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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「年金」だけではすまない年金改革

様々な問題が山積している年金制度ですが、昨日から議論に入り5月をめどに基本原則をまとめることになったと報道されています。

抜本的な年金改革は自民党政権下ではなかなかできなかったことですから、せっかく政権交代した今、大いに議論を深めて国民にとって最良の選択をしてほしいと思います。

今の年金制度で問題となっているのは、ずさんな管理による「消えた年金問題」、年金制度不信による国民年金の未払い問題、未加入や未納による無年金、低年金の問題などとされています。

「消えた年金問題」については記録の統合などが随分進んだようですが、今後このような問題は絶対起きませんと言い切れるまでには至っていません。

年金定期便やインターネットでの記録開示など積極的に情報を公開するようにはなったので、国民の側が関心を持ってチェックしていけば防げるかなあというところまではいったと思いますが、そういうことにうとい人がいたとしたら、取り残されるおそれもあります。

制度不信による未払いについては、制度をより良いものにして理解を得られるようにしないとなかなか難しいだろうなあと思います。しかし、払えるのに払わない人は、自分が将来もらえなくなるだけだからいいと思っていたとしたらそれは間違いです。

現行の制度は自分が払った分が将来の自分の年金になるという制度ではなく、自分が払った分は今現在年金をもらっている人にいくという制度ですから、自分の祖父母や親世代の老後のため、障害を負ったり働き手を失って困っている人たちに払った分が使われるというイメージです。年金を納めることにより社会全体を支えているということにつながるのです。

このあたりのアピールも今までは足りなかったのではないかと思います。個人的には積み立て方式に移行した方がわかりやすいとは思いますが、現在はそうなっていません。

 

また、未払いの人の中には実際に経済的余裕がなくて支払えないという人もいます。国民年金の1か月の保険料は現在14,660円です。これは収入の少ない人にとってはけして少ない額ではありません。免除制度(半額、4分の3、4分の1)もありますが、ただでさえ少ない将来の年金額がよけい少なくなってしまいます。もちろん、滞納扱いされないように(滞納になると障害年金の納付要件を充たせないおそれが出てくる)免除制度を利用することはいいことではあるのですが。

普通に就職して会社に入れば、厚生年金に加入して給料天引きになりますから、未払い問題はないのですが、就職できず派遣社員やアルバイトなどで働くと厚生年金制度からこぼれ落ちるという問題もあり、民主党の主張する一元化ということも必要だと思います。

未加入や未納による無年金、低年金の問題は、年金がなくても老後の生活は大丈夫と言う人は少ないでしょうから、高齢化社会の中で結局大きな社会的コストがかかることになります。

今の25年間加入の要件をせめて10年間ぐらいに引き下げるなどすればよいのにと思います。それでも、低年金の問題は発生しますから、最低保障年金は必要でしょうが。

 

と、ざっと書いてみただけでもこれをすっきり解決するのは容易ではないとわかります。

年金問題は年金だけではなく、社会の人々の意識や雇用問題や、税制や社会保障全般やいろいろなことと連動させないと解決できません。政権交代した今だからこそ全てのしがらみをとっぱらい、国民の理解が得られる新しい制度を構築してほしいと思います。

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