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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

採用面接で問われる企業の品性

昨日、新聞の労働欄の片隅に掲載されていた投書がちょっと気になりました。
42歳の女性からの投書ですが、大手コーヒーチェーンのスタッフ募集に応募した際の面接での体験です。
2人一組の面接で、もう一人は若い女子学生。
その女子学生と比べられ、「あなたは履歴書の写真より老けて見える」、女子学生に対しては、「学生さんは写真の通り、若くていいですね」と言われたとか。
現在、募集に際しての年齢制限は原則として禁止されていますが、実際には年齢差別をしているわけで、自分が応募したこと自体を否定されたように感じたそうです。
普段から利用していたお店だったので、不信感が募ったとも書かれていました。
面接をしたのは、チェーン店ですから店長でしょうか。はっきり言って「ダメ店長」ですね。
こんなお店、就職しない方がいいのではないかとも思います。

何故、「ダメ店長」かと言うと、サービス業、この場合は対人サービス業ですね。
その何たるかを理解していないということです。
コーヒー店というと、利用客は老若男女様々でしょう。必ずしも若い女性を求めて来る人ばかりとは思えません。
つかの間の休息を気分よく過ごしたいという人も多いでしょう。
きれいな若い女性がいるのがうれしい人もいれば、暖かい家庭的な雰囲気を求めてくる人もいるかもしれない。
ある程度人生経験を積んだ人の方が当意即妙に接客できる可能性も、確率からいうと大きいはずです。
サービス業は、お客様のニーズに合わせてサービスを提供してこそサービス業です。
コーヒー店なら、コーヒーの味などは当たり前として、お客様にとって居心地の良い空間を作ることが必要ですから、スタッフの応対なども重要です。
面接では、まず、そういう面を見るべきで、若さだけを問題にするのはいただけませんね。
それに、写真というのはその人の瞬間の一断面にすぎないですよね。
写真と実物の印象が違うというのもよくある話で、だからこそ面接するわけでしょう。
面接により、対人サービス業にふさわしい応対ができるか、表情が豊かでお客様によい印象を与えられるかなどを問題にするべきです。

百歩譲って、そのお店の方針として若い女性しかスタッフに使わないということがあったとしても、前述のようなことは面接の場では絶対に言ってはいけないことです。言えば人間性そのものが疑われますし、言われた女性は、「あんなお店二度と行きたくない」と思うかもしれません。
その体験を家族にしゃべり、親戚にしゃべり、友人にしゃべるでしょう。42歳という年齢からすると、お子さんがいるかもしれない。私も「ママ」をしていたときがありますからわかりますが、ママ友のネットワークというのは案外バカにできませんよ。
面接での不用意な一言により、多くのお客さんを失うかもしれないということがわかっていないから、「ダメ店長」なんです。
そして、結局は、会社そのものの品性まで貶める結果になってしまう。

面接での応対は、企業の品性が問われるということを関係者は肝に銘ずべきでしょう。

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