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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

試行雇用(トライアル雇用)奨励金

年末の新聞でトライアル雇用(注1)が好評との記事がありました。(埼玉県の話)


注1 公共職業紹介所が推薦、紹介する求職者を短期的、試行的に雇い入れ、求職者、事業主双方が納得すれば常用雇用につなげようという制度。事業主側に奨励金が支給される。


3ヶ月間の試行雇用(トライアル雇用)いわば「お試し期間」に事業主、求職者双方が相性を見極めることができ、奨励金ももらえるということが好評の理由のようです。


記事では35歳未満の若者が対象者としていますが、対象者は他にも


①45歳以上の中高齢者 ②母子家庭の母 ③障害者 ④日雇労働者、ホームレスの人


というように、就職が困難になりやすい人達を試しに雇用してもらって、よければ本採用してもらうという制度です。

私も以前地元の商工会議所で労務相談をした時に、ある事業主の方からどんな制度かということについて質問を受けたことがあります。担当窓口がハローワークということを知ると、何故か、ハローワークに行きたくないらしくて、簡単なご説明だけで終わりました。事業主の方にとってハローワークというのは、敷居が高い場合もあるのでしょうか。


奨励金についてですが、3ヶ月間のトライアルの期間について、対象者1人につき月5万円、3ヶ月分15万円まで支給されます。(トライアル期間中の賃金が月10万円未満の場合は半額)


対象労働者が常用雇用に移行できなかった場合や、労働者が途中で自己都合退職した場合にも支給されます。1ヶ月に満たない分は日割り計算されます。(5万円を該当労働者の1ヶ月の就労予定労働日数で割り、労働者が実際に就業した日数をかける)


手続きは事業主の方がハローワークに求人票とともに「トライアル雇用求人関係資料」を提出していただくところから始まります。奨励金の申請はトライアル雇用が終了した日の翌日から1カ月以内です。詳しくは最寄のハローワークでお尋ねいただくか、厚生労働省のHPの該当部分をご覧ください。


また、対象となる労働者の方にとっても、職場をよく見極めてから就職したいというような場合には良い制度だと思います。ハローワークの窓口でご相談ください。該当の事業主を紹介してくれるはずです。


この制度の趣旨は、雇用のミス・マッチを是正するとともに、就職のより困難な人について、事業主側にも「食わず嫌い」的なところがあるのではないか、そうだとしたら、とにかく雇用してみて労働者側にチャンスをあげてほしいということも含まれると思います。事業主の方には積極的に制度の利用を考えていただきたいと思います。

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コメント


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こんにちは。
最近暖かい日が続き、まるで春がすぐそこまで来ているような錯覚に陥ります。

さて、今日のテーマについてですが、トライアル雇用奨励金は確かに人気のようですね。
他の助成金より手続きが楽なこと、労使の思惑が一致するからではないかと思います。

しかしながら落とし穴もあります。
不適切な使い方によってこの助成金を受給することができるということです。
つまり、トライアル終了後に正社員として雇用するつもりは最初から無く、トライアル雇用期間の3ヶ月間、働けるだけ働いてもらい、期間が終了すれば雇用契約を打ち切るということです。

これは助成金をもらうことにより人件費の削減が大幅に可能となります。1ヶ月に5万円(対象者1人)はかなりの削減です。
このような使い方をすればこの助成金を創設した意味が全くありません。

したがって助成金のスペシャリストと言われている社労士が適切な助成金活用の助言を行い、労使双方がハッピーになれるようサポートしていかなければなりません。

卯年 | URL | 2007年01月11日(Thu)14:14 [EDIT]


卯年さん
こんばんわ。
コメントありがとうございます。

助成金の不正受給は確かにあるようで、困ったことだと思います。各助成金の趣旨をよく理解していただくことが大事だと思いますが、世の中には「金に目がくらむ」人というのも確かにいますしね。
不正受給の手助けは絶対しないようにするということが社労士にできることでしょうか。

卯年さん、今年は事務指定講習ですね。頑張ってください。

おばさん社労士 | URL | 2007年01月12日(Fri)00:17 [EDIT]