写真はクリスマス用にと随分前から飾ったバラですが、あまりにも見事に咲いて気温が低いせいかずっとそのままなので、もったいなくて片づけずに、まだ飾ったままです。今年も自分の発信基地として気ままに記事を書いてきました。読んでいただいた全国の皆様に心より感謝申し上げます。当ブログ、本日で御用納めとさせていただきます。新年は5日からまた記事を更新していきたいと思います。
皆様、お健やかに良いお年をお迎えください。
先の国会で社会保険労務士法の改正が行われ、ADR(裁判外紛争)において特定社労士が代理人として関与できる金額の上限が60万円から120万円に引き上げられました。
また、今まで訴訟には関与できませんでしたが、弁護士の補佐人として陳述できるようにもなり、万が一、顧問先が紛争当事者となった場合などに、相当動きやすくなったと思います。
私の場合は、関与先に関しては絶対に紛争当事者などにはならないように、その一歩手前で阻止することにこそ社労士としてのダイナミズムがあると思って仕事をしています。
トラブルの芽を摘んでいくこと、それには関与先に対して耳の痛い話ももちろんしていきますし、社会保険労務士法第1条にある「労働者等の福祉の向上に資する」を常に念頭において、相談事案の解決を図る努力をしています。
これに関連して、所属する研究会のメーリングリストで、この改正について労組系の労働団体や労働弁護士団などから、強い反対の意思表明があったという情報を流してくれた会員がいて、何人かの会員が感想等を述べたりして、ひとしきりにぎやかでした。
今年の前半、メディアやネットを騒がせた小保方氏とスタップ細胞ですが、このほど再現実験では細胞を作ることができず、スタップ細胞はほぼないという結論に至ったそうです。
理研と小保方氏は雇用関係にあるようですから、社労士の私としては、今後、何らかの処分があると思いますので、そちらにちょっと注目しています。
もし、スタップ細胞が全くのねつ造であったとしたら、あの記者会見や論文発表は何だったんだろうというのが素直な感想です。
小保方氏一人であのような会見ができるわけもなく、理研の関係者が関与しているはずですが、直接の上司である笹井氏が自殺という最悪の結果となっていますので、真相究明も進まないかもしれません。しかし、理研は独立行政法人で、いわば公的な法人で税金が投入されていますから、国民に対しての説明義務があると思います。
この点に関しては、今まで、果たしているとは言えない印象がします。
社労士になって大きく変わったことと言えば、年賀状を書く枚数が飛躍的に増えたことです。
お客様や仕事で知り合った方々に儀礼として出すのは当たり前ですが、社労士の方たちも熱心に年賀状をくださる方が多いので、私も出すことととなります。
中には、一度名刺交換しただけなのにくださる方もいらっしゃいます。皆さん、人脈を大事にということなのかもしれませんが、仲間内なんだからいいんじゃないのかなとも思いつつ、様々な年賀状を見るのは、それはそれで楽しいものです。
というわけで、昨日は、思い立って年賀状の作成にとりかかりました。
私の場合、自分でその年のお正月に飾った花の写真を撮っておいて、その中から選んでトリミングしたりしてwordで年賀状を作ります。インクジェット紙の年賀はがきに印刷すれば自分のオリジナルな年賀状ができあがります。
社労士になってからもうずっとそれでやってきました。
昨日の記事に書いた最高裁判所判事の国民審査の結果が、今朝の新聞の片隅に出ていました。
皆さん信任されました。
では、件の×印の広告の効果はと見てみれば、ぱっと見た目にはほとんど変わりはないのですが、広告で×印をつけられていた判事3人の×の数が、×をつけられていなかった人より明らかに多くなっていました。
一番×が多かったのは木内氏で4,861,993票の×がつき、一番少なかったのは、山本氏で4,280,350票でした。木内氏は広告で×をつけられた人で、山本氏はつけられていなかった人です。もう一人の×をつけられていなかった鬼丸氏は4,678,087票の×でしたが、×をつけられていた他の二人(池上氏、山崎氏)よりは10万票以上少なくなっていました。
これらが、統計学的に意味のある数字なのかは私にはわかりませんが、あの広告の効果はあったのではないかとの感想を持ちました。
やはり、どんな形にせよ自らの正しいと思うことを実現しようとすると、発信するということが大事なんだなと思ったのでした。
今般の衆院選は、やる前から結果が見えていて、私としては別のところに興味を持ってみました。
ホリイチャン(本名は良く知らない)という何でも調べることを売りにしているライターというか、ラジオのパーソナリティがいたのですが、私は結構、この人のファンで面白く聴いていました。で、その人が随分前の選挙の後で、当選確実となった候補者が支持者とともに万歳をしますが、そのときに、いっしょに万歳をするのはおかしい、本人と配偶者は頭を下げて支援者の皆さんにお礼をするのが筋だと語っていて、私もそうだと思いました。
しかし、現実には、頭を下げず、いっしょになって万歳をしている候補者がたくさんいたと語っていました。ということは、当時は、まだ、頭を下げる人も結構いたということです。
今回はどうでしょうか。昨日、私が見たテレビ映像ではみんないっしょに万歳をしていました。
唯一、神奈川の元総理の子息だけが支援者の万歳に対して深々と頭を下げていました。
昨日、所属する社労士会の研究会の例会があり、今年最後だと思いつついつもながら実のある議論をしてきました。
その中で、シフト勤務のパート・アルバイトの有給休暇について、体験談を語った方がいて興味深かったです。
有給休暇については、過去記事にしてあるので(参照)仕組みについてはそちらをご覧いただくとして、学生アルバイトなどの場合、卒業が決まり、アルバイトも卒業というときに有給休暇を一気に取得する学生がいるという話がありました。
週30時間未満でかつ週4日以下の場合は比例付与で少なくなりますが、時効が2年ですので、2年間分まとめて取得すると、通常の賃金を支払う場合にそれなりの額になってしまいます。
平均賃金で支払うというやり方も選択できますから、就業規則等でその旨規定して周知したうえで、平均賃金で支払うとした方がアルバイト等にはよいのではないかという結論になりました。
安倍政権になってからの麻生さん、随分音なしだったなーと思っていましたら、このところ、「儲かってない企業は経営者が無能」、「高齢者が悪いように言うが、子どもを産まない方が悪い」と失言2連発、いずれも表現はちょっと違うかもしれませんが、報道されている内容はそんな感じだと思います。安倍首相は「女性が輝く社会」を標榜しているらしいので、後者の方が失言の度合いが強いのかなと思います。
この演説の聴衆は高齢者が多かったんでしょうか。演説の全体を書き起こしたものがネットで見られますが、長生きはいいことなのに、少子化で高齢者が悪いように言われているというようなことも語っていて、全体的に高齢者におもねると言うと言葉が悪いかもしれないので、配慮したような感じになっています。
「産まない方が悪い」これは多分この人の本音なのでしょう。その言い分の裏側は、女性は子どもを産むのが当たり前、ということでしょう。ほしいと思っていても子どものいない人や、様々な事情で産みたくても産めない人、結婚したくてもできない人、そんな人たちがいるということは普段はすっかり忘れているのでしょう。
先月末ですが、福井地裁でパワーハラスメント(以下パワハラ)に対する裁判の判決があり、パワハラを認定して会社側に7,200万円の損害賠償を命じました。
請求額は1億1千万円ですが、原告側の主張を認めたものと思われます。
判決文を読んでないので、詳細はわかりませんが、新聞記事などによると、高卒後消火器販売会社に入社した男性がうつ状態となり入社した年の12月に自殺した原因が、直属の上司によるパワハラだと認めたものです。
未成年に対するパワハラで損害賠償が認められたのは初めてとのことですが、企業によってパワハラの対策というのは温度差があるようで、どこまでが指導として許されるのか迷う上司もいるようです。
昨日、自宅の最寄り駅付近のデパートに買い物に行ったところ、たまたま民主党の地元候補者とその応援で来た岡田克也氏の演説を聞く機会がありました。
驚いたのは、岡田氏は党の代表も務めたことのある人なのに、聴衆が少なかったことです。
ざっと数十人ぐらいでしょうか。演説に「そうだー」と合いの手を入れたり、拍手をする人などは動員されたか、いわゆる「サクラ」だと思われますから、私のようにたまたま通りかかって足を止めたという人はかなり少なかったんではないかと思います。
今回の選挙は盛り上がってないんですね。民主党もすっかり支持率を落としているという数字が出ていますが、そのとおりなんだなーと思いました。
私の住んでいる地元は比較的リベラルな人も多く、以前から野党の当選する選挙区だったのですが、それで、そういう状況ですから、今回の自民党圧勝というニュースも何となく納得がいきます。
聴衆に20代、30代の若い人が全くいなかったのも印象的でした。
昨日、記事にした「直行・直帰」についてですが、事務所に戻ってから確認の意味で手持ちの書籍、ネットでの検索などをしたりしていろいろ考え、関与先で話しただけでは足りない点もあると感じて、注意点についてまとめて、担当者にメールで送りました。
直行・直帰は労働時間の無駄を省けるし、時間的効率もよくなるということで行われると思いますが、あまり多用すると労働時間や業務の管理がルーズになる可能性もあり注意が必要だと考えたからです。
会社は、本人の申告を信ずるしかありませんから、できれば、「直行・直帰届」などを作成してあらかじめ予定がわかっているような場合は、届出てもらって管理するのもよいと思います。
少なくとも、業務開始時刻(直行した場合取引先に到着した時刻)と終了時刻(直帰の場合取引先を出る時刻)の報告を義務づけるなどは必要だと思います。
あくまでも、労働時間の把握義務は会社にありますので、会社は事業場外みなし労働制を採用していない限りはきちんと労働時間の確認をしなければなりません。
今日の当地は朝からどんより曇っていまして、午後約束していた関与先に訪問する時刻にちょうど雨が降り出してきました。
帰るころには本降りになりましたが、車なのでそれほど大変ではありません。
さて、訪問の用件がすんでから、ついでにというか、ちょっと教えてくださいと言われたことで、営業担当社員などが、取引先から会社に戻らずいわゆる「直帰」をした場合は、どこまでが労働時間になるんでしょうかというお尋ねです。
今まではどちらかというと家族的にのんびりした労務管理だったのが、人数も増えてくると様々な考え方の社員がでてきていると感じていらっしゃるようで、労働時間管理なども神経を使わないといけないという意識を持たれているようです。
労働契約法が改正されて、有期契約を繰り返して5年を超えた場合、労働者側が申し込めば無期契約に転換しなければならないという労働契約法の改正は、有期雇用のパートタイマー等を多く雇っている企業にとっては重大なこととして迎えられました。
最初は、無期雇用=正社員にしなければいけないのかと誤解される事業主さんもいたようですが、契約期間が有期から無期になるだけで「同一の労働条件」という言葉を条文でも使い、期間以外の労働条件は従前のままでよいという規定となっています。
ですから、パートタイマーのままで契約期間のみ無期契約とすれば、法的にはクリアーできることになります。(5年のカウントは法律施行後の平成25年4月からスタート)
それでなくても「企業には採用の自由があり、契約自由の原則もある」ことに反するとして、企業側の弁護士などからは反対意見がでていましたから、企業側にあまりにも重い負担を強いることはできなかったものと思います。
ここで、問題となったのは定年後の再雇用の人についてです。
当地では街路樹のイチョウやケヤキ、プラタナスなどや、家々の庭先にある様々な樹木が色づき、通勤の道すがら「紅葉狩り」ができます。今日も良いお天気に恵まれ、日にあたって葉が輝いていました。
私はこの季節に産まれたせいか、晩秋から初冬にかけての季節が好きです。
冷涼な空気の中、枯葉が舞う道をトレンチコートの襟を立てて歩くのなんか素敵だなーなんて思ってしまいます。
独身の若かりし頃、ひそかに想いを寄せていた彼と、初めて肩を並べて歩いたのもこんな季節だったなーなんてことも思ったりします。
さて、そんな感傷的な気分を吹き飛ばすような安倍政権の「自己チュー解散」で、街はこれからにぎやかになるんでしょうか。
安倍首相は、争点はアベノミスクだと言って経済政策がうまくいっているとアピールしていますが、潤ったのは株を持っている人と大企業だけのようです。彼の向いている方向は最初から大企業と富裕層だけのようなので、そうなるのも当たり前だと思います。これから、そのおこぼれが庶民にまわるというのが理屈らしいですが、私には理解できません。
先月28日の社労士法改正の記事に関連して、読者の方からご質問をいただきました。
このほど、厚生労働省ではブラック企業問題などに対応するために「確かめよう 労働条件」というサイトを開設したのですが(参照)、そこで相談機関が紹介されています。全て行政の機関です。
社労士会もそこに掲載されるべきではないかということについて、私の考えをお尋ねです。
現在、各都道府県社労士会では、無料で労働問題や年金等、社労士の守備範囲のこと全般について相談事業を行っています。
私の所属する埼玉県社労士会でも毎週水曜日に予約制で相談を受けています。担当するのは各支部から推薦を受けた相談員のうち順番で2名一組になって相談を受けます。私はこの相談員にはなったことがないのですが、相談員を経験した人から様子を聞いたことはあります。対面で時間をかけて丁寧に対応しているようです。