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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

企業の危機管理の重要性

この度の大震災を受けてリスク管理の重要性を感じた企業も多いと思いますが、今月経済同友会ではリスク管理についての再考を促しています。(参照)
これを見ると様々なことが必要で、日頃から明文化して社内に周知徹底しておく必要性を感じます。
まず一番に挙げられていることが、社長あるいは代表権を持つ上級役員を本部長とする「緊急対策本部」を即座に設置するとあります。
当たり前といえば当たり前なのですが、日頃から社長不在の場合は誰にするとか設置場所はどこにするとか、その場所が被災した場合の代替場所とか、通信手段の確保とか、マニュアルの整備、作成、配布、予行演習の実施など、やることは本当にたくさんあります。

この度の原発事故では東京電力の対応のまずさが目立ちました。
記者会見も入れ替わり立ち代わりいろいろな人が出て来たし、社長の姿がなかなかみえなかったり、ひとたび事故が起きれば大変なことになる魔物とも言ってよいような原発を管理する会社として、不適格だったのではないかと思わざるを得ません。今更言っても仕方がありませんし、今、原発内で懸命に作業していらっしゃる方には本当に感謝しなければと思うのですが。
従業員の安否確認も企業にとっては重要です。その点も家族や協力企業も含めての安否確認などに触れています。
現場の生の情報も不可欠で、「不都合な情報も含め必ず本部に伝達されるような手段を講じておく」などとあります。
それが結構難しいということは、この度の政府、東電などを見ればよくわかります。
本部はそれらの障害、問題についてリアルタイムで把握して対策を立案、実行する。ともありますが、それができるようなリーダーがいれば、難局はどうにか乗り切れるような気がします。

クライシス・マネジメントとも称していますが、現場に判断を委ねる事態に備えて権限委譲を策定して予行演習もしておくなどとも書かれています。
そのためには、平時からの人材育成なども欠かせないことであり、知力、体力、精神力に優れた人材を育て、配置しておく、そうした人材が育つ自由、闊達で柔軟な企業文化を育てるよう努力するともあり、クライシス・マネジメントはなかなか大変なことだと思います。
人材について言えば、忠臣蔵の大石内蔵助のようにお家の一大事が起きるまでは「昼行灯」と噂されるようなぼんやりした人間だった(と評価されていた)のに、リーダーとして本懐を遂げるなんて例もあり、なかなか見抜くのが難しい分野です。
「火事場のばか力」なんて言葉もあり、平凡な人が危機に直面して信じられないような能力を発揮するというような場合もあります。

しかし、そのような人たちが力を発揮するためには、やはり企業の中の風通しがよくなくてはだめでしょうから、危機管理とは企業風土の見直しみたいなことも含まれているのだと思います。
科学的知見、歴史的事実を踏まえるなどともあり、それらの情報の収拾、冷静な分析など、考えただけでも大変そうですが、日本列島の地殻が動き出したと言われる昨今、企業の責任としてやっていかなければいけないことなんだろうと思います。

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