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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

振り出しに戻る「運用3号」問題

以前過去記事(参照)に書いた国民年金の第3号被保険者から第1号被保険者となった専業主婦の届出もれ救済措置について、昨日の衆院予算委員会で厚生労働大臣が一時停止すると表明したと報道されています。
日本年金機構の内部判断により、今年の1月から年金事務所等でこの措置を始めたのですが、真面目に届け出て保険料を支払った人との不公平感があまりに強すぎるとして、総務省から疑問が出され、年金業務監視委員会の結論を踏まえて今後のことを取り決めることになったようです。年金制度はできる限り公平に運用すべきなので、この決定はよかったのではないかと思います。
過去記事に書いたように公平という点では、他にも疑問点はいろいろ出てくるのですが、この問題は件数が多いだけに、波紋が大きかったということでしょうか。

さて、今後の展開はどのようになるのか不明です。
いったん、この問題が明るみに出てしまったので、今更、あくまでも厳格に運用して届出もれについては、2年間(法改正により今後は10年間になる可能性あり)遡って支払えるだけとして、その余りの期間は資格期間とはしないとするのは無理があるでしょう。
届出もれの期間を資格期間とだけして(滞納扱いとはしない)年金額には反映しないというようなところでしょうか。保険料を支払っていないのですから、まあ、妥当でしょうか。
その他には、年金額を減額するということも考えられます。
その割合がどのくらいが適当かも全然わからないなあと思います。しかし、そうなると、低年金になってしまう人が続出するという問題の発端となったことについては解決されません。その裏には旧社会保険庁のアナウンス不足ということを自ら認めていたための措置ですから、着地点を探すのはそう簡単ではないと思います。

そして、またぞろ「そもそも3号制度はおかしい」という議論が出てくるんでしょうか。
3号制度が作られたときと今とでは社会経済情勢がとても変化しています。
寿退社が当たり前で女性は結婚したら家庭を守り家事・子育てを担当する、離婚も珍しかったという時代、夫婦でセットで年金制度を考えたということでしょうか。
もともと個人的なものである年金を夫婦セットで考える発想そのものが、「何なの?」としか私には思えません。
男女の役割分担意識が強かった時代ではありますが、夫婦であってもいっしょに死ぬことなんてほとんどあり得ないんだし、いずれは一人になるということを考えても、年金は個人個人がしっかりと確保できるような制度設計でなければならなかったはずです。

まあ、過去のことはとやかく言っても仕方がないので、今後は、3号問題にもメスを入れて年金改革をしてほしいと思います。
今、若い世代では非正規雇用も含めて何らかの形で夫婦共働きしている人たちが増えていますし、専業主婦は比較的年収の高い層に多いということも考慮されなければならない問題だと思います。
子どもを保育園に預ける場合には、それなりの税金(各自治体、子どもの年齢で変わる)が使われていて、専業主婦はそれらを使っていないとも言えるのですが、議論の範囲を広げてしまうと収集がつかなくなりそうですね。
やはり、抜本的な制度改革を急がなければならないということだと思います。

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