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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

2007年問題についてのシンポジウム

昨日、県社労士会主催の「2007年問題・その時社労士は」と題するシンポジウムがありました。私にとっては「今更・・・」感の強い題材ですが、社労士会の催しには積極的に出ようと思っていますので参加してきました。とにかく入会間もないので積極的に参加してみて、今後取捨選択すればよいかなと思っています。年末の忙しい時期のせいか、参加者はちょっと少なく感じました。


2007年問題とは団塊世代(1947年~49年のベビーブームに生まれた人)の大量退職問題を言います。来年、その最初の1947年生まれの人が定年年齢の60歳を迎えるため、技術の継承をどうするかとか、労働力の不足、退職金の負担など企業においても看過できないことなのです。


ただ、高年齢者雇用確保措置を大手企業の9割、中小企業の8割は導入済みとの調査がありますから、各企業はこの日のために定年延長や再雇用制度を整えているようです。シンポジウムでも、今すぐどうこうという問題よりも、今後の団塊の世代の動向についての指針や労働力不足を女性の活用で補うための子育て支援などが語られました。


最初に、旧労働省OBでOECDにも出向経験のある方で、現在はある大学の経済学部の教授をしていらっしゃる方の基調講演がありました。その後、その方をコーディネーターとして、県会所属の社労士の方をパネリストに迎え、パネルディスカッションが行われました。


基調講演では特に目新しいことは何もありませんでした。長時間労働にからんで「ちょっと話が本題からそれますが」とおっしゃってなさったご自分の息子さんの話が一番印象的でした。


その先生の息子さんは大手上場企業にお勤めだそうですが、ほとんどの日が朝出かけてその日のうちに帰ってきたことがないそうです。たまに夜10時半頃帰ってくると「今日早いね、なんかあったの?」なんて思わず聞いてしまうそうです。普通は夜12時を過ぎても帰らない場合に「なんかあったの?」となるはずが、完全に逆になってしまったそうです。


ある時、その息子さんの勤める会社がファミリーフレンドリー企業に表彰されたことを知ってびっくりしたそうです。ことほど左様に現実の企業は労働基準法についてはめちゃくちゃだとはっきりおっしゃっていました。「冗談ですが」と言いながら、「六法開いて、労働基準法のところは黒く塗りつぶしてくださいね」なんておっしゃっていました。それは息子さんだけではなく、長時間労働にさらされている教え子の話からも実感していることだそうです。


休憩時間中に質問を書いて提出すると、パネルディスカッションの中で答えていただけるとのことだったので私も質問を書いて提出してみました。


「現在、就職氷河期と言われる時期に高校や大学を卒業した20代半ばから30代半ばの若者の世代が、他の世代に比べ失業率が高く非正規雇用者の割合が高いと言われています。団塊世代の大量退職により彼ら、彼女らの状況は好転するのでしょうか?」というのが質問の内容です。


あまり触れたくない問題だったようで、最後に簡単に私の予想どおりのお答えがありました。


「長期的にみて量的な緩和はあるでしょうが、非正規雇用の問題は国際競争の問題があり、簡単には解決できないでしょう。団塊の世代はずっと正社員でこれたのだから幸せでしたよね」というようなお答えでした。


その他には、介護問題などで世代間扶養ではなく同世代間の扶養をすべき、すなわち、元気な人がそうでない人を助けるという、ずっと前から私が考えていたことについて、社労士の方から発言がありました。


年金、医療、介護など高齢者が増えることにより様々な問題が噴出します。「今更」感はあるのですが、自分の問題として考えるきっかけにはなった思います。

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