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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

非正社員の増加に合わせた社会の構築

総務省が昨日発表したところによると、派遣やアルバイトなど非正社員として働く人の割合が34.3%となって、比較できる2002年以来最大となったそうです。
特に、女性の場合は53.8%が非正社員ということで(男性は18.9%)、かなりの高率です。
折りしも、昨日のNHKクローズアップ現代では、結婚したくてもできない人が増えたという話をしていて、その原因のひとつに非正規雇用の増加があると解説されていました。
非正規雇用だと正社員に比べ収入も低く、不安定なため結婚相手を選ぶときに敬遠されがちなのだそうです。
番組中、夫婦二人とも非正社員で、年収が二人合わせても400万円いかない若い夫婦が出てきて、二人で工夫して倹約しながら助け合って生活しているから幸せですと語っていました。私は、お互いに好きになっていっしょに暮らしたいと思うから結婚するんであって、それが当たり前と思いますが、そういうカップルはむしろ少数派になりつつあるようです。

昔の人はよく「ひとり口は食えないけど、ふたり口はくえる」と言いました。
ひとりというのは、案外生活に無駄が出やすいんですね。
食材をあまらしたり、最低限の光熱費も一人も二人も大差ない。二人いれば助け合って生活できるなどというところから、そんなことを言ったのでしょう。
番組中では、職場結婚の割合も減っているとも言っていました。
20年ぐらい前までは、職場はほとんどが正社員で多少の規模のある会社だと、労働組合があり、サークル活動もありと、社内で自然な出会いが生まれたけれど、今は、非正社員も多く会社が経費節減でサークル活動なんかない、飲み会もみんな行かないということで、つくづく、今の若い世代は大変だねえと思います。

非正社員の増加をもう止めることができないのなら、それに見合った労働市場に変わっていくべきなんでしょうが、賃金格差などはなかなか縮まらないのが現実です。
非正社員は雇用の調整要員とされている場合が多く、賞与や退職金もなしの場合が多いため、収入の差は歴然とついてしまいます。
せめて、同じ労働なら同じ賃金としてほしいですが、多くの会社では、正社員に比べ責任の度合いが違うなどの理由で、賃金に差をつけているのが現状です。

正社員として会社に入るのが当たり前だった時代に作られた今の保険、年金制度も見直した方がよいと言われ続けていますが、なかなか変わりそうもありません。
昨年、雇用保険については31日以上雇用の見込みがあれば加入することになりましたが、週20時間以上という時間制限があります。
厚生年金などは、概ね週30時間(そこで働く正社員の4分の3以上の時間数)という制限があり、それ以下の時間数の人は、国民年金保険料を自分で支払わなくてはいけません。厚生年金に加入して会社と折半負担の正社員とでは、受給できる年金額と支払った保険料との両方で差がつきます。

経営側も大変だとは思いますが、少しづつ分け合うという精神をもてば非正規雇用者の待遇改善も可能なのではないかと思います。
非正社員は、数にして1755万人に上るとのことですので、社会全体の活力を上げるためにも、正社員への登用など非正社員の待遇改善に取り組む経営者が一人でも出てくるといいなと思いました。

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