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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

熱中症死の陰に貧困問題あり?

当地では昨日、今日といくらか涼しくなりましたが、今年は本当に猛暑の日が多いです。
全国で熱中症で亡くなった方が200人を超えているそうですが、すごい数だなと思います。
多くは一人暮らしのお年寄りですが、若い方や家族のいる方もいらっしゃるので、油断はできないのだなと思います。
私の場合、若い頃は暑さなんて全然平気だったし「いつも涼しそうな顔してるね」なんて言われるほど汗もかかなかったのですが、年とともにあちこちに脂肪が付着してきたせいか、中年になってからは暑がりで汗かきになりました。
子供たちが小さかった頃、今は亡き私の母が孫に会いたくてよく私の家に遊びにきましたが、夏はいつも「暑い、暑い」と言いながら、首の後ろにハンカチ型の小さなタオルを巻きつけてやってきたものでした。
その姿を見て私も子供たちも笑いましたが、今や、私も家で掃除機をかけるときや、キッチンで調理をするときなど、全く同じ格好をしていて自分でも苦笑してしまいます。
そんな具合ですから、その頃よりも格段に暑くなっている昨今、クーラーなしの生活なんて考えられません。

熱中症で亡くなる方はクーラーをつけていないのですね。
最初からクーラーがない、又は、クーラーがあっても使わないということのようですが、理由としては、クーラーは身体に悪いという先入観がある、クーラーを買うお金がない、若しくはあっても電気代がもったいないと思う。
前者の場合は、近年の暑さは並じゃない、昔とは違うということが理解できれば上手に使ってもらうということが可能でしょうが、後者の場合はなかなか難しい問題です。
貧困というのは簡単には解決できないし、貧困問題が解決できれば世の中の悪いことってかなり解決できるのではないかと私は思っていますが、それができないからみんな苦労しているのですよね。

今日の朝日新聞には、15日に亡くなった私と同じ市内に住む76歳の方について大きくとりあげられていました。
48歳の無職の長男と同居していましたが、長男は15年前に腰を痛めて運送会社を退職してからは復職できず、亡くなったお父さんの年金(2か月で十数万円)を頼りに父子でひっそりと生活していたそうです。
エアコンも冷蔵庫もあるのに家賃5万5千円を払うとかつかつの生活ですから、電気、ガスを解約してカセットコンロで煮炊きをする生活を10年間も続けていた末の悲劇でした。
お父さんは10年ほど前に生活保護の相談に行ったそうですが、年下の職員に冷たくあしらわれたようで、もう行くのは嫌だと語っていたそうです。
普通に考えると、この長男はアルバイトでも何でもして日銭を稼ぐことぐらいはできたのではないか、老いた父と電気、ガスのない生活を何故続けていたんだろうと思うかもしれませんが、私は、以前過去記事にも書いた湯浅誠氏の、社会から何重にも排除されたために生きる気力を失い何もかもあきらめる方向に行ってしまうという言説を思い出します。(
過去記事参照

行政の窓口の職員が相談者の尊厳を尊重しつつ親身に対応しようと努めていたら、或いはもう少し気軽に相談できるような場があったら、こういう悲劇は起こらなかったかもしれないし、長男も勤労意欲を取り戻すことができたかもしれないとも思えるのです。
地元の民生委員の方は、「困っていると声をあげてくれないとこちらも手の打ちようがない」と語っていますが、その声すらあげられない人たちを救う努力をしない限り悲劇はくりかえされるのではないかと思います。
一体、私には何ができるのだろう。
自分はクーラーにあたり涼しい中でこんなことを書いているんだから、よく言うよと言われても仕方ないなあと何となく後ろめたい気分になっています。

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