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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる12年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

お客様が私に求めるもの

開業して2年目ぐらいの仕事の依頼がなかなかなかった頃、ある気のおけない先輩社労士に、
「鈴木さんも、もう若くないんだからさ、就業規則とかって事業主に営業かけても無理でしょ」と
言われました。仲間内の無礼講の飲み会の席でしたが、あらまあ、随分言いにくいことおっしゃっちゃってくださいますわねぇと思いつつ、
「じゃ、あたしは何をしたらいいの?」と問えば、
「そんなこと、自分で考えるんだよ!」と言われてしまいました。
その方は大手企業でサラリーマンとして成功してリタイアした後、かなりのご年配になってから開業して、当時はもらい損ねの障害年金を扱いそれなりの収入を得ていました。その後も他の社労士があまりやらないようなニッチな世界で頑張っています。
その後、私はめげずに就業規則にこだわり、仕事の依頼が舞い込むようになりました。顧問は持たずに自由な立場で活動したいと思っていましたが、お客様に望まれて顧問契約をした会社もあります。
そして、お客様が私に求めているのは若さや美貌なんかではない。(それを求めるお客さんは私の所には来ないと思いますが)正確な知識と情報であり、それをわかりやすく説明する能力であり、そして信頼できる人間性なんだと最近は感じています。

冒頭の会話もすっかり忘れていたのですが、先週から今週にかけて2件の案件のお客様とお会いして、お客様が私に何を求めているかということを考えさせられて、ふと思い出したのでした。
1件目は以前就業規則を作成した会社の社員の方で、作成したときに窓口になってらして私といろいろやりとりのあった方です。
守秘義務がありますから内容は控えますが、複雑な事情があり、私に法律的な解釈についてアドバイスを求めて事務所にいらしたのです。
「一時は会社を辞めようかとも思いました。先生の所で使い走りにでもさせていただこうかとも思ったんですよ。先生だけが頼りなんです」
などとおっしゃってちょっとびっくりしましたが、2時間ほどお話して法的な知識と情報をご提供してそのための書面の雛形なども作ってあげたところ、少し晴れ晴れしたお顔になってお帰りになりました。もちろん、相談料なんていただきません。

2件目は今月初めに労働保険・社会保険の新規適用の手続を代行したお客様です。
新適(業界ではこの業務をシンテキと呼びます)初心者の私でしたが、懇意にしている社労士仲間のお陰(過去記事参照)と、添付書類等が以前に比べて簡略化されたという追い風もあり、無事業務を終えたのでした。
お客様には控と今後の事務についての説明書をお渡ししておきましたが、業務についての報酬の請求書もお渡ししていないし、今後、就業規則作成や労働時間管理など教えてほしいことがたくさんあるんですと言われていたのでアポをとって一昨日伺ってきました。
まずは、今後の給料からの控除についてのお話をすると、給料ソフトの〇〇〇を使っているとかで、私に確認しながら保険料率などをその場で入力しました。

社会保険料の負担などこれから大変そうだなあと思いつつ、今後の就業規則作成や繁閑の差が激しいのでそれに関するコンサルタント、36協定書も作らないとと、あれこれの業務についてのそれなりにまとまった額になった御見積書をお渡しすると、横にいらした社長のお父さんの会長が、
「毎月の顧問料がこの値段?」とおっしゃったので、ちょっと笑いそうになりました。
私が、「急にご負担が増えて大変でしょうから、高いと思ったら値切ってください。ご相談に応じます」と申し上げると、社長が、
「いやあ、会社としてちゃんとやりたいので、もうこれでよろしくお願いします。今後もコンサルタントとして顧問にと思っているんですが・・・」
とおっしゃいます。
「それでは、まず、就業規則作成など私の仕事ぶりを見てください。顧問のお話はそれからということで」と申し上げました。

その後、労働時間管理のことなど一通りお話して、最後は雑談になったのですが、社長は独身とのことで、会長が、
「育て方が悪いもんで、若い頃からふらふらしてるんですよ。先生、誰かいい人いませんか?」と半分真顔でおっしゃいます。
「社長はもて過ぎたんですね。もててるうちに気がついたら最後ひとりになっちゃったって感じですか?」
と私が冗談めかして言うと、
「そーなんですよ。アハハハハー」と、明るく笑う社長。
さーて、次なる仕事も楽しくできそうだぞと思いつつ、お客様が私に求めているものは若さなんかじゃないと確信したのでした。

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