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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

幼い命のはかなさ

先週、20代前半の若い母親が育児放棄の末に二人の幼い子どもを死なせ逮捕されるという痛ましい事件がありました。
報道によると彼女は結婚後二人の子に恵まれ、子供も可愛いと思いつつ暮らしていたようですが、夫と離婚後、二人を引き取って一人で育てているうちに育児が苦痛になったようです。
「自分の時間がほしかった」「子供の面倒をみるのが嫌になった」と語っているそうですが、暑い中放置された子供たちは泣き叫ぶなどSOSを出していたそうです。
同じマンションの住民の再三の通報にも、児童相談所が形式的な訪問(としか思えない)を繰り返しただけで、幼くはかない命を救うことはできませんでした。

「母性本能ってのはどうなってんだろうねえ」
と夫が言うので、「そんなもの誰でもあると思っちゃいけないよ。母性本能なんて男の幻想だよ」と私が言うと、「ひぇー、そうなの?」とちょっぴりショックの様子です。

「あたしだって、母性本能なんて最初はなかったと思うよ。そりゃあ、子供をちゃんと育てなくちゃっていう責任感はすごくあったし、子供を見ればかわいいという気持ちは湧いてくるよ。だから、育児放棄なんて考えられないけど、あんまり母性本能とかって言われると抵抗あるよ」
と夫婦の会話は続き、結論としては現代社会では子供はもっと社会全体で育てるという意識を持たないとだめかもしれない、というところです。

この母親を鬼畜と言うのは簡単ですが、たいしたスキルも持っていない若い母親が働きながら2児を育てるのは、まず経済的に大変でしょう。別れた父親はちゃんと養育費を払っていたのかなと気になります。
経済的な基盤がしっかりしていれば、おそらく風俗店で働く必要もなかったでしょうし、もう少し気持ちに余裕も生まれて、違った状況になっていたのではないでしょうか。
いつも感じるのは「事件の裏に貧困あり」ということでしょうか。
貧困というのは、お金だけではなく人間関係の貧しさなどもあります。
この女性の回りには助けてくれる身内というような人はいなかったのかなとも思います。
それでも、児童相談所がもっと踏み込んだ対応をしていれば随分違った結果になったと思うし、こういう事件が起きるたびに感じる対応の鈍さというのはどうしてなんだろうと思います。

行政の側がこれでは「社会全体で子供を育てる」なんて難しいだろうなあとも思います。
私の友人の一人が家庭に恵まれない子供を引き取って育てる施設に非常勤で勤めていますが、そういう施設はどこも定員オーバーで、児童相談所に持ち込まれる案件も非常に多く、人が足りないのが現状ということで、きっと、人も金もまだまだつぎ込み方が足りないのですね。
こんなことがあると、やはり税金の使い道はもっと考えてこの世に生まれてきた子供たちが、生命を全うすることができるような社会になってほしいと思います。

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