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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

歩合給の割増賃金

私の所属する自主研究会では、来年の発表会での発表の準備が進んでいます。11ある研究会が3会づつ順番に発表するので、4年に一度ぐらい順番がまわってくるのですが、私もプロジェクトメンバーに入り、あれこれ協議しつつ資料作りをしています。

発表で取り上げるテーマの中で「歩合給の割増賃金」というものがあります。

私は、歩合給制をとっている会社とは今までお付き合いがなかったので、いろいろ勉強になることがありました。

割増賃金については、原則「1日8時間、1週40時間」の法定労働時間を超えて残業した場合や深夜時間帯(午後10時~翌朝午前5時まで)に働いた場合法定の休日に出勤した場合、通常の賃金の2割5分増し、休日出勤は3割5分増しの賃金を払わなければならないと、労働基準法で規定されています。

「1日8時間、1週40時間」については1か月や1年を平均してその枠に収まればいい変形労働時間制や労使で協議して1日の労働時間を固定化する裁量労働制などもあり、労働時間の件はなかなかややっこしい問題でもあります。

割増賃金を計算する場合、①家族手当 ②通勤手当 ③別居手当 ④子女教育手当 ⑤住宅手当 ⑥臨時に支払われた賃金 ⑦1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金 を除いて計算することになっています。ですから、基本給+上記以外の手当を時給換算してそれに割増率をかけることになります。

普通の会社が基本給を安く抑えるというのにはそんな理由もあるのだと思われます。割増賃金を計算する時のもとの賃金が安ければ残業代も安く抑えられますから。

さて、営業関係や運送業などでもあるようですが、給料に基本給に上乗せして歩合給がある場合の割増賃金の計算はどうなるのかということですが、基本給部分と歩合給部分を分けて計算します。

 

時給1000円の人がある日に1日10時間働いて2000円の歩合給を得たとします。

2時間の法定労働時間外の残業がありますから、その部分の基本給部分は1000円×1.25×2=2500円の割増賃金が発生します。

歩合給部分の時間単価は、2000(円)÷10(時間)=200円

このあたりは私も最初わかりにくかったのですが、2000円の歩合給を得るのに10時間かかっていると考えれば納得です。

割増賃金部分の計算ですが、200×0.25×2=100 で100円です。係数が0.25ということも私は最初よくわからなかったのですが、1の部分は既に基本給部分を計算する時に含まれて計算していますから、重複する必要はないということなのです。

結局、この人のこの日の日給は8時間分の8000円+2000(歩合給)+2500(基本給の割増賃金)+100(歩合給の割増賃金)=12,600円ということになります。

話をわかりやすくするため日給としましたが、月で計算する場合もその月の歩合給をその月の総労働時間で割って、その月の歩合給の時間単価を出してそれに0.25をかけて割増賃金の時間単価を計算することになります。

歩合給の場合、要領よく早く成果をあげた人には残業代が少なくて、同じ成果に対して長く時間がかかった人は残業代を稼いでしまうという問題点はどうするの?など、メンバーとは話がつきなくて、こんな問題一つにしても奥が深いねーと思いながら楽しく勉強しています。

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