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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

仕事中、通勤中に被災した方は労災申請を

以前、過去記事で仕事中の地震について原則として天災によるけが等は労災が適用されないと書きました(過去記事参照)
しかし、今回の場合はかなり広く業務に起因することと認められ、仕事中や通勤中に地震、津波に巻き込まれ、けがをした(死亡した)場合は労災が適用されると厚生労働省が発表しています。
地震や津波等で倒壊するような危険な環境下で仕事をしていたと認められるからということです。
今般、仕事中や通勤中に地震、津波に巻き込まれけがをされた方は、是非最寄の労働基準監督署にご相談ください。
厚生労働省では内部の事務連絡として窓口でのQ&A集を流していますが、それをみるとかなり広範囲で労災と認めるようです。

仕事中や通勤中に津波に遭い行方不明になっている方もいらっしゃると思います。
その場合も警察等の調査により死亡が確認された場合、又は、民法上の規定により行方不明となったときから1年後に死亡したとみなされますので、労災の遺族補償が受けられます。
その他、被災地にたまたま出張していて被災し、けがをしたというような場合も出張は業務中と同じ扱いですから、私的行為中だったことがはっきりしている場合は別として、労災が適用となります。
また、通常、休憩時間中に仕事とは関係ないことでけがをした場合には、労災適用とはならないのですが、今般のように会社の建物内にいて、それが倒壊したり流されたりして被災した場合には、労災が適用となります。

通勤中のけがについても、地震、津波が原因の場合は労災が適用されます。
多分、会社から帰宅途中で遭難したと思われるが、どのあたりで被災したかよくわからないで亡くなっていたというような場合も、明らかに通勤とは別のことをしているということでなければ、基本的に認めるようですので、該当の方は労基署に相談して請求書を提出してください。
また、通常、通勤経路から外れると一部例外を除いて労災適用とならないのですが、通勤途中で避難警報が出て避難所に向かう途中でけがをした、というような場合は通勤中と同じ扱いで認められます。

通常の場合、業務上のけがであるという会社の証明をもらって労災指定病院で治療を受けるのですが、震災で事業所そのものがなくなり証明を受けられないという場合もあるでしょう。
その場合も今般は弾力的な運用をすることになっているそうですので、労災で受診する旨を窓口で申し出てくださいというような記載もあります。
保険証などもなく、労災適用も知らず自己負担で診療を受けてしまった場合も、領収書などがあれば後から費用を請求することができます。

遺族補償年金を受給中の方が亡くなった場合については、「転給」といって資格のある別の遺族(生計維持要件、年齢要件等あり)が受け継いで受給する制度があります。そのような遺族がいない場合も、要件に当てはまれば一時金を受け取れる場合もありますので、労基署に相談してください。
最寄の労基署が閉鎖している所もあると思いますが、全国に出張相談所などを設けているそうですから、該当する方又はご遺族の方は是非ご相談をなさってください。

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