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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

されど家族手当の話

昨日は休日でしたが、私の所属する研究会の定例会があり、私も参加しました。

休日で参加者が少ないかもしれないなと、とにかく原稿だけは出さなくてはと、かなりやっつけで以前ブログに書いた「シングルマザーに家族手当を出さない会社」の話をまとめて提出しました。(過去記事参照)

ざっと書き上げ、推敲もほとんどしないままの原稿だったのですが、様々な意見が出て、私としてはとても参考になりました。

それより、何より、私以外にも原稿を提出した方が4人もいらして、いつも以上に原稿が提出され、参加者も少ないと思っていたら、いつもの例会とあまり変わらなかったので、発表会での成功が影響しているのかなとうれしかったです。

発表会の舞台を見て入会を決めたという方も参加なさっていて、なかなか盛況でした。

さて、家族手当についてですが、私はどちらかというと家族手当というのは、会社が社員とその家族も含めてファミリーだという古い時代の考え方のもとに支給されているものというイメージを持っていました。

本来、賃金というのは「労働の対償」として支払われるべきものですから、働いたこととは関係のない家族がいるかいないかで、賃金に差が出るのはよくないのではないかと思っていました。

成果主義のもとで、現在、大手企業を中心に家族手当を廃止している企業も増えているようです。

私がメーリングリストに流した原稿を見て、「あえて今、家族手当ですか?」と書いてきた会員もいました。

それでも、昨日の例会では、給与計算を何社もやっている複数の会員から、中小企業ではまだまだ家族手当を支給している会社が多いということを聞きました。

また、ある会社では、同じキャリア、同じぐらいの能力のある独身社員のために、調整手当てなんていうのを出して公平性を図ろうとしているとも聞きました。

今、実際に子育てをしている会員からは、「未来のこの社会を担う次世代を育てているんだから、企業の社会的責任として子育てしている社員に手当を出すのはむしろいいことなのでは?」という意見も出されました。

「成果主義というのも難しいよね」という話も出ました。

「たかが家族手当」というより「されど家族手当」という話の方が多くて、「家族手当」って結構奥が深いと思いました。

 

こういう時は基本に立ち返ろうとあらためて労働基準法第1条を読んでみます。

第1条 労働条件は労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。

2.この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。

第1項にある「人たるに値する生活」については、労働者の家族の生活も含めて考えることという通達が出されています。さらに、その家族というのは、その時、その社会の一般通念によるともされています。

今、独身者も増えていますし、シングルマザー、シングルファーザー、独身のまま無年金、低年金の親を扶養している人もいます。

企業として社員の生活をどこまで守るのか、社会的責任をどのように考えるのか、「家族手当」というのは企業の理念そのものが問われる手当なんだということがわかり、私も認識をあらたにした次第です。

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