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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

主婦年金救済はやはりパンドラの箱?

多くの人の集団である国家において、様々な利害関係が錯綜してしまう人たちにとって、一定のルールのもとに生活していくということが紛争を未然に防ぐことになります。
そのために様々な法令があり、私たちの暮らしがうまく回っていくわけです。
どこかで例外的な扱いをする場合には、その運用についてさらなるルールを定めそれにのっとって粛々と進めなければなりません。
運用にはできる限り公平性、透明性が求められます。
というわけで、当ブログで何度か書いた「専業主婦(夫)の年金救済措置」問題ですが、過去記事で書いたように何となくパンドラの箱を開けちゃった感があります(
過去記事参照)
結局、旧社会保険庁側にもアナウンスを怠った弱みがあるという曖昧な理由で、何とかつじつまを合わせようなどと焦って策を講じたために、かえって問題が大きくなり大臣辞任問題にまで発展してしまいました。

私が過去記事に書いたように、こういう今まで頑固に貫いてきた請求主義を崩すと、必ず「じゃ、こういう場合だって救済されてもいいんじゃないの?」という言説が起こり、収拾がつかなくなる可能性があります。
今朝の情報番組でもキャスターが「お金がなくて未納になっていた人たちも、遡って払えるんなら、それで年金額上がるのに」というようなことを言っていました。
収入が少ない場合、免除制度もありそれを利用すれば滞納扱いにはならない、免除制度を利用した場合には、通常の2年ではなく10年遡って支払えるなどということを、旧社会保険庁がしっかりアナウンスしてきたかというと、はなはだ疑問があります。

報道によると、3号から1号に変更手続しなかった人に対して、3号のままでいたとみなして年金を支給している例も相当数あるとのことで、「課長通知」といわれる運用の仕方は各窓口で以前から行われていたふしがあります。
担当者によっては厳格に適用していた場合もあるでしょうから、すでに相当な不公平が生じていた可能性も否定できません。
3号被保険者は本人は保険料を支払いませんが、その保険料は税金が半分、後の半分は配偶者の所属する共済組合や厚生年金が被保険者数に応じて拠出金を納めて充当しています。
手続もれの人は3号被保険者の数には入っていないはずですから、その人たちの年金のお金の出所はどこになっちゃうのかなという疑問もあります。
結局、税金と年金会計の積立金などから出されるんだろうか。
社労士は年金の専門家なんですが、このあたりになると私も勉強不足です。

以前から窓口により違うという曖昧な取扱をしていたことを、ここで一気につじつまを合わせてしまおうとしたんだろうか。
でも、それがかえって混乱に拍車をかけ収拾がつかなくなってしまった。
世の中には、よくあるケースです。
さて、今後の展開は?
私にもよくわかりません。社労士として関心を持って見ていくだけです。

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