昨日、厚生労働省の有識者検討会が企業が支給している配偶者手当について、女性の就業を抑制している要因になっているので、企業に見直しを進めることが望ましいとの見解を発表したと報道されました。
この検討会は、昨年閣議決定された「日本最高戦略改訂2015」で、女性の活躍を促す働きやすい制度整備に向け、配偶者手当のあり方についての検討をするための会議のようで、今年度末までに報告書を取りまとめることになっていたのですね。
家族手当については、昨年過去記事にしました(参照)
過去記事にもしたとおり、家族手当は時代や社会情勢とともに見直していくべきものと思いますが、国が民間企業にいちいち言うことではないでしょと私は思います。
労使の自由な契約関係の中で決める賃金について、国が何かを言うことについては、私は違和感を感じています。
国は、まず公務員について労使で話し合いやってください。です。
以前に書こうと思っていてそのままになっていたことを今日ちょっと書いてみようと思います。
大手食品メーカーが現在の所定労働時間を7時間35分から7時間15分に短縮することで労使が合意したというニュースです。
今年の春闘で決着したそうで、給料はそのままで所定労働時間を短縮したので実質14,000円以上の賃上げになるそうです。
1日20分は月の労働日が約20日としても月400分、年間では80時間にもなりますから大変な短縮になります。何故、そんなことができたのか、ネットで公開されている雑誌の記事などを読むと上意下達ではなく、各個人ごとに「働き方計画表」のようなものを作り、上司や他部署の人とも共有して、誰かが有給休暇取得の際にはなるべく会議を開かないなどして、有給休暇も取得しやすくする、海外との連絡を必要とする部署には積極的にフレックスタイム制を取り入れる、強制的に退館するべき時刻を24時から20時に繰り上げるなどして、各個人の意識を高めることに成功したそうです。
生まれつきの 障害にも負けず様々なことにチャレンジして前向きに生きているということで、好感度の高かったO氏が不倫をしているとかの報道がこのところテレビやネットのニュースとなっています。
実は、私は、大ベストセラーとなったO氏の最初の著書を読んでいません。
特に理由はないのですが、積極的に読みたいと思わなかっただけです。
件の記事が掲載された週刊誌が発売される予定の昨日、いち早く、ご本人と奥様の謝罪文が彼のHPに掲載されたということで、全文を私もテレビで見ました。
本人も非を認めて謝罪して、奥様まで出てきて謝罪されちゃったら、これ以上、誰も何にも言えないよね。だって、当事者が納得してこれからやり直すと言ってるんだから。もともと部外者があーたらこーたら言う問題じゃないし。
と私は思っていました。
ところが、ネット住民はそうではなかったらしく、「奥さんに謝罪させるのはおかしい」という意見が噴出したそうです。
日本各地から桜の開花宣言が聞こえ、いよいよ春到来かと思いきや、当地の今日は朝冷たい小雨が降っていました。
暑がりの私でもウールのセーターを着ていてちょうどいい陽気に逆戻りしてしまいました。
そういえば、例年、桜が咲くころ寒くなったりするなーと思いながら、今月に入ってから少しずつ書き進めてきたある雑誌の原稿を仕上げてメールで送信することができました。
延び延びになっていた今月中に納品予定の、関与先のある社内規程の最終チェックと規程ファイルの作成にようやくとりかかれるなと思っています。
さっさとやればいいのに、最近、どうもとっかかりが悪くて困ります。
仕事の前にブログの更新でもと思い書き始めました。
先週の話なのですが、ラジオで「ベーシックインカム」という考え方を聴きました。
スイスでは、それを導入するか否かの国民投票を行うことになったそうです。スイスの場合、国民一人に毎月30万円(子どもは7.5万円)国が配るという案だそうです。
ベーシックインカムとは、国が国民全員に生活するのに困らない程度の一定額のお金を配るということなのですね。
最近、人工知能(AI)がどこまで人に迫れるかということがよく報道されています。
囲碁では圧倒的な勝利を収めたり、昨日は小説を書かせてみましたなんてこともニュースになっていました。
AIに小説を書かせることにどういう意味があるんだろうか、人間の感情的な部分の解析が進むんだろうかと考えてしまいますが、今までできなかったことをやっていくということに意義があるのかもしれません。
本日の午前中、私のHPをご覧いただいてお電話をくださった方があるご相談に見えて、1時間ほどお話ししましたが、ふと、これからはAIがコンサルタント業務をするなんてこともあるんだろうかと思いました。
私がご相談を受けて答えを出すためには、必ず法令、判例、通達等の根拠となる事項に照らして考えます。
それぞれの企業の内情のようなものも聞きますし、法令等の確認だけではすまない部分もたくさんあるわけですが・・・。
法令を検索してどの法令が根拠となるか、判例を検索してどれが当該事例と類似しているかなどは、AIができそうだし、むしろ得意かもしれないと思います。
ある条件を与えて、膨大なデータペースからその条件に合致したものを取り出すなんてAIは簡単でしょう。
昨日から今朝にかけて高校生が「主人公」のニュースが二つあり、どちらも興味をひかれました。
一つは、コンビニでアルバイトをしていた高校生が自分の労働条件に疑問を持ち、ブラックバイトユニオンの支援を受けて使用者側と労働協約を結び、自分だけではなくそこで働くすべての人の労働条件を向上させたというニュース。
もう一つは、愛媛県の教育委員会が18歳以上の選挙権取得を受けて、校外の政治活動への参加について届出を義務化するよう全公立高校に校則の変更を指示したというニュース。
「高校生 頑張れ!」と言いたいような気がしました。一つ目は十分頑張った結果なので良かったねと言いたいですが。
13日の日曜日に所属する県社労士会の自主研究部会の発表会がありました。
今、埼玉県社労士会には公認の研究会が15部会あり、毎年3部会ずつ持ち回りで研究成果を発表しています。日曜日朝10時から昼食休憩をはさんで17時近くまでですから、大変と言えば大変ですが、近隣の他都県会からも毎年40~50人の会員が参加されます。
私は15のうちの一つの部会でリーダーを務めているため、この発表会を運営する委員会の委員として主催者側として発表会に関わっていますので、事務局からの情報もメールで送られてきます。
今年の参加人数が229人(他都県会の会員42人含む)だったとのことで、その後の懇親会も60人余りの会員が参加して盛況でした。
今年度の発表テーマは、人事評価から行う賃金設計と安全衛生のための社内巡視、主としてサラリーマン等の配偶者で被扶養家族として国民年金の第3号被保険者の様々な問題についてでした。
どれも興味深く面白いテーマでしたが、やはり、私も女性のはしくれですので、主に女性の問題でもある最後のテーマについてちょっと書いておこうかと思います。
東日本大震災から今日で5年たちました。
5年というとかなりの歳月ですが、地震が起きたときのことはまざまざと覚えています。
しかし、その後の原発事故や停電、スーパーからものがなくなるなどの出来事については、大まかにしか覚えていません。
ブログをやっていると、そのあたりのことが記録に残っていてそれを見ると思い出すことができます。
あー、そうだったなーと思い出します。
ガソリン不足は結構大変だったし、停電もほとんど経験したことがなく、きついと思いましたが被災した方に比べたら何を甘っちょろいと自分で自分を叱っていました。
被災地の復興はなかなか進まず、何よりもおかしいと思うのは、原発事故の後片付けもできていないのに、どんどん再稼働させようとしていることです。
先週、最高裁で、労働条件を不利益に変更する際には、形式的な同意だけではなく、きちんと説明して納得してもらわないと認められないとして高裁に差戻しとなる判決がでました。
いち早く裁判所のHPに判決文がアップされています。(参照)
信用組合の合併に伴う退職金の支給について争われたものですが、合併に伴い支給基準が変わり計算方法などの条件が悪くなることと、企業年金の還付金等を受け取る場合にはその分を退職金から差し引くなどすることになり、結局退職金が0となってしまった職員が訴えたものです。
判決文の最初の方で、合併に先立ち職員に対する同意書案を社会保険労務士が作成したと書かれていて、興味深かったです。
この社労士の作成した同意書案では、退職金は合併前の水準を保障するとなっていたそうですが、別途構成されていた合併協議会で、さらなる検討を重ねてだんだん条件が悪くなっていったようです。
JRをはじめとする各鉄道会社の人身事故のニュースが本当に多いです。いつも何とかならないのかねーと思っています。
最近は、メトロの南北線のようにホームに車輛のドア位置に合わせて扉をつけた壁を設置するなど、防止策も講じられていますが、そうでない駅も多く、首都圏では、一体1年で何件あるんだろうと思うぐらい、時々起ります。
本日、午前中、関与先のある届出をするために管轄の労働基準監督署に行くために乗車していたJRの電車が、監督署の最寄駅の二駅手前の駅でいきなり急停車しました。11時ちょっと過ぎで前から2両目の車両でしたが、車内はすいていて立っている人はなく、座席も空席が目立ちます。
駅に着いていますがドアは開けられないままの状態です。乗ることも降りることもできません。
ややあって、社内放送で人身事故が起きたことが告げられました。
「救出中ですのでしばらくお待ちください」との放送もありました。
私の乗った電車が人身事故を起こしたということかと、衝撃を受けていると、「降車されるお客様は一番前車輛のドアを二つ開けますので、そこから降りてください。」との放送があり、後部車輛からぞろぞろと人が歩いてきました。
社労士仲間から紹介いただいて、ある雑誌のある記事を書かせていただくことになりました。
紹介してくださった方が今忙しく、とても原稿を書いていられないし、内容的に女性社労士の方がよいのではないかということと、私の方が絶対にいい文章が書けるからと、私にどうですかと言ってきてくれたのです。
私にも書けそうなテーマでしたし、期限が今月いっぱいと比較的余裕があるのでお引き受けすることになりました。
そのテーマについては、確かブログの過去記事にしたはず、関連判例も前に判決文を研究会の仲間からコピーさせてもらったなどと思いだし、バタバタと資料をひっくり返します。
当ブログはブログ内検索で記事を検索できるので、自分で自分の関連する過去記事をひっくり返して読むことができました。
厚生労働省のHPやネットでもいろいろと情報を集め、構想を練ってから書くことになりますが、ブログを見て、これは皆さんにいろいろお知らせしようと書いていますが、自分のためにもなっているとつくづく感じました。
昨日の夜から今日の朝にかけてのトップニュースは、認知症高齢者が列車にはねられ死亡したことによるJR東海から遺族に対する損害賠償責任についての最高裁判決でした。
人身事故があると振替輸送などの費用がかかるため、JRが状況に応じて遺族に賠償を請求するという話は聞いたことがありましたが、今回は、死亡した男性が認知症患者であり、家族がほんの少し目を離したすきに家を出て行って起きた事故ですので、家族の監督責任が問われたものでした。
判断は二段階になっていて、まず、同居していた要介護1と認定されていた妻と別居していたが、両親のために自分の妻とともに何かと助けていた長男が監督義務者の立場にあるのか、もしあるとしたら監督義務者としての責任を怠っていたのかどうか、が判断されるのですね。
一審、二審では監督義務者として認め、義務も怠ったとして賠償責任を認めています(二審は妻の責任のみ認めた)。
その判断は、認知症の人を介護している家族に過酷であり、大きな不安を与えたものとして批判がでていました。