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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

個人請負就業という働き方

私は、労働政策研究・研修機構のメルマガを配信してもらっていますが、先週届いた中に「個人請負就業の将来性 日米の子持ち既婚女性に注目して」という研究結果の紹介があり、興味深く読みました。(参照)

個人請負就業という働き方は、自営業者でありながら企業とアウトソーシング契約を結び、自己裁量で仕事を行う働き方のことを言います。

アメリカでは日本よりもずっと一般的な働き方であり、派遣社員以上に非典型就業の代表格となっているとあります。個人請負は全自営業者の約6割を占め、個人商店主などよりもメジャーな存在とも書かれていました。

今、日本でもそういう働き方が全体としてはもちろん少ない(全就業者の1.8%)のですが、じわじわと増えているらしいです。

こうした働き方は、子育て中や、要介護家族を抱える人、身体の不自由な人、など、今までは「就業弱者」とされてきた人たちの就業のチャンスを増大させる可能性があると考えられます。

前述の研究は特に6歳未満の子のいる既婚女性に限って、日米の比較をして彼女たちにとって将来性のある働き方になり得るかを探っています。

結果的には、正社員と比べて処遇、労働条件の面で劣り、正社員に比べて低収入・長時間労働に陥る確率は米国ではそれぞれ17.1%、16.2%高いだけなのに、日本では、それぞれ47.1%、30.0%も高くなり、日本の個人請負が「Bad Job」に陥るリスクが正社員に比べて非常に高いことがわかったとしています。

会社に通勤することもなく、人間関係の煩わしさもなく、自分の裁量で自由に働けるんだから、正社員より少々条件が悪いのは当たり前。それを承知でやってるんだから少々の不利は仕方がないだろうと考えることもできます。

また、個人で企業と請負契約を結ぶわけですから、労働基準法など労働法でいう「労働者」としての保護も受けることはできませんから、労働条件、処遇などは厳しくなるのはむしろ当然といえるでしょう。

しかし、今のところは「Bad Job」に陥る可能性が高いとした一方で、彼女たちへのアンケート結果で総じて仕事に対する満足度が正社員よりも高いということが分かっています。仕事のやりがいや自由度に満足を感じている、もしかしたらもともと収入重視のウェイトが低く、やりがい重視の人たちなのかもしれないというようなことも書かれていて、興味深かったです。

「就業弱者」と言われていた人たちが、どんな形にせよ職を得るのはいいことだと思いますが、そのための法律の整備などが今後課題となってくるのだろうと思います。

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