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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

重婚的内縁関係と社会保険

今から4年近く前の過去記事「重婚的内縁関係の内妻は健保の被扶養者となれるか?」(参照)をご覧になった読者の方から、管理人だけ閲覧できる形式のコメントというかご質問をいただきました。
当ブログでは、コメントをいただいた方について個人的にお返事ができるようなシステムはなく、どうしたらよいかしらと悩んでしまいました。
以前にも似たようなことがありましたが、そのときは内容が比較的一般的なことだったので、コメントも含めてブログとして一体化していると考えている私としては、ブログ上でお返事をして、その後、今度はその方から公開でお返事をいただいたということがありました。
今回は極めて個人的な内容ですので、コメント内容を全て書くわけにもいかないのですが、社会保険の被扶養者について書きますからそれをご覧になって考えていただければと思います。
なお、当ブログの私の似顔絵の下にあるURLから当事務所のHPに行っていただくと、お問い合わせ用のメールがありますから、個別にお問い合わせいただくときは、そちらをご利用いただくとブログとは別に個別にやりとりができます。
さて、過去記事では重婚的内縁関係の妻も本妻との間が完全に形骸化している場合は、被扶養者になれると書きました。

この「形骸化」というのは文字通り形だけで実態として夫婦ではないということです。
その実態には同居の有無や愛情がもうないということばかりではなく、生活費のやりとりも一切ないということが条件となってきます。たとえ、行き来がなくても少しでも生活費を送っているというようなことがあれば、社会保険の関係では「形骸化」しているとはみなされません。
本妻の生計を維持するのに一役かっているということになりますから、本妻側が自ら権利を放棄して「私はもう被扶養者にはならない」という意思を表明しない限り、「毎月生活費を送金されている」ということは、夫との関係が完全には切れていないという証拠となってしまいます。
社会保険関係の被扶養者を判断する場合は、実利的な面を重要視するということだと思います。

離婚裁判の場では、長い間、妻(夫)がいるのに別の女性(男性)と事実上の婚姻関係に入り、配偶者との離婚を申し立てた場合、自分が不貞を働いていながら離婚を申し立てるのはもっての他とされて認められませんでした。
その背景には、法律上の婚姻関係を重んじる倫理観と女性の経済的地位の低さなどがあったのだと思われます。
しかし、昭和62年にそうした場合であっても
①夫婦の別居が相当期間に及ぶ②未成熟な子がいない。③離婚した場合に相手方配偶者が精神的、社会的、経済的に過酷な状況とはならない。
などを条件に、離婚を認める最高裁判例が出て、その後次々と有責配偶者(不貞をした配偶者のことをそう呼びます)からの申し立てによる離婚が認められています。
 別居の「相当期間」は、最初の例は36年間でしたが、その後、16年、10年、8年が認められています。
あくまでも、個別の事案により変わりますし、有責配偶者の分が悪いという原則はありますが、本妻が離婚を拒み続けていても離婚調停などを起こし、調停が不調であれば裁判で決着をつけるという方法もあるのではないかと思います。
この点、社会保険関係の見方は前述したとおりで、民法上の婚姻関係の破綻というのとはちょっと違うような気がします。
実務上、どこかで線引きをしなくてはならず、「生活費を送っているのなら破綻していない」と考えるようです。
戸籍上の妻が被扶養配偶者でいる限り、事実婚の妻が被扶養配偶者となる余地はありません。

社会保険の被扶養者には兄妹姉妹もなることができます。
弟妹の場合、年収が130万円未満であれば同居、別居の別なく被扶養者になれます。
兄姉は同居していることが条件となります。
子供の場合は、同居、別居の別なく年収が130万円未満であれば被扶養者になれます。
これらは血縁関係がなくても戸籍上の関係でも認められます。
手続は会社を通して行います。

キ〇〇〇〇〇さん、ご覧いただいた記事は私が開業して間もない頃のものです。
多分ネット上で検索なさってたどり着かれたのでしょうね。
ご訪問いだたきありがとうございました。 
 ご覧いただいた記事を書いてから4年、鳴かず飛ばずの時期もありました。総じて人生はなかなか思い通りにはいきません。
それでも、私は自分の意思で選択して自分の意思で決めて歩いていることに満足しています。
どうぞご自分の気持ちを大切になさってください。
今の私にはこの程度のお返事しかできませんが、少しでもご参考になれば幸いです。
キ〇〇〇〇〇さんがご家族といつも笑顔で暮らせることをお祈りしております。

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| | 2010年10月01日(Fri)17:39 [EDIT]


キ〇〇〇〇〇さん
コメントありがとうございました。
当ブログ記事が少しは参考になったようでホットしました。
また、私のつたない文章が少しでもキ〇〇〇〇〇さんのお気持ちをお引き立てすることができたと思うと、とてもうれしく思います。
お暇な折にはまたお越しください。
お元気で!!

おばさん社労士 | URL | 2010年10月02日(Sat)14:37 [EDIT]