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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

フランスの年金受給年齢引き上げ反対デモ雑感

「チッチッチ!!レッレッレ!!」と頭の中で鳴り止まなくなるようなチリ鉱山救出劇ですが、お父さんに抱きつく坊やを見ながら「よかったわねー」と思わず顔がほころぶうれしいニュースでした。
ずっと感じ続けていたチリなのに何故「れっれっれ!!」なのかという疑問はまだ解けていません。
さて、その他の海外ニュースで気になったことのひとつとしてフランスでは、年金満額受給年齢を65歳から67歳に引き上げる法案が議会で可決されたため、主要労組が反対のストライキとデモを行っていると報道されています。
国鉄は無期限ストに入り、港湾労働者や高校生までデモに加わっているとのことです。
日本では、年金受給開始年齢が60歳から65歳(段階的にですが)に引き上げられたときは、そういう動きはあまりなかったように思います。
というか、国民がほとんど年金について関心を持たず(恥ずかしながら社労士になる前の私もそうでした)、持ちたくても複雑すぎてよくわからない仕組みだったりと、ここ2年ばかりの状況とは随分違っていましたね。
社会保険庁の不祥事発覚以来年金についてのニュースも増えたし、関心を持つ人も増えたし、年金機構のHPなども充実して分かりやすくなっています。
フランスとは社会保障協定が結ばれていますから、日本とフランスの両国で働いたりした人は制度として加入期間を通算することができるようになっています。(
参照)

さて、前述のデモの報道で、フランスの年金制度というのはどんなのかなとみてみると(参照)賦課方式(現役世代の支払う保険料で年金受給世代を支える)なのは日本と同じですが、職種ごとにかなり分かれていて日本よりも複雑なようです。
産業別の労働組合が強いという歴史も関係しているのかもしれません。
40年以上の加入期間があれば60歳で満額(現役時代の一定期間の収入の平均額の50%)、支給され、65歳で最低保障も含めて全員が満額もらえますが、それ以上早く受給したい場合には加入期間に応じて年金額が低くなります。
今回の改正で、年金受給の最低年齢が60歳から62歳に引き上げられる、それにつれて今まで65歳満額が67歳になるということのようです。

「子供が16歳になるまでの間に9年以上にわたり3人以上扶養した父母」には10%の加算、日常生活を介護なくしては送れなくなった人の場合は、40%の加算がつくなど、日本にはない加算があります。
子供をたくさん育てたということは、年金受給世代を支える現役世代を育てたということですから、その人の年金額を増やすというのは非常に合理的だと私は思います。
日本の場合、「子育ては金もかかるしエネルギーも使う、その割に見返りがない」というような気分が蔓延していますから、(現実には自分で思ってもいない満足が得られると私は感じますが・・・)子供手当もよいと思いますが、こういうところで帳尻を合わせるのはなかなか良い考えだと思います。
介護についても年金が40%も増えるのなら何となく安心感がありますね。
やはり、労働組合が強いというお国がらなのでしょうか。

しかし、65歳から67歳への引き上げというのは、現在でも加入期間が少ない人については、65歳まで待つか少ない年金で我慢するかという選択をさせていて、それが67歳となるわけですから、加入期間が長く収入も多かった人にはあまり影響がないのかもしれませんが、貧しい人ほど影響があるのではないかと思います。
私はフランスの制度をよく知らないし、厚労省のHPで概略だけを見て感じたことを書いているだけで、的はずれのことを書いているのかもしれませんが、年金世代になっても貧富の差は現役世代のままに受け継がれるのだなと思いました。
それは、日本でもいっしょなのですが、せめてまじめに働いた人が贅沢をしなければ安心して暮らせる程度の年金になってほしいなと思います。
結局行き着く思いはそこなのだと思います。

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| | 2010年10月20日(Wed)20:58 [EDIT]