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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

申出による年金の支給停止

昨日の遺族年金の記事で、必要な人に行き渡るような制度であってほしいと書きました。裏を返せば、必要でない人には支給しなくてもいいのでは?とずっと思っていました。


どうにかして年金の支給額を減らしたいと考えている厚労省も、ようやくそのことに気がついたらしく、今年の4月から受給権者が申し出れば年金の支給を全額停止するという制度ができます。


年をとっても現役バリバリで仕事をしてしっかり給料をもらっている方や、家賃や株式などの不労所得が莫大にある方などは、それはお金はたくさんあった方がいいかもしれませんが、本来の年金制度の意義からすれば支給対象外としてもいいのではないかと思っていました。

4月からの改正により、例えば老齢基礎年金と老齢厚生年金を退職後全額もらっていた人が申出をすれば、それ以降全額が支給停止になるというものです。国民年金、厚生年金ともに導入されます。


「ずっと保険料払い続けてきたんだからもらえるものはもらいたい」と考えるか、「今、十分に収入があるのだから、年金をもらうのを見合わせようか。その分本当に困っている人にいくならいいか」と考えるかだと思います。もともと、現在の年金制度は自分の積み立てた分を年をとってから受給するという仕組みにはなっていません。現役世代の納めた保険料を年金受給者に仕送りするような形の「世代間扶養」の賦課方式になっているのです。


どれぐらいの方が申出をするかわかりませんが、そういう太っ腹な人の中に私も入りたいものだなあと思います(今のところ絶対無理っぽいデス)


支給停止の申出は将来に向かって撤回することができます。ですから、撤回前の分について遡って受給することはできませんが、撤回の申出以後は通常支給されるはずだった年金を受給できるのです。やはり、事情が変わることがあるでしょうし、そのようにしておけば安心して支給停止の申出ができますよね。


支給停止の申出は繰り下げの申出とは違いますから、撤回後にもらう分が増額するということはありません。


4月からはいったんなくなった制度で、老齢厚生年金の支給繰り下げ制度も復活します。


以前は老齢基礎年金と同時に繰り下げなければなりませんでしたが、厚生年金単独での繰り下げが認められます。また、かつては障害基礎年金の受給権者は老齢厚生年金の繰り下げができませんでしたが、今回の改正では、老齢基礎年金とともに障害基礎年金の受給権者も繰り下げができるようになります。


この繰り下げは60歳後半からの老齢厚生年金に適用されます。60歳代前半の老齢厚生年金には適用されません。


いずれにしても、65歳以上の高齢者の年金の受給スタイルが今までよりバラエティーに富んだものとなり、選択肢が広がったということだと思います。その分、年金の専門家である私たちもしっかりと頭の中を整理しないといけないと思います。(うーん、大変ですね)

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