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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

尖閣ビデオ流出事件雑感

尖閣ビデオ流出から程なく流出させた本人が名乗り出て、現在事情聴取中とのことです。
報道によると国家公務員法で規定されている守秘義務違反にあたるか判断が難しいらしいですね。
「秘密」という解釈が、ビデオは直接見ていなくてもその事実は国民は知っているし、当時の状況なども度々報道されているし、ビデオを見た国会議員がこんな感じだったとしゃべってもいるので、「秘密」にあたるかどうかが難しい。また、その秘密にも軽重があると考えるらしくて、専門家でも判断の分かれるところのようです。
私の周りの比較的若い人たちは、
「このビデオは、いずれどっかで流出すると思ってた」と言います。
結構、ネット社会で育った人たちはこういう映像を流すということのハードルがとても低いのかもしれません。
その点、文書と多少違う感覚を持っているのでしょうか。

紙の「秘密文書」をコピーして持ち出して電子データ化してネット上に流すということも、同じようにやろうと思えばできるでしょうが、ビデオ映像のように「みんなに見せたい」という気持ちが強く働くかどうかは疑問があります。
やはり、最初から映像がそこにあったがために、そして、やろうと思えば簡単にできる状況にあったがために、案外守秘義務違反に対するハードルが低かったのかもしれません。
you tube という格好の場があり、映像をコピーして流出するということが簡単にできるがために映像を「みんなに見せる」という行為が、日常的なごく普通のことになっている人たちがたくさんいるのだと思います。

私がよく見るある方のブログで、今回の事件で得したのはyou tubeを運営しているGoogleだと書かれていて、確かにそうかもしれないと思いました。
今までyou tubeを見たこともない人たち(高齢者を中心に結構そういう人はいる)に、その存在を知らしめ、テレビのある情報番組では、懇切丁寧にyou tubeの仕組みを解説して、投稿方法まで細かく教えていました。
Googleは一円も使わずして効果的なサイトのコマーシャルができたのですから、確かにとっても得したことになるのかもしれません。
これをきっかけにネットは見ていたけれどyou tubeを見たことがなかった人たちが、今後見るようになるかもしれません。

流出させた海上保安官は「正義感が強く義憤にかられてやったらしい」ということが言われています。
しかし、組織に属する以上その組織のトップが決めたことに対して、それが明らかに法令違反で内部告発をするというような場合は別として、構成員のひとりひとりがそれに従わず個々の考えに基づいてばらばらな行動をとってしまったら、それはやはり組織としての体をなさないことになります。
今回の事件のようなことがどんどん起きるようになったら、国家としての体をなさず、外国からは全く信頼されずに相手にもされなくなり、かなり国益を損ねることになるのではないでしょうか。
会社などでも、トップの意向と自分の考えが合わないからと言って、業務命令に背くというわけにはいかないですよね。もちろん、法令違反など正当な理由があれば別ですが。
職務命令違反というのは当然懲戒処分の対象になりますし、私もいつもそのようなことを盛り込んで就業規則を作っています。

しかし、そういうことについて、案外ハードルの低い人や事柄によっては低くなるというようなことが、おぼろげながら分かったので、今後、会社の労務管理という点でもそのようなことを留意していかなければならないのかもしれないと思いました。

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