50代の女性教諭の振る舞いについて、ネットで賛否両論が起きて話題になったそうです。
私は今朝テレビの情報番組で知ったのですが、ネット社会というのはそういうローカルな私的なこともニュースになって、第三者の批判や論評の対象になるんだなと思いました。
番組中でも街頭インタビューの結果や出演者の〇か×かが真っ二つに割れていました。(街頭インタビュー100人は6対4で×が多い)
×派は授業参観日なのに担任教諭がいないのはまずいし、職場に迷惑がかかる、教師としての職業倫理に欠けるというような理由です。
この教諭は歌手になるのが長年の夢だったこと、NHKのど自慢に出るチャンスは一生に一度あるかないかだと思い、10日前に校長に有給休暇の取得を申し出て許可を得ていたそうです。
昨晩、NHKのクローズアップ現代をたまたま見ましたら、毎度おなじみ?の「103万円の壁」と「130万円の壁」について取り上げていました。
前者は税金を支払わなくてよい年収の上限、後者は配偶者の被扶養家族として健康保険、国民年金の保険料を負担しないでいい年収の上限(自営業者の被扶養配偶者などは除く)です。
テレビでは、実際にパートタイマーとして働く女性の「実際にどの程度得なのかはよくわからないが、何となく、この範囲で働いた方がいいのかなと思ってしまいます」などという話を出していました。
女性の社会進出を促すため政府はこの壁をとっぱらうことを考えているということが盛んに報道されています。
現実に、130万円の壁が2016年10月からは106万円となる予定です。現在の被保険者(健康保健、厚生年金に加入している人)の数が501人以上の企業に適用されることになっていますので、該当する企業は対策に頭を痛めているということも番組で取り上げていました。
社会保険料は企業と本人が折半負担ですから、企業の負担は相当額になり、企業により10億円の負担増になるとも放送されていました。
年金から健康保険、雇用保険、労災、その他労働法全般関連の人事・労務管理まで、社労士の守備範囲とする仕事は多く、すみからすみまで全部の仕事を経験しましたというような社労士は多分ごく少数派だと思います。
私も、社労士になって7年半、独立独歩、基本的にやりたい仕事をやるという姿勢を貫いてきたので、大きな声では言えませんし、自慢じゃないですが経験していないことはたくさんあります。
未経験の仕事をするときには、その都度その分野で経験豊富そうな社労士仲間に教えてもらいます。
今般、今までやったことのない仕事に挑戦するような機会がふってわいてきて、お客様にその件について様々な角度からご説明しなくてはいけないと考えましたが、経験していない分、よくわからない点もあります。
早速その分野を経験していそうな何人かにメールで教えを請いました。
当地は5月らしい青空で湿度の低いからっとした天気が続いています。
湿度が低いせいか気温が高いわりにそんなに暑さを感じません。
でも、この時季出てくるのが小さな虫とか蚊などですね。
窓を開けていると網戸をくぐってやってくる小さな虫がいるみたいだし、ドアを開けたときに入るのか蚊もやってきます。
蚊取り器を足元につけて撃退?するのですが、子どもの頃から蚊に好かれるタイプらしい私は、いつの間にか蚊にくわれて「かゆい、かゆい」と騒ぐことになります。
私は戦争が嫌いです。別に戦争を体験してそう思っているのではなく、もちろん私は戦争を体験したことはありませんが、戦争を描いた映画や体験談を書いたものなどを見て、戦争というのは一般庶民にとっていいことは何もないなと思って嫌いになったただけです。
どんな大義があったとしても、人を幸せにしない大義など問題にならないと思います。
戦後70年守ってきた平和がいつまでも続くといいと思うし、他国に行って戦争をするなんてとんでもないと思います。
だから、現行憲法は前文から始まって読めば読むほどいい憲法だと思います。「永久平和主義」いいなと思います。今までの集団的自衛権の権利はあるが行使はできないという歴代政府の解釈は、憲法にご遠慮した結果であり、歴代政府は立憲主義ということを理解していたのだと思います。
昨日、関与先を訪問して就業規則の改正についての打ち合わせをしました。私の大まかな提案書をメールでお送りしていましたので、それについて先方のお考えを聞いて詳細をつめるための面談です。
話が済んだあと、「こんなのがきたんですが、先生、これってどうなんですかね?」と文書を見せられました。「パートタイム労働者の雇用管理に関する事業場訪問について」という労働局からの文書です。この会社は2、3年前にやはりパート労働法関連の調査を受けたことがあり、そのとき、私も立ち会いましたが、(過去記事参照)今回はそのときの調査内容とはちょっと違うようです。
「ヒアリング票」をみると、パートタイム労働者を採用している理由だの、賃金制度はどうなっているかとか、雇用管理の改善に取り組んだことがあるかなどが並んでいます。
行きつけのお花屋さんでひまわりの花を見かけました。早速買いましたが、何と合わせようかと眺めてみれば、同系色のアルストロメリアが目について、じゃあ、これと、もう少しアクセントがほしいよねと考えていると、おじさんが「これにしなよ」青紫のデルフィニウムを指さします。
確かに良い色合い。では、それで。グリーンのアクセントはタニワタリの長い大きな葉っぱにしました。
帰宅して早速我が家の玄関に飾りました。ひまわりの明るさをもらい、我が家もすっかり夏模様です。
昨日、車で移動中のラジオで、随分前にテレビアニメで見ていた「おいしんぼ」という名前を久しぶりに聞きました。
まだ雑誌に連載されているとわかり、へぇー、すごいね、なつかしいと思いつつ聞いていると何やらセンセーショナルなニュースになっているらしいとわかりました。
作者が2年をかけて福島県で取材したことや自身の体験談について漫画にして書いたところ、「風評被害を増す」「事実ではない」などの批判が、政府関係者からも出ているそうです。
原発について書くととかく過剰に反応されるとかねてより思っていましたが、今般は人気漫画でもあり、内容のインパクトが強いということで影響力が強いと、福島県や国は判断しているのでしょう。
こういうニュースが出ると、憲法で保障された表現の自由はどうなってるの?と思います。
それに対する反論は、具体的事例によりいろいろで一概には言えないでしょうが、憲法では、第12条で憲法が保障する国民の自由及び権利の濫用の禁止、公共の福祉のためにその権利を利用する責任を負うとしています。
公共の福祉に反するような表現の自由はないとも読めます。
この漫画で作者が体験し、感じたことを書き、また、実名で語っている人たちが公共の福祉に反していると判断することは現時点ではできません。
先週金曜日の9日に書いた記事の続きです。
所属する社労士会の研究会の会員で、情報通の人がいていつもあれこれ行政解釈だの労働政策審議会だのの情報を教えてくれます。
持つべきものは勉強仲間だなと思いますが、今回もちょっとした厚生労働省のマニュアルがあることを教えてくれました。(参照)
短時間正社員の制度導入にあたってのマニュアルですが、ここに手当の減額の考え方がでています。
やはり、私が考えたように、手当の趣旨や支給基準にのっとって減額するかしないかを決めるという考え方を行政当局は提示しています。
連休明け後、私事でちょっと忙しかったり、仕事でも考えなくてはいけないことなどができて、久しぶりの更新となってしまいました。
昨日、所属する社労士会研究会で話題になったことをちょっと書いておこうかと思います。
現在、育児・介護休業法では、3歳までの子を養育する労働者が請求した場合は、短時間勤務を認めなければなりません。
法的には、一日6時間勤務の措置を作り、それ以外に会社の実情に応じて、正規の就業時間より短い時間帯で労使で取り決めて働くことができることになっています。
7時間や7時間半でもよいということです。
その場合の賃金は「ノーワーク・ノーペイ」の原則に従い、減額してもよいと考えられています。基本給は働かなかった時間に見合って減額するとして、では、各種手当はどうでしょうか。
時々、去年の今頃、当ブログで何を書いていたのだろうと思い読み返すことがあります。
昨年の5月3日、安倍首相が憲法改正の手続きの条文96条にある3分の2を2分の1に変えようとしていることに対する批判を書いています。
その件は、私が書くまでもなく多くの批判があり、結局国会に上程されないままになっています。
そして、今年はといえば集団的自衛権の解釈改憲を押し進めようとしています。しかも、閣議決定どころか政府見解、事実上は首相の見解で解釈変更をしようとしているなどと報道されています。
首相は憲法というか、法律の解釈論などあまりお勉強したことがない人なんだろうなと思います。
ゴールデンウィークに1冊ぐらいはビジネス関連の書籍を読みましょうと、「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です」(カレン・フエラン著 神崎朗子訳 大和書房)というアメリカ人で経営コンサルタントとして成功している人の書いた「経営理論の間違い?」についての本を読んでいる最中で、もうすぐ読み終わります。
「戦略計画は何の役にも立たない」「最適化プロセスは机上の空論」「数値目標が組織を振り回す」「業績管理システムで士気はガタ落ち」「マネジメントモデルなんていらない」「人材開発プログラムには絶対に参加するな」等、等、経営コンサルタントらしからぬ見出しが躍ります。
自身の経験をもとに、経営理論に振り回され、そこにいる社員の人間性を無視して成功はないというようなこと、顧客とコンサルタントとの対話が重要であり、経営陣はコンサルまかせにしてもダメだというようなことが300ページあまりにわたって書かれています。