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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる15年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

人事考課は難しい

先週土曜日に私の所属する埼玉県社会保険労務士会にある自主研究会の発表会がありました。
11の部会がありますが、毎年3部会づつ勉強の成果を発表します。
昨年は、私の所属する部会が発表当番にあたっていて、年末から今頃まで随分忙しかったなあなどと思い出します。1年たつのは本当に速いものです。
今年は観客としてのんびり拝見させていただきました。
どの部会もしっかりと勉強してきて参考になることもありよかったと思います。近隣の都県会の会員の方も50名近くいらっしゃったそうでなかなか盛況でした。
その中で、賃金について研究している研究会が人事考課についての発表というか、現実に事業主さん向けに作ったプログラムを時間を短縮して見せてくれました。
人事考課に私情をさしはさまないように客観的にというのが大前提ですが、やはりそれは結構難しいなあと思いました。

最近の人事考課は人と差をつける査定型ではなく、差をなくしていく育成型であるとのことで、絶対評価を基準にした加点主義にして、リスクを伴う難しい仕事に挑戦して成功した場合には、結果がB(普通)であっても加点してワンランク上のA評価にするというような考え方だそうです。
評価基準は仕事の内容や会社の考え方などを反映して作りますが、私情をさしはさむ余地をなくすとか、社員の私生活上のことは仕事と関係のないこととして評価対象外にするなど、考課する側の心構えも重要です。
それらが説明された後、会員が出演して作ったビデオ(これが結構よくできていました)を見て、考課者になったつもりである会社のある社員についての考課を行うのです。
実際のプログラムではグループに分かれて意見を出し合うそうですが、時間の関係もありそれは行わず、考課の仕方についての解説などを詳しく行った上で、再度ビデオを観て考課が変わるかを確認します。

私がちょっと腑に落ちなかったのは、ビデオの中で考課対象者の社員が、かなり一生懸命頑張って課全体の人にも使えるようなデータベースを作成したことの評価が、模範解答ではA評価(申し分ない、期待を上回った)にとどまり、S(期待をはるかに上回った、上位等級でも申し分ない)ではなかったことでした。
ビデオの中でもこれについてはかなり高い評価で、課全体の省力アップにつながり、会社全体の生産性も高めそうな印象だったので、Sじゃないのかなと思ったのですが。私の場合、他の項目でもSにしたのがあり、どうも「寛大化傾向」(考課が甘くなりがちな傾向)があるようです。

SとAの違いは?ということについて最後に他の会員からも質問があり、Sは相当高い段階のことで考課者もつけるのに勇気がいる、自分の地位を明け渡してもいいぐらいの人じゃないとつけられないレベルと説明されていました。
うーん、このあたり、私情が入る余地が十分ありそうだなと思いますが、他の要素とあわせてできる限り客観的に行うということなのでしょうか。
基本的な判断基準が「A 期待を上回る」「B 期待したとおり」「C 期待を下回る」となっていて、それを補足する形でS、Dを入れているのですが、「期待」というのが入った段階ですでに絶対評価ではないですよね。
すごく能力の高い人とそれほどでもない人とでは到達点に対する期待値が違うので、能力のある人がそこそこやったときよりも、能力のない人が頑張ってやったときの方が評価が高くなるんでしょうか。到達点は前者の方が高かったら会社に対する貢献度は前者の方が高いわけですよね。なのに評価は低くなっちゃうのかな?
絶対評価というのは、その人固有の能力に対する絶対評価ということなのかな?
そもそもそんなことできるのかな?
このあたりが私にはよくわからないのですが、社員の全てが自分の能力に見合って、活き活きと働けるようにするというのが目的なのかなというところはわかりました。
やはり、人事考課は難しいということなのでしょう。

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