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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

世代間の対立は何とかしたい

民主党がいったん隠していた年金改革の試算を明るみに出してから、にわかに年金の世代間における損得勘定などが報道されています。
今朝の朝日新聞には、1955年以降生まれの人は支払った総額より受け取る額が少なくなるなどという記事が掲載されています。
今の現役世代のほとんどが損をすると書かれています。
現在の年金制度ができたときには、支える側の現役世代が圧倒的に多く、平均寿命も今より年齢が低かったということで、世代間扶養の考えがなりたったのだと思います。
しかし、当時でも欧米の先進国をみれば、やがては少子高齢化時代がくることはある程度予測ができたと思うのですが、積み立て方式(自分で積み立てた分を自分でもらう)を選ばず賦課方式(現行の現役世代の払う保険料で年金をまかなうやり方)にした経緯を知りたいなあと思いますが、そういう話はあまり聞いたことがありません。

老齢年金だけではなく、障害や遺族給付も制度に組み込まれているので、一種の「保険」という側面があり、それだと今支払っている保険料で事故等の補償をするわけですから、結局賦課方式にせざるを得ないのでしょうか。
老齢年金だけなら自分で積み立てた分を将来老齢になったときに自分で受け取るというのがすっきりしますが、老齢になる前に障害になったり「遺族」という立場になったときには、積み立てた分では多分足りないと思うので、他の構成員が支払った分から払うしかないということでしょうか。
このあたり、私も数字、特にお金の勘定に強い方ではないのでよくわかりませんが、「保険」と考えれば、大部分の人が損をするというのは当たり前かなとも思います。
普通の保険は多くの人が支払った分を取り返すなんてことはできてないと思いますから。
だから、あまり損得勘定だけを議論するのはどうなのかなと思いますが、やはり、今の70代、80代の人に比べてあまりにも若い人の「取り分」が少ないというのは、よろしくないなあと思います。世代間の対立を少しでも少なくするためには、やはり同世代どうしも支えあう必要があるのだろうと思います。
子供世代、孫世代のために、少々年金額が減っても文句を言わない。
リタイアした後も元気な人は、どんどんボランティアなどに行って社会を支える側に回る。
行政の側もそういうコーディネートをどんどんすればよいし、行政がだめなら自分たちで動かしちゃうぐらいのつもりのリタイア世代の方々がでてくると、少しは変わるのかなと思います。

それから、精神的には上の世代が下の世代を支えることは十分可能だと思います。
今の若い人たちは、人からの評価を気にしたり他人との関係でどうしたらいいかわからなくて悩んだりしています。
そんな悩みを聞いてあげたり、自分でも気がつかないよいところを見つけてあげてほめてあげる。そんなことは年をとって体力がなくなってもできそうです。
IT環境を駆使すれば遠く離れていてもそういうことが可能です。
世代間の対立をあおるだけではなく、世代間が支えあえる環境を整えるということも今後は大事なんだろうなと思います。
それには、上の世代が既得権益を捨てて下の世代との損得勘定で何とか折り合いをつける覚悟も必要になるのだろうと思います。

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コメント


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おばさん社労士さん、こんにちは。

講談社文庫「年金大崩壊」(著者:岩瀬達哉)という書物に年金の歴史の一端が記されています。
右肩上がりを信じて疑わなかった懐かしい時代に、時の政権と年金官僚たちがバラマイタ、そのツケが、御神輿→騎馬戦→肩車…と、人口数や構成が大きく変わってきてるのに、あいもかわらず現在の政権も前の政権も、右肩上がりの時代に構築された枠内でしか考えられない。
そこにこの国の絶望があります。

(つい気負ってしまいました、すみません)

ひますけ | URL | 2012年01月27日(Fri)16:01 [EDIT]


同感です

>世代間の対立をあおるだけではなく、世代間が支えあえる>環境を整えるということも今後は大事なんだろうなと思い>ます。
>それには、上の世代が既得権益を捨てて下の世代との損得>勘定で何とか折り合いをつける覚悟も必要になるのだろう>と思います。
同感です。大昔かも知れませんが、昔の人は、自身の分をわきまえ、隠居という形で後身に身を譲っていきました。今の現役世代を取り巻く環境(預金利息の低さや昇給率の低さ等)を考えると、既得権益と言えども、この国の未来を鑑みて、高齢者の方から率先して質素倹約をわきまえる態度が必要になってきているような気がします。

S.T | URL | 2012年01月30日(Mon)13:04 [EDIT]


ひますけさん
いつもお読みいただきありがとうございます。

既得権益を持った人は絶対にそれを離さない。
この国の元凶はそこだと私は思います。
みんなが少しずつ我慢すればいいんだと思うのですが・・・。

おばさん社労士     | URL | 2012年01月30日(Mon)19:13 [EDIT]


S.Tさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。

そうですね。
高齢者だからと言って質素倹約するというのも、お金が回らなくなるのも困るので、使える人は使っていただきたいです。
私が考えているのは、元気なリタイア世代はとにかく年金もらってひっこむんじゃなくて、自分の持てる能力を出し惜しみすることなく、社会のために使っていただきたいということなんです。
下の世代に頼るばかりではなく、自分たち世代でできることはどんどんする。下の世代を支える何かを持ってる人はそれをどんどん出す。
そんなことでしょうか。

おばさん社労士     | URL | 2012年01月30日(Mon)19:20 [EDIT]