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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

日々新たな勉強

「いつまで続くこの暑さ」と言いたくなるような連日の猛暑、猛暑、また猛暑ですが、本日は朝一番である会社に伺って現在見直し中の就業規則について、私が提案したたたき台をもとにいろいろとお話をお聞きしました。
この会社に限らずいろいろな事業主さんとお話していると、私がこれが当たり前と思って出している就業規則の条文について、思いもよらない疑問点などが出されて、なるほど、そういう考え方もあるかと、感心したりびっくりしたりすることがあります。
今風に言うと「新たな気づきを与えられる」とでも申しましょうか。
今日も今日とて、セクハラに関する就業規則の規定について疑問点が出されて、確かにそういう考え方もあるかなと思ったことがありました。

平成19年4月1日改正された男女雇用機会均等法では、事業主に対してセクハラ管理措置義務規定が設けられ(均等法第11条)厚生労働大臣はそれについて指針を定めるとされています。
義務となったため、就業規則で必ず規定を設けなければならなくなりました。
平成18年10月11日に厚生労働省の告示(参照)が出て、職場におけるセクシャルハラスメントというのはこういうことをいいますと、かなり具体的に明らかにされています。
私が就業規則を作る場合にはこの指針に基づき、セクハラについて具体的に規定に入れます。どういうことがセクハラになるのか社員さんに理解していただき、意識を高めていただくためです。
今日お伺いした会社の就業規則は、20年ほど前に作成されたもので法律の改正にあわせて、少しづつ改正はされていますが、セクハラ管理規程などは特になかったため新たに就業規則上に追加条文として入れましたが、何がセクハラにあたるかの具体的説明で
(1)性的な表現で人格を傷つけ品位を汚すような言葉遣いをすること、身体を凝視するなどの行動や振る舞いもセクハラとみなす。
(2)性的な関心の表現を業務遂行の言動に混同すること
(3)ヌード掲載の雑誌やヌード写真やポスター等の卑猥な写真及び絵画を見ることの強要配布又は掲示等をすること
(4)相手が返答に窮するような性的な冗談やからかい等をすること
以下略

というような内容を見て、「これって常識の範囲で普通に紳士的な態度でやっていれば、まずこんなことしませんよね。これを見た従業員がそこまで信頼されていないのかなと思うような気がするんですよね」と社長がおっしゃいます。
私としては、ガイドラインに沿った条文のつもりだったのですが、確かにそういう考え方もできますね。
今まで、そういうことをおっしゃった事業主さんはいらっしゃらなかったので、なるほどと思いました。
「セクハラとは、相手方の意に反する性的言動で、その言動により業務を遂行する上で一定の不利益を与えるもの又は就業環境を悪化させるものをいう」
という包括的表現がなされているので、これでいいのではないかというご意見がありました。
就業規則はなるべくわかりやすくが基本なのですが、
「うちの会社にはこういうことをする者はいない。採用のときも十分そのあたりも注意している」
「今までもトラブルはないんです」
というお言葉もあり、総務部にセクハラ相談窓口も作っていただくことになったので、前述の具体的記述ははずし、包括的な説明だけに留めることにしました。

その会社は独創的な技術で順調に伸びてきた製造業ですが、いつ行ってもオフィスはとてもきれいで、何人かお会いした社員さんは皆さん礼儀正しく感じのよい方ばかりです。
確かに、社長のおっしゃるようにセクハラについて微にいり、細にわたる説明は不要かなとも思いましたし、そうおっしゃる社長のお気持ちも理解できました。
その他にも、私が「これについては宿題とさせてください」というようなちょっと厄介な課題も出されて、「ああ、今回も見積もり安すぎたかな」と心の中で思いつつ、一方では、今まで経験したことのない分野の勉強になってくるので、それはそれでファイトが湧いてくる自分がいます。
日々、あらたに勉強だなあと思った面談でした。

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