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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

降格、配転、法的解釈はどうなってる?

昨日の記事に関連して判例などではどうなってるんだろうと調べてみました。(注1)


注1.参考文献 別冊ジュリスト№134労働判例百選P62~67 


法律というのはただそこに書いてある文言を守ればよいというものではありません。その法律の立法趣旨にのっとって、どのように解釈し運営されたら最善の策となるかを常に考えなければいけないのです。


特に、配置転換や降格などについて労働基準法に規定がありませんから、過去の判例などが参考となります。

まず、降格についてですが、営業成績の悪い営業所長を支社長付営業社員に降格した件で、本人が納得せず地位保全の仮処分を申請した判例があります。(エクイタブル生命保険事件 東京地裁 平成2年4月27日決定)


「役職者の任免は、使用者の人事権に属する事項であって使用者の自由裁量にゆだねられており裁量の範囲を逸脱することがない限りその効力が否定されることはない」として、申請を却下しました。


判例では使用者の裁量を広く認める場合が多いのですが、学説では権利濫用論による救済を認める見解もあります。また、労働組合活動に関連して嫌がらせ的な差別的扱いにあたる作業に従事することを命じた事例では、労働者側の苦痛に対する損害賠償を認めた判例もあります。(ネッスル専従者復職事件 大阪高裁判決平成2年7月10日)


配転についてのリーディングケースになる事件がありますが、東亜ペイント事件 最高裁判決昭和61年7月14日)詳細につきましては、私のHPに記載がありますので、ご覧ください。(参照)

判例を勉強していていつも思うことは、判決文のワンセンテンスの長ったらしいこと。かなりの悪文ですね。言うべきことを全て盛り込もうと一生懸命なのはわかるのですが、読んでいてほんとくたびれます。どうにかしてほしいなあと思います。

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コメント


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おはようございます!勉強になりました^^
解雇は労働者の生活に決定的な影響を与えますが、配置転換の影響は当事者の努力で何とかなることもあるという認識で、使用者の裁量が認められているんですね。
しかし、実際の判断はその実態が強く問われてくるのですよね?

しろたぬき | URL | 2006年12月20日(Wed)07:52 [EDIT]


今日の記事を見てください。

しろたぬきさん
おはようございます。

ご質問のお答えもかねて昨日の記事の補足を今日書きました。私もいろいろ勉強になりました。
読者の皆さんとごいっしょに日々成長できることを願っております。コメントありがとうございます。

おばさん社労士 | URL | 2006年12月20日(Wed)11:02 [EDIT]