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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

全体の賃金水準を下げる?主婦パート

パートタイマーに対する社会保険加入拡大については、過去記事にしました(参照)。
それに関連して、今朝の朝日新聞に某女子大の教授の話が掲載されていました。
パートの社会保険加入枠を増やし、同時に第3号被保険者(配偶者の加入する社会保険の被扶養者となり、保険料負担なくして医療保険に加入、一定額の年金も得られる)はなくすべきとしています。
被扶養者でいるために、働けるのに働く時間を減らしたり、低賃金でもよしとするために他の被扶養者となっていないパートタイマー(シングルマザー、正規雇用に就けない若者等)の賃金にも影響を及ぼしているというものです。
現在保険料負担のない人にとっては負担が増えることになるわけですが、半分は事業主負担で将来の年金額が増える、離婚した場合などに備えて社会保険は個人で加入していた方がよいので、負担増と向き合ってほしいという内容です。

第3号制度が女性の働き方を縛り、自由な選択を阻害しているのではないかと言う記事は過去に私も書きました(参照)。
しかし、その時はそれが非正規雇用者全体の賃金を引き下げているというところまでは、思い及びませんでした。
確かに企業側とすれば、ある一定時間内で働き収入も一定以上は望まない労働者は、都合がいいかもしれません。
配偶者に扶養されているのですぐに生活に困るわけではないので、雇用調整のための労働力として便利に使えます。賃金を低く抑えていても余り文句も言わない。その割りに結構真面目に働いてくれて愛社精神も強い。
ある社労士は、それに加えてコミュニケーション能力も高くサービス業には有益で「おばちゃん」を使わない手はないと言っていました。
結局、そういうパートタイマーがいれば、他のそうでないパートタイマーも同じような賃金、待遇となってしまうということだと思います。

勤続年数を重ねても就業調整してしまうため、あまり賃金が上がらずスキルも上がっていかない。それが、非正規雇用者全体の賃金相場を下げることにつながっていると記事には書かれていました。
管理職は、現場を一番よく知っているパートの意見を吸い上げられないと売上にも影響が出ると言われるそうで、社会の担い手となっているのですから、負担の問題と向き合ってほしいというような意見が掲載されていました。
私は、主として個人の人生をいかに生きるかの選択だと思っていたのですが、非正規雇用者全体に、特に低賃金という問題のもとを作っているとしたら、ますます3号制度は抜本的な改革が必要だなと思いました。

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