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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

大手人材派遣会社が違法派遣

先週の新聞記事ですが、大手人材派遣会社が違法派遣を疑われているとのことです。


派遣法で禁じられている警備業務にスタッフを派遣した疑いです。他人の生命を守る専門職として警備員の派遣は禁止されています。他にも、①港湾運送業、②建設業務、③医業、歯科医業、薬剤師、が禁止業務です。


③については身体療護施設に設けられた診療所や養護老人ホームの中に設けられた診療所などには派遣してもいいことになっています。また、紹介予定派遣であれば、派遣が認められます。(注1)


注1紹介予定派遣  同一の労働者につき6ヶ月以内の期間で特定の労働者を派遣終了後に派遣先が雇用することを予定して派遣する派遣形式 一種の職業紹介になるため、派遣元は職業安定法の規定により職業紹介の許可が必要となる。


医業というのも専門職ですので、誰でもいいというわけにはいきませんから、その人を見極められる形式の派遣ならいいということなのでしょう。

記事によると、この派遣会社は警備業法で30時間以上の教育を課すことが義務付けられている警備員としてスタッフを派遣します。教育もなく集めたその日にスーパーの駐車場の交通誘導に従事させた疑いがもたれているそうです。


そういえば、最近車を運転していて、工事現場などでとても下手な交通誘導員が増えたなと思っていました。「進んでいいの? 止まれなの?」と言いたくなる様な意思表示の曖昧な人が増えたという印象を持っていました。


昔は、惚れ惚れするような、ダンシングみたいなわかりやすい誘導をしてくれる人が珍しくなかったんですけれどね。もしかして訓練も受けていないような派遣社員だったのだろうかと、記事を読んで疑ってしまいました。


現場は宮城県なので、県警側は東京の本社側に違法性の認識があったか解明を進めるそうです。


同社は昨年9月末現在で154万人の登録スタッフがいるそうですが、昨年8月にも禁止業務の建設業に派遣労働者を従事させたとして是正指導を受けていたそうです。


派遣業をしているのですから、派遣禁止業務を知らなかったということはないと思いますし、例え、そうであっても許されることではないですね。仕事をほしい労働者側の弱みに付け込んで、危険を伴うような禁止業務にもどんどん派遣していたのだろうかとの疑念が湧きます。また、派遣先の警備会社や建設業務の業者側も、自分達の業界が派遣社員を使えないことは知っていたと思うのですが、派遣会社だけではなく、業界全体にも「派遣社員を使った方が儲かる」というような意識が広がっていたのでしょうか。


様々な誘惑をはねのけ、法律を守るということは難しいことなのですね。捜査の行方に注目したいと思います。


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