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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「懲戒休職」?海老蔵事件にみる懲戒処分

昨晩、NHK・BSでヒッチコックの古い映画をやっていて、何となく見ていたら劇中で「ケセラセラ」という大昔の歌が歌われていてへぇーっと思い、そのまま最後まで見てしまいました。
結構面白かったのですが、終わったのが11時でそれから片付けをしたりお風呂に入ったりして、すぐに12時になってしまい、金星に行った「あかつき」はどうなった?とNHKの零時のニュースを見たら、なんと海老蔵氏の記者会見の様子をトップで報じていたのでびっくりしました。
私は、海老蔵事件にはほとんど興味がないのですが、歌舞伎ファンも多いし伝統芸能のスターが巻き込まれた事件ということで、大きく扱われているのでしょうか。
NHKのニュースでは放送していませんでしたが、今朝のテレビの情報番組を見ると、最初に歌舞伎を仕切っている映画会社の社長がお詫びの言葉を述べて、本人を無期限の出演停止にすると語っていました。
これって、会社の懲戒処分だとすると「出勤停止」にあたるのかな?

普通はその間無給としますから、処分を受けた社員にとっては収入が減って困る=制裁ということになります。
「自宅謹慎」というような言い方をする場合もありますし、「懲戒休職」とする処分もあるようです。
この間は無給で勤続年数には算入しないとするのが普通です。
「出勤停止」は通常は1週間から10日ぐらいで、あまり長くすると労働者の生活に大きく支障が出ますから、それほど長く設定しません。
法律で特に定めがあるわけではありませんが、異常に長くするのは適当ではないと思われます。
海老蔵氏の場合はむしろ「懲戒休職」というイメージでしょうか。
これも、6箇月の「懲戒休職」は重すぎるとして3箇月にしなさいとした判例(岩手県交通事件盛岡地裁判平8.4.17労判703-71)があり、長すぎるのは公序良俗違反ということになるのだと思います。

歌舞伎役者という人たちがどういう立場なのか、私はよくわかりませんが、労働契約は結んでいないでしょうね。
個人の独立した事業者として契約を結んでいれば、労働者ではないし「就業規則」なども関係ないですから、「無期限」という労働者なら考えられないような長さも許されるのでしょう。
労働者であれば、「無期限の懲戒休職」なんてことはせず「諭旨解雇」(懲戒解雇事由に該当するが本人に退職届を出させて退職させる)としてしまうでしょう。

労働者の懲戒処分は、就業規則に記載して、「どういうときにどういう処分となるか」を明らかにし、かつ労働者にそれを周知していないと会社の都合で勝手にすることはできません。
また、過去に同様の事例がある場合は、それらと照らして極端に重くするなどということもできません。
あくまでも就業規則などの会社の規程にのっとり行わなければならず、会社の恣意的な運用などは許されません。

12月は忘年会の季節。お酒を飲みすぎてあまりはちゃめちゃなことにならないように気をつけましょう。(「お前に言われたくない」という声がどこからか聞こえてきそうな気が・・・)

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