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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

労働組合について考える。

昨日記事にした講習会でお会いしたある社労士の方に、関与先で労働組合ができたということを立ち話的に聞きました。
その会社独自で作った労組ではなく、全国的な労組の支部というような形で作ったという最近よくあるパターンです。
労働組合の組織率はどんどん下がり続け、今は18%ぐらいと言われていますが、昨年あたりパートタイマーの組織率が上がったということがあったと思います。
折りしも、昨日、厚生労働省では平成22年の労働争議の統計調査を発表しています。(
参照)
労働争議というのは、労使の話し合いで折り合いがつかず、ストライキ(同盟罷業)やそれに対する使用者側の対抗措置としてのロックアウト(作業所閉鎖)、さらには労働委員会へのあっせん、調停を申し立てるなどに発展したトラブルを言います。
ですから、労使の話し合いで解決できたようなものは含まれていません。
統計をみると、10年ぐらい前に比べると明らかに件数は減り、ここ数年はあまり変化がないというのが、ごくごく大雑把なイメージです。

件数が減っているのは組織率の減少と関係しているかもしれません。
私は、「労働者よ団結せよ」と思っているので、労働組合がどんどん少なくなっていくのは寂しいと感じます。
労働組合の原点は、産業革命の頃、余りにも過酷な労働にさらされていた労働者たちが「みんなで団結してみんなでよくなろうよ」と始まったものです。
自分がよくなりたい。しかし、一人では何もできない。団結すれば大きな力が生まれる。そして、自分もよくなり、みんなもよくなるというものだったと思います。
法律が整った現代では、ひとたび労働組合を作ると労働組合法により保護が与えられ、使用者も無視することなどとうていできなくなります。

しかし、組織率がどんどん下がっているのはどうしてか?
高度経済成長期には、そこそこ以上の会社に入れば終身雇用が約束され、それなりに給料も上がり、現状に満足できる労働者が増えたために会社と無用な対立は必要ないということだったのではないかと思います。
また、一部の政党を応援するなど政治的な動きも活発に行いましたから、それらを嫌った人たちも多かったのではないかと思います。
そして、気がついた時には随分と組織率が下がってしまった。一度下がったものをもう一度上げるのは容易ではありません。
自分のことには一生懸命になるけれど、全体でどうのこうのというのは関心がないという人たちが増えたことも一因かなと考えられます。

そうこうしているうちに、正社員ではない非正規雇用者や派遣社員が今や、30%どころか40%に迫る勢いとなってしまいましたから、ますます、労組として組織化することは難しいと思います。
私がいつも感じるのは、労組組織の何となく硬直化しているような自由でないようなイメージの悪さです。あくまでも私の感じるイメージであり、実際には違うのかもしれませんが。

東日本大震災以後、人と人との絆が見直されていると言われます。「みんなでよくなろうよ」というところに共感する人が増えてくれば、労組も少しは明るいかなと思いますが、正社員だけを見ていて、非正規雇用者を置き去りにしているような労組では、やはり、組織率が上がることは望めないと思います。
派遣社員も非正規雇用者も同じ職場で働く仲間として、「自分もよくなる、みんなもよくなる」を実践していかなければ、労組のジリ貧状態は続くと思います。

こんなことを考えたのは、社労士会の支部活動や研究会での活動にも一脈通じるものがあるなと思ったからです。自分では「自分も楽しく、みんなも楽しく」、「自分もよくなる、みんなもよくなる」を目指しているつもりが、あまり理解されていないのかなと感じることもあり、組織の中で全体のために活動するということの難しさを感じているからです。そんなとき、「めげない、あきらめない、孤独にならない」、そして、「笑顔、笑顔」と頭の中で繰り返します。
当地では、猛暑も終わり、秋がもうすぐそこです。元気出して一歩でも前に進もうと思う今日この頃なのでした。

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