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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

言葉の使い方は難しい。

有給休暇については、過去記事にしたことがあります。(参照)
記事にもあるように、パート、アルバイトなどで1週30時間未満かつ週4日以下で働く場合には、フルタイムで働くよりも少なく、労働日数に応じて休暇日数が決まります。
この休暇は、6箇月以上継続勤務して全労働日(労働義務のある日)の8割以上出勤した労働者に当然に発生する権利です。
就業規則を見ると、それらの要件を満たした従業員(社員と表現する場合もある)には、有給休暇を「付与する」「与える」というような書き方をしている会社が多いようです。
当然発生する権利なのに、あえて、あげてる、今風に言うと「上から目線」の言葉ですが、じゃあ、違う言葉があるかというと難しい。
労働基準法上でも「与えなければならない」と書いてあります。

労基法に「与える」という表現が使われている以上、やはり「与える」ものということになるでしょうか。
使用者側から見れば、働かないのに給料を払う休暇なので、「与える」という感覚がぴったりなのかもしれません。
私も、多少のひっかかりを感じながらいつも付与するというような言葉を使って就業規則を作ってしまいます。
就業規則は会社が作るものであり、会社の目線で作るということが許容されているからです。
しかし、本来は、当然の権利として発生する有給休暇ですから、要件を満たした労働者は「有給休暇を取得することができる」とした方が法律の趣旨にはかなう条文なのではないかと、最近考えるようになりました。
今、突貫工事で就業規則を作っている会社に、そのような表現をしちゃおうかなとも思うのですが、就業規則作成の主体はあくまでも会社なので、やはり「与える」かなあなどと考えているうちに、どんどん時間が過ぎていきます。

同じようなことで、「年金をもらう」という表現もひっかかりを感じます。
要件を満たせば権利として当然発生するのですから、「年金を受け取る」じゃないか。
しかし、賦課方式の現状だと、自分が納めた分を年をとってから受け取る積み立て方式とは違い、現役世代の納めた分から受け取るので、そういう点では、やはり「もらう」というのが適切な表現なのかなあとも感じます。

最近、支部の広報誌の編集をいっしょにやっている人から、「新聞用字用語集 記者ハンドブック」という本を教えてもらったので、早速購入してみました。
その人は社労士になる前、プロの編集者だった人なので校正などは何事も大雑把な私とは目の付け所が違います。
しかし、これをそのまま就業規則には使えません。就業規則は法令に触れない内容であれば表現方法には制約がありませんが、漢字の使い方などはやはり法令での使い方に準じたものにした方がよいと思うからです。
そんなわけで、言葉の使い方、漢字の使い方、当分悩みながら少しずつ賢くなりたいと思っています。

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