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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる12年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

一票の格差に違憲判決

「一票の格差」が言われだしてから久しいですが、多くの裁判では「違憲」と判断される例は少数派です。
最高裁では6.59倍にまで広がった92年の参院選について「違憲状態」としましたが、その後も国会での格差是正は進まず、全国の弁護士グループが各地で活動を行っているようです。
昨日、東京高裁で今年7月の参院選について2件の判決のうち、1件で違憲との判断が出てにわかに注目を集めています。
私も千葉景子前法相の落選について過去記事にしましたが(
参照)、票数からいったら楽々当選しているような人が落選となり、バッシングを受けるのはちょっと理不尽だなと感じました。

朝日新聞では、土曜日に別冊というような形で、各界で活躍する人に焦点をあてて記事にする紙面があるのですが、先週、「一票の格差」問題に取り組む弁護士グループの中心的存在として伊藤塾主宰者の伊藤真氏が取上げられていました。
この方の法律の解説書はとてもわかりやすく、私も大学で法律を学んだときにお世話になりました。
思考順序をチャート式にして考えるというやり方は、私にはあまりなじめなかったけれど、数ある法律専門書に比べてわかりやすく、「難しいことをわかりやすく書けるこの人は相当できる人だな」と思ったものでした。
その伊藤氏が「一票は一票であるべきで、0.5や0.3(この数字は記事中の数字と比べて正確ではありません。)なのはおかしいでしょ」と語っていて、今更ながら確かにそうだよねと思いました。

地方と都会では人口密度が違うのだからしょうがないとか、地方の過疎地の意見が国会に届かなくなるなど、いろいろ言われますが、少数意見も尊重するのが民主主義の鉄則なのですから、国会を運営する上でいくらでもやりようがあるのではないかと思います。
どの選挙区でも一人が一票という状態だったら、今のねじれ国会はなかったのだろうか。
少なくとも、地方で都市部に比べてずっと少ない票数で当選する人はいなくなるし、かなりの票数を集めながら落選した都市部の候補者は当選ということになっていたわけですよね。
メディアではそういうことをもっと検証して報道してほしいなと思いますが、最近のメディアは独自の視点で何かを掘り下げて報道するということが少なくなったなあと感じます。
ひとつの事件が起きるとわぁーっとそちらへ集まり、それが終わると後は知らん顔で、また新しいニュースに飛びつくということの繰り返しで、ニュースが消耗品化してしまっています。
こういう憲法の根本的なところに抵触するかもしれない、また、国会議員の顔ぶれががらっと変わるかもしれない、ひいては国民の様々な生活が変わる可能性のある問題について、メディアは意欲的に報道を続けていくべきだと思いました。

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