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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

3号制度はやはり見直すべき?

今朝の朝日新聞の社説が年金について書かれていたので読んでみました。
以前、当ブログでも書いた(
過去記事参照)第3号被保険者の届出漏れの処理について、極めて不公平であるという内容でした。
届出をしなくても2年間分支払えばそれまでこつこつ支払ってきた人と全く同じ効果が得られるのですから、「切り替えない方が得だという人が出てきかねない」といった心配の声も上がっているとしています。
最終的には、「保険料を支払わなくても年金がもらえる」という3号制度が本来もつおかしさに行き当たるとも書いています。
3号制度のどこがおかしいのか?
3号制度を含めて現在の基礎年金制度ができたのは、昭和61年4月からです。
その前、昭和36年から国民皆保険、皆年金制度はスタートしていましたが、年金については任意加入が認められていて、保険料を払わなくてもよい、そのかわり年金もなしという人たちがいました。専業主婦もそうした中に入っていました。(任意に加入して保険料を納めれば年金は受給できる)

しかし、昭和61年4月からは国内居住(2号、3号は海外在住でもよい)の20歳以上60歳未満の人は必ず国民年金の被保険者となりました(ほんの一部の例外あり)。
専業主婦(夫)については原則年収130万円未満であれば、第3号被保険者となり自分で保険料を支払わなくても、被保険者として制度の中に組みいれらることになったのです。
しかし、専業主婦(夫)と言っても配偶者が第2号被保険者(会社員や公務員等)でなければ、第3号被保険者とはなれません。
配偶者が自営業などで第1号被保険者である場合は、専業主婦(夫)で自分に収入がなくても、保険料を支払わなくては(今年度月額15,100円)なりません。
第1号被保険者の場合、世帯主や配偶者にも保険料負担義務があるからです。
このあたりも、同じ専業主婦なのに第3号が優遇され過ぎているのではないかという、不公平感につながっています。

では、第3号被保険者の保険料はどこからお金が出ているのか?
厚生年金をとりまとめているのは政府ですが、ここから国民年金をとりまとめているこれも政府ですが、基礎年金拠出金としてお金が流れています。
厚生年金部門と国民年金部門は別勘定ですから、将来国民年金から基礎年金を受け取ることになる第2号被保険者と第3号被保険者の数により(どちらも20歳以上60歳未満)拠出金を納めています。
この拠出金は厚生年金の場合、全ての加入者から集めた保険料の中から支払うため、第3号被保険者分を、扶養している配偶者(第3号被保険者)のいないような、独身の人や共働きで収入要件に当てはまらないような人たち(配偶者が第3号でない、2号又は1号である)も、負担することになってしまいます。
ここらあたりが不公平だと言われるゆえんです。配偶者が第3号の人については、保険料で差をつけるべきだとか、第3号被保険者の年金額を満額ではなく少し減らすべきだという議論が出てくるのです。

昭和61年当時は専業主婦も多かったのですが、社会情勢、経済情勢が随分変わってきた中で、年金制度ももうちょっと柔軟に変えていけばよかったのでしょうが、既得権益を守ろうとするあまり、つぎはぎで複雑な制度になってしまった今、これをガラガラポンするのは大変なことです。
また、何となく専業主婦(夫)の分が悪いのですが、社会全体の財政と言うところから見ると、保育所に入っている子どもたちには相当な額の税金が使われているはずです。
専業主婦の場合、それらを使っていません。
また、PTA活動や地域活動などの担い手として、無償で社会に貢献している部分もあると思うので、数字には換算できない部分で専業主婦(夫)が国の財政に貢献しているかもしれません。そのあたり、私も根拠がはっきりあるわけではないのですが。
この問題を考える時には、年金財政だけではなく、国の全体像などをしっかり考える必要もあるのではないかと思っています。

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コメント


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某大学病院付属保育所では子供一人が0才から6年通った場合大学からの補助は300万円。親の負担も300万円。
年中看護師募集中。。。
今の女性の平均寿命は87才。30才で結婚して60才まで払わずにすんだ保険料は540万円。65才から貰う年金は1800万円。
7人生んで預けても、まだ働く方が社会的コストは安い♪所得税住民税納める分働く人間の方が更にお得と思います。

| URL | 2011年09月26日(Mon)21:17 [EDIT]


お名前のない読者の方へ

コメントありがとうございます。
申し訳ありませんが、現時点で持っている私の知識では、
いただいたコメントに対する的確なお返事はできません。
これから、勉強させていただきます。
よろしくお願いします。

おばさん社労士 | URL | 2011年09月27日(Tue)11:07 [EDIT]