元フジテレビアナウンサーで現在は関西の方で番組をもっていたらしい(この度降板させられたらしいですが)人がブログで人工透析患者の多くは運動療法や食事療法をまじめにやらなかった結果で、自分が悪いのに、多額の医療費をかけて自己負担がさほどなく治療している、そのような人たちに保健医療は必要ないというようなことを書いて、炎上したというのをネットでたまたま見かけました。
実際の文章はもっと扇情的な内容で、「炎上商法」にしか私には見えませんでした。
記事の内容は一部の医師の話のみをもとに持論を展開していて、あまり明確な根拠を感じられないし、病気になるのは自己責任だという言説は、あまりにも稚拙ではないかと思います。
私もその種の知識が豊富なわけではありませんが、病気って健康オタクのような人もなるし、特に人工透析の一部を占めている糖尿病の場合は遺伝的な体質が要因となっているらしく、同じように暴飲暴食をしてもならない人はならないし、なる人はちょっと体重オーバーしただけでなるということもあるとものの本で読んだことがあります。
今朝の朝日新聞にはがんの新薬を開発してノーベル賞候補とも言われている京都大学名誉教授本庶佑氏のインタビュー記事が掲載されていました。
特許を共同出願した日本の製薬会社が国内の製薬会社に共同開発の話をもちかけても断られ、逆にこんなことに手をだしたら会社がつぶれるとまで言われる中、本庶氏がアメリカのベンチャー企業を訪ねて話したところ、1時間で「やる」と即決したというような興味深い話もでています。
それからどんどん話が進み、アメリカの末期がん患者の臨床試験では2~3割に効いたという結果が出て、世界的に注目されるようになったということです。
氏は様々な質問に答えていろいろなことをおっしゃっていますが、なかでも私が最も共感したのは、大学院教育に対する国のお金のかけ方に対する批判です。
企業の不祥事がいろいろと報道されますが、共通しているのは隠ぺいしようとすると事態が悪くなり ときには事が取り返しがつかなくなるほど大きくなるというところでしょうか。
神奈川県の病院で起きた殺人事件も、報道によると最初は内部的なトラブルだったようですが、ついに入院患者が巻き込まれてしまい、しかも殺人事件にまでなってしまいました。
報道によると、今年4月ごろから、看護師の筆箱に注射針がささっていた、看護師のエプロンが切り裂かれていた、患者のカルテが紛失した、看護師の飲み物に漂白剤らしき異物が混入していた、と、どれか一つでも「異常」なことが何度も、しかも同じフロアで起きているのに、病院側は警察に相談することもなく、玄関以外にはビデオカメラも設置していなかったそうです。
内部のことだとして内部で処理しようとしたということらしいですが、それならそれで、内部でもそのフロアに関係のない第三者的立場の人で調査委員会を立ち上げ、徹底的に調査すると同時に善後策を検討すべきで、報道でははっきりしませんが、そういうふうでもなかったようです。
先週末、有名自動車メーカーの社員寮内で20歳の社員が19歳の社員を殺害して金を奪ったとして逮捕される事件がありました。新聞やテレビの報道のみによる情報ですので、事件の詳細は私にはさっぱりわかりません。
社労士的には、社員寮内で死亡した社員は労災になるか。使用者責任のようなものは生じるか。が気になります。
これも詳細が不明ですので明確には答えられませんが、労災になるためには、使用者の管理下にあり仕事をしている最中であり(業務遂行性などといいます)、仕事しているがためにそうなったという因果関係といいますか、仕事に原因がある(業務起因性などといいます)という二つの条件がそろわないとだめなので、多分、労災にはならないでしょう。
報道だけですが、仕事中ではなかったようですから。
使用者責任についてもプライベートな時間での事件のようですから、あまり使用者は関係ないと思いますが、事件の全容がわからないので、現時点でははっきり判断できません。
今朝、必要がありある銀行のいつも利用している支店とは違う支店に行きました。
そこは、現在の事務所に移転する前に夫の事務所があったすぐ近くで、以前はひんぱんに出入りしていましたが、事務所を現在地に移転してからは事務所近くの支店に行っているので、随分久しぶりに行きました。
最近の銀行窓口は本人確認が厳格なため、夫名義の口座について窓口で処理してもらう必要があり、もう随分前に口座を開く手続きをしたのは私、その後入出金しているのも私、通帳と印鑑、カードを管理してるのも私、なのですが、夫にもついて来てもらいました。
やはり、本人でないと手続きはできないそうで、何とか無事必要な処理ができました。
しかし、支店の窓口付近を見渡してみると以前のようなにぎわいはなく、むしろ閑散としています。その分、待ち時間がなくてよいのですが、人口が減少したせいか、それともほとんどのことはATMですんでしまうし、ネットバンキングもあるし、支店窓口に行く必要がなくなったせいなのか。
自動化が進んで、その結果、人を介在する窓口での業務がひところよりかなり減ったということなのではないかと思いました。
関与先に県労働局雇用環境・均等室より「男女雇用機会均等法に基づく雇用管理の実情把握について」調査があるみたいです。と、当該労働局からの告知書と実情把握調査票とやらをスキャンしてメールで送られてきたのが先々週。
このような調査は私は未経験なので、所属する社労士会研究会のMLで情報を求めてみましたが、皆さん経験がないらしく、この調査じゃないの?と閲覧先のURLをコピペしてくれた人以外反応がありませんでした。
とりあえず、関与先には単なる実態調査だと思われるのでそんなに心配することはありません。もちろん、私も立ち会います。との返信、その後、私も情報を集めてみますねと、電話でもお話ししておきました。
調査まではだいぶ間があるのですが、こういうときに役立つのが「社労士会人脈」です。
所属する支部には開業登録をしつつ非常勤で雇用環境・均等室に勤めている会員がいるので、その人に聞いてみることにしました。
先週、所属する研究会で介護をしながら仕事を続けることに関連して、長時間労働がなくならない限りは難しいだろうという話がでました。
企業風土として、長時間労働に耐えられない人は出世競争から脱落するような企業も結構あるというような話もでました。私は、そのような考え方はもう古いと思いますが、現実にそのような会社が多いから長時間労働がなくならないのでしょう。
そんな中、厚生労働省が「仕事と生活の調和のための時間外労働規制のための検討会」を立ち上げたと発表されました。
これは、閣議決定された一億総活躍プランの中で、労使が合意すれば事実上残業時間に制限がない現状をあらためない限り、長時間労働の是正は難しい、長時間労働がなくならいと生産性の向上、労働者の健康確保、仕事と生活の調和も難しいとの指摘を受けてのことのようです。
発表された有識者のメンバーは10人で7人が大学院と大学教授、3人が民間の研究職の人です。
10年前の本日9月12日、当ブログの最初の記事を書きました。
いつの間にか10年たってしまいました。
ご訪問いただく読者の皆様のお陰と心より感謝申し上げ、厚く御礼申し上げます。
ひところは毎日更新していた時期もありましたが、土、日、祝日はお休みすることにして、それから、最近では忙しかったり、特に記事にすることがないと思うときには更新しなかったりすることも増えました。無理をせず、細々ながらも続けていけたらいいなと思っております。
業務上の守秘義務もありますし、知り合いの社労士がご覧いただく場合もあるため、これを書いたら面白いだろうと思うようなことも書けない場合もあり、ちょっぴりもどかしさを感じることもありますが、読者の皆様に少しでも有益な情報がお届けできるように、今後も研鑚を積んでいきたいと思います。
私は、黄色いバラが好きなのですが、花言葉は、美、友情、友愛、献身などいい意味の他に嫉妬、薄れゆく愛、不貞など悪い意味もあります。でも、花言葉は自分が気にしなければ関係ないし、黄色は元気が出る色だと思うので、事務所に飾りました。
これからも、他人がどう思うかではなく、自分がどう思うかを基準に活動していきたいと思います。皆様、これからもよろしくお願いします。
昨日は、所属する社労士会の支部の研究会の定例会の日でした。
休憩時間に廊下の給茶機でコーヒーをいれていたら、別の会議室の会議にでていたある会員から、「あっ、鈴木さん!」と呼び止められ、「時間単位の有給休暇って5日が限度だったよね」とのご質問がありました。
「ハイ、年5日が限度です。労使協定締結してできます。」とお答えすると、「労基法だよね」「ハイ、労働基準法39条に書いてあります。」とまたまたお答えすると、「やっぱりそうだよな。」と会議室に戻って、「今、鈴木さんに聞いたらやっぱり年5日が限度だってよ」とおっしゃっているお声が聞こえました。
自信を持ってお答えしましたが、研究会に戻って一応「時間単位の年休は年5日が限度ですよね」とその場に居合わせた会員に確認してしまいました。
皆さん、そうそうと言ってくださって一安心です。
守秘義務があるので詳細は控えますが、ある会社で社員による不正取引が発覚して会社幹部としては、懲戒免職だといきまいていましたが、会社のシステムそのものが不正取引をしようと思えばできる状況であったため、私がそのことを指摘して諭旨退職として、見かけ上は自己都合退職になったということがありました。
人はもしかしたら出来心で不正をするかもしれないし、ミスもするかもしれないので、それらをチェックして未然に防止するシステム作りは非常に重要だと思います。
日本年金機構が2015年中に対応した事務処理ミスの件数が3297件と発表したと報道されています。
そのうち未払いは1625件、金額は31億1800万円とのことです。
多くは年金記録の確認もれだそうです。また、過払いも398件、2億9,000万円ということです。
全体の約半数は旧社会保険庁時代に発生したそうですが、ということは、現在の組織になってからのミスも半数近くあるということになります。
2013年(平成25年)4月1日よりカウントが開始された「有期契約が5年超えたら無期契約に転換できる」 という労働契約法の改正について、大企業をはじめとしてすでに対応を終了している企業も多いと思っていました。
ところが、所属する社労士会の研究会では、中小企業では何もしていない企業が結構あるという話がでました。
もし、社労士がついていてそんな状態だとしたら、ちょっとその社労士は問題だと思いますが、社労士が関与していない事業所も多いですから、そういうことになるのでしょう。
正確には、更新を続けて5年を超えることになる契約期間中に労働者が無期転換への申し込みをした場合、事業主側は断ることができません。申し込みした時点で、その期間満了後に無期契約が成立することを承諾したとみなされ、次の契約更新時から無期契約に転換しなければなりません。
この改正が行われたときに、パートを正社員にしないといけないのかと誤解をする人もいましたが、雇用形態、労働条件等はそのままで、契約期間についてだけ期間のない契約とすれば、法律上は問題がありません。
契約更新の間にクーリングと呼ぶ契約をしない空白期間が6か月以上(期間が1年未満の場合はその期間の2分の1の期間、端数は切り上げ)というちょっとややこしいルールもあります。
正確には厚生労働省のサイトをみていただけるとよいでしょう。(参照)
当地の本日は、猛暑ではありますが心なしか秋めく青空です。
東北、北海道では水害の被害がひどく、最近は日本全国どこでも自然災害の被害を受けて、私もいつそういう目に遭うかもしれないと、無常感のようなものをひしひしと感じます。
朝、メールをチェックした後、ディーラーに車検に出す車を持っていかなくてはいけなかったので、ちょっぴりあわただしくメールを開けば、社労士会支部の同期の仲間から「祝! ! !」との題名のメールが。
「うん?なんだ?」と思って読んでみれば、社労士に登録してから今月で10年だねーというようなお互い様のお祝いメールでした。
彼女も私も10年前の9月登録。思えば、9月にあった社労士会支部の例会で初めて出会い、いっしょに新入会員として例会で挨拶をして以来、良き仲間としてお付き合いしています。
当時の社労士会、例会の場におそるおそる足を踏み入れてみると、「うん?」一般企業等とは違う雰囲気。初老といっては失礼ですが、比較的年齢層が高い男性が圧倒的に多く、ちょっと驚きました。彼女の表現を借りると「老人会に来たかと思った」
でも、この10年で随分女性も増えたし30代~40代の方も増えました。今は全く違う雰囲気です。