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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる16年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

就職氷河期世代の救済と言ってるが

 昨日、お客様からメールでいくつかの案件についてお問合せがあり、そのうちの一つに「就職氷河期100万人への助成金」というのをニュースで見たが、弊社で利用できるものはありますか?とニュースの元の有名新聞のネットの記事がリンクしてありました。
関与先で中途採用は時々あるので、私もこのニュースはもちろん知っているのですが、以前、確認したときにあまり使えないかなという印象を持ったということだけ覚えていました。
あらためて、厚労省の該当サイトを確認してみましたが、35歳以上60歳未満の人が対象で、えっ?バブル期世代も入っちゃうの? まあ、それは、中高年のひきこもり問題などがあるのでそういうことも加味してるのかなと思いますが、要件として、正規雇用者として働いた期間が通算して1年以内で、雇い入れ時以前過去1年間に正規雇用者でなかった人をハローワークや民間の紹介会社を通じて雇い入れた事業主に対する助成金でした。
社会に出てから、ほとんど非正規雇用として働いたか、働いた経験があまりない人ということになると思います。そのような人はキャリア形成などもなかなかできずにいるので、そういう人を正社員として採用して新しくキャリアを築いていただくというのはとてもいいことだと思います。
今日、昨日お問い合わせについてメールで返信したことの補足説明でお電話したときに、会社として社会貢献にもなるので、採用のときには考慮してみてくださいとは申し上げましたが、うーん。というところです。

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年金制度はどうなる?

 過日出た年金の財政検証が大きなニュースになりました。思えば、この国の消費の低迷は、みんなが社会保障制度に不安や不満を持ち始めてから始まっているような気がします。
将来に不安があればお金を使う気にはなれないでしょう。不幸なことだなと思います。
年をとっても病気になっても安心して暮らせる根拠があれば、今を楽しく生きられるはずですが、それがないというより、負担ばかりが増えるようにも思える、自己責任だ自助努力しろとの言説が追い打ちをかける。そんな具合でしょうか。
年金額について、具体的に金額がいろいろ言われるようになったのは最近のことのように思います。皆さん、やはりそれだけ敏感になっているのでしょうか。
今まで労働市場に出たくても出られなかった高齢者、家事、育児、介護などを担う女性、障害や持病のある人も働いて税金と社会保険料を負担すれば、何とかなるとの試算のようですが、私は、個人的には、企業の負担が増えるので、企業がどこまで耐えられるかということも気になります。

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テレワークについて原稿を書かせていただきました。

2019-9月号企業実務2 年に1、2度ですが、様々なテーマをいただいて原稿を書かせていただいている雑誌『企業実務』の9月号にテレワーク、主として在宅勤務の導入についての原稿を書かせていただきました。
 例によって、7月のある日メールをいただき、テレワーク導入のステップについて原稿を書いてほしいとのご依頼がありましたが、いつもご依頼いただく編集者のМさんのご紹介ということで別の編集者の方でした。Mさんとは、開業2年目の頃に私から原稿を書かせていただきたいと「営業活動」して書かせていただいて以来、もう10年以上、時々お声をかけていただいて、いろいろなテーマをいただき、原稿を書かせていただいています。
 

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退職代行サービスがトレンド?

今朝 、ながら視聴で見ていたテレビ番組で「退職代行サービス」に頼って退職する人が増えているということを取り上げていました。
実際に代行サービスをしている弁護士の方もお話をされていました。
ブラック企業などで辞めたいのに辞めさせてもらえないという事例や、退職の意思を示しているのに何となく言いくるめられてしまい辞めずらい、パワハラなどで心身を害して自ら交渉する気力がないなどの人が利用するらしいですが、中には、会社に言うのがめんどくさいなどという比較的軽い理由で利用する人もいるらしいです。
以前からちらっとそういうのがあるというのは知っていましたが、朝の情報番組で取り上げるほどトレンドになったのかと思いました。
出演していた弁護士さんの話によると、若い人ばかりではなく40代、50代の人も一定割合依頼があるとのことでした。

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正当な争議行為とは

 先週のお盆休み真っただ中、東北自動車道上りの佐野サービスエリアでフードコートなどの売店を運営する会社の従業員がストライキに突入して、売店が閉鎖したというニュースがありました。
社労士としては、興味を持たざるを得ないニュースです。
何故って、厚生労働省の調査などによると、労働組合の組織率は今や推定17%という状態です。しかし、「労働組合法」は労働法の中では結構重んじられていて(私見です。のように感じられる)学者の先生の書籍などにはかなり詳しく記載されています。
なので、私も労働組合法の条文は読んではいますが、実際にその条文に沿ってコンサルタント業務をした経験はありません。そんな中、ストライキまでいくのはよほどのことなのではないか、当該労働者の皆さん、元気ありますねーと思ったからです。
ネットで検索してみると、東京都でも「組合づくりのハンドブック」(
参照
)という冊子を作っていました。これを読むと労働組合法に書かれていることを詳細にわかりやすく解説していて、いい冊子だなと思いました。
さて、この問題について偶然テレビニュースを見ていたところ、特定社労士の方が出てきて解説していらして、「おおー、とうとう弁護士ではなく特定社労士も呼ばれるようになったのか」と拝見していたところ、「正当なストライキ」かどうかが問題になるというようなことをおっしゃっていました。そうだったですねと、翌日事務所で早速手持ちの『労働法第十版』(菅野和夫著 弘文堂)を紐解いてみました。

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就業規則見直しに思う

 台風10号の余波で昨日雨が降ったりやんだりしたせいか、朝、車についている外気温を知らせる温度計を見ると29度と少し涼しくなっていました。猛暑のときは39度とかのときもありましたから。
午後から風も強くなってきましたが、相変わらず熱中症の注意報がスマホに送られてきます。
電話もない、メールもない静かなお盆休み週間でしたが、はや週末です。来週からまたにぎやかになるのかな、と思いつつ、このところ、5月から取り組んでいた執筆の仕事をようやく何とか書き上げることができたので、先延ばしになっていたある企業からご依頼を受けた就業規則の見直しに取りかかっています。

20年ぐらい前に作成届出をしてから一度も見直しをしていないということで、当時とすれば一通りのことが記載されていたと思われますが、この20年の労働法というか雇用環境の変化は大きいので、当然それに対応したものに修正が必要です。

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最低賃金の引き上げ

 当地は先月下旬に梅雨が明けてから連日の猛暑続きです。九州や西日本方面は台風が続けてきて大変なようですが、当地はほとんど雨も降らず、毎日セミの大合唱が響き渡っています。
今日はさすがに台風10号の影響か、朝から雲が多いですが、時々日が照りつけてむっとする暑さです。
冷房の効いた事務所で仕事をしているのですが、最近は何となく身体がだるいような、やる気も出ないような困ったもんです。やらなくちゃいけないことがたくさんあるのに・・・。
お盆休みに入り、街が静かで人も車も少なくなってしまったせいもあるかもしれません。
世間ではお休みの人も多いんだなと思うからでしょうか。
その分、メールも電話もなくて集中して仕事ができるはずだったのですが・・・。
さて、今日は朝一番である関与先に行って、最低賃金の引き上げ、同一労働同一賃金のこと、パワハラの雇用管理措置義務の法制化のことなどお話して意見交換というような場になりました。
先月末に中央最低賃金審議会の答申がでた最低賃金ですが、埼玉県の場合、28円アップする予定です(
参照
)。  

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言葉が持つ力

 少しでも涼しい午前中のうちに用事を済ませようと、銀行へ行ったところ、当地のお祭りの名残の七夕飾りが歩道にまだ飾られていました。
子どもたちが書いて取り付けたのか、大きめの短冊がたくさんぶら下がっています。
ちょっと見てみると、「しろいちょうちょうになれますように」「ウルトラマンタイガーより強くなれますように」「プールでたくさん泳げますように」思わず、「フフフ」と頬がゆるんでしまう可愛らしいお願いごとがたくさんぶら下がっていました。
文字で表した言葉、言葉で表すことは心に強く思うことにつながるので、願い事をかなえるための第1歩なのではと思います。
そんなことを思うのもここ2年ぐらいでしょうか。「働き方改革」が盛んに言われるようになり、関連法も今年4月から順次施行され始め、元号が変わったという「新しい時代の到来」という何となくの気分もあるのか、就業規則の見直しの依頼や関連の執筆の仕事の依頼が舞い込み、一種の「働き方改革特需?」的な状況になっているからです。



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