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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

どうなる?年金改革

与謝野氏が入閣すると聞いて「はあーっ?」と思いました。
民主党のマニフェストをあれこれ批判していた人だったし、かねがね主張していることは民主党の主張とは違う。特に年金改革については、全額税金で最低保障年金を作るとしていた民主党案とは違い、現行の保険料方式を維持するとしていたからです。
よく、政治家は「清濁併せ呑まなければだめだ」と言いますが、かなりルール違反じゃないのかなと思います。
菅首相もここまで選挙のときに言っていたことと違うことをするんだったら、国民に信を問うのが筋だと思いますが、この人には筋を通す気なんてないんだろうなあと思います。
テレビの画面というのは正直で、首相就任後の彼の顔は目に力がないしほんとにさえないなと思います。
自分で何かをやり遂げる人という印象が全然ないです。そういう人に年金改革という大きな仕事ができるかはかなり疑問です。

平成16年に当時の与党の自民党が「100年安心プラン」として年金改革を行いました。
離婚による年金分割や、育児休業取得者に対して有利になるような改正もありますが、
年金額の決定に単純な物価スライドではなく、名目手取り賃金変動率や、平均余命、被保険者数を加味するマクロ経済スライド制により調整する。
70歳以上にも在職老齢年金制度を適用する(厚生年金適用事業所に勤務する70歳以上の人も賃金額に応じて年金を減額する)
30歳未満で子のいない妻に対する遺族年金を5年で打ち切る。
など、どちらかというと給付を制限するような方向の改革でした。
また、年金額は、現役世代の収入の50%を確保するという改革を打ち出していました。
現役世代の支払う保険料も、毎年少しづつ上げて平成29年(2017年)に、18.3%(事業主と折半負担)で頭打ちにするとしています。

しかし、今日の朝日新聞によると、デフレで物価が上がらないという「誤算」により、現在の支給水準が平成16年改正当時の59%から62%となっていて、このままだと将来的には積立金が底をつく可能性もあるということです。
保険料は平成29年まで毎年率が上がり続けますから、賃金はあまり上がらないのに保険料が上がっていく現役世代が、益々割りを食っている状態になっていると言えます。
若い人たちはよく「団塊世代が逃げ切りを図っている」と言いますが、もしかしたら団塊世代も逃げ切るどころか、年金が大幅減額もあり得るのだろうかとさえ思ってしまいます。
新聞には、厚生労働省幹部の言葉として、「はっきり言って04年(平成16年)改革はしくじった」という声を掲載しています。
デフレもあり得るということを何故予測しなかったのか、素人じゃないはずなのに摩訶不思議です。

自民党が官僚に丸投げして改革を行った結果がこれですから、今更自民党に戻しても何かがうまくいくとも思えないし、政治の停滞というのは、じわじわと国民生活に影響を及ぼしていくんだろうなと思います。
先週、埼玉県社労士会の特別講演会でスポーツライターの二宮清純氏の講演を拝聴しましたが、スポーツ界の話に絡めてリーダー論を語っていました。
リーダーの条件として、Passion(情熱)、Mission(理念)、Action(行動力)を挙げていました。菅氏にそれらがあるとしたら、権力の座にしがみつくということに対してはあるのかなと思うのでした。

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