昨日、帰宅途中の車の中で聞いていたラジオで、「アウティング」により精神疾患を患った会社員が労災として認められたというニュースを聞きました。
「アウティング」とは本人の同意なくその人の性自認や性的指向について第三者に暴露することを言います。本人にとっては、知られたくないプライバシーの問題であり、偏見が根強くある現状の社会で偏見にさらされ、重大な不利益を被る可能性もあります。
報道によると、やはり先ごろ施行された「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」の改正により事業主に義務が課せられたパワーハラスメント防止措置などの「法律の力」を感じました(同法30条の2)。
この法律のパワーハラスメント防止については、事業主に雇用管理上の義務として、「職場において行われる優越的な関係を背景とした言動で」「業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの」により、「雇用する労働者の就業環境が害されることがないよう」「雇用管理上必要な措講じなけれければならない」としていて、労働者からの相談に応じ、適切な体制の整備など必要な措置を講じる義務が設けられました。
他にも相談した労働者に対しての不利益取扱い禁止、厚生労働大臣が必要な指針を定めることなどが定められています。
指針は令和2年1月15日の厚生労働省告示第5号として発出されています。
このところ、テレビCMなどで私も名前を知っている大手中古車販売会社 の不正事件が度々報道されています。
最初は、顧客から依頼された修理について故意に傷をつけたりして本来よりも悪い状況にして直し、保険会社に過大な請求をしていた、という詐欺まがいというかそういう疑いがある話でしたが、会社の実態がいろいろと報道されるにつけ、労使関係もいびつであり、そもそも社長が会見を開かないというのも変だし、というような感じになっています。
労使関係でいえば、ノルマが厳しく社員に対してもいきなり理由も告げず解雇したり、格下げしたりということがしょっちゅう行われていたそうです。
また、何故か掃除に対しても厳しくチェックが入り、常識では考えらないような厳しい要求をしていたようで、自動販売機の上の部分を指で触り埃がついただけでダメ出しされたりして、社員はみなピリピリしていたとか。
それらは典型的なパワハラになります。
掃除は、営業所だとお客さんを迎えたりしますからきれいにするのは当然ですが、社員にそれを要求するのかはまた別問題だし、そもそもの業務内容とはちょっと違うような気もします。
普通は、清掃業者に頼んだりすることも多いのではないでしょうか。
昨日は、所属する社労士会の研究会の例会があり、このところ、諸般の事情により欠席が続いていた私も久しぶりに参加しました。
会員の皆さんのご尊顔を拝することができてうれしかったです。
その後、近くの鰻料理のお店に移動して、暑気払いの宴会を行い、大いに盛り上がって楽しいひと時となりました。
リーダーから前リーダーとして乾杯のご発声をするようにとご指名を受け、僭越ながら、乾杯の音頭をとらせていただきました。
思えば、この研究会で夜の部の懇親会をするのは2020年の新年会以来、ほぼ3年半ぶりだなと思い、その間のリーダーのご苦労、会員の皆さんのご尽力があり、新しく入会する会員もいらして、研究会の活動が続いていることに感謝を申し上げ、乾杯の発声をさせていただきました。
話し始めに不覚にも涙が出そうになって、自分でもびっくりしました。
そうか、自分の中でもくすぶっているものがあったんだなと感慨深く感じ入った次第です。
コロナ禍を経験して、引きこもり気味の生活が続いていましたが、やはり、時々は社労士仲間の皆さんと顔を合わせてとりとめもない話をするのも悪くないなと思いました。
このところ、マイナンバーの健康保険証や口座の紐付けについてのトラブルが相次いで報道されています。
過去にも、マイナンバーカードを利用して住民票を取得しようとしたら他人のものが出てきたなどの事例があり、すっかり信用を落としてしまっている状況です。
それでも、政府は来年秋から健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一体化する方針を変更しないそうです。
マイナンバーカード作成は任意ですから、一部カードのない人については「資格確認書」を発行するということになっていました。
最初は申請しないと「資格確認書」が入手できないとしていましたが、最近、申請しなくても届ける「プッシュ型」にするなどとトーンダウンしています。
手間もお金もかかりますね。
それどころか、現在のマイナンバーカードを作成し直す必要もでてくるような話が出ています。
一体、マイナンバー関連事業にいくらかかるんだろう。
お金勘定がすこぶる苦手な私としては、皆目見当もつきませんが、なんか、無駄っぽいなーというのはわかります。
コロナ禍になったのが2020年の上半期、3年半たってようやく通常の生活を取り戻しつつあるとはいえ、ウイルスがなくなったわけではなさそうだし、かかった人の話をちらほら聞くと「結構大変だった。かからないにこしたことはない病気」と異口同音に言うので、何となく油断してはいけない気分で過ごしています。
私の場合、基本的に外を歩くときはマスクはしない、買い物、電車、その他室内の人が多い所ではマスクをしていますが、うっかり忘れてしまうことがあります。
そんなとき、ジロジロ視線を感じることがあり、「あっ、いけない!忘れてた」とあわててマスクをすることもあります。
この3年半の間に、自分の身辺でも様々な出来事がありましたが、以前のように気楽に家族以外の人と一緒にランチをしたり、飲みに行ったりというのも考えてしまうので、自分の中で消化できないような事柄もあり、なんとなく憂鬱になるときもあります。
そして、やはりここ最近、所属する社労士会の研究会で「盟友」とも思っていた会員が研究会の例会にもなかなか出られないので退会すると言って、辞めてしまったり、私が勧誘して入会した会員が退会することになったと連絡をくれたりと、寂しいことがあったりして、ほんのちょっぴりの「プチプチ喪失感」を味うときもあります。
社労士を辞めるわけではなく、単に研究会を辞めるだけの話なのですが、やはり寂しい気持ちにはなります。