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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる12年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

始業時刻前の掃除、体操、朝礼、労働時間?

今朝拝読したある人からのメールに「いつの間にか街路樹のハナミズキが満開の白い花を並べています。」とあり、確かに最近ハナミズキの花が目立つようになったなあと思います。
ハナミズキの花は遠くから見ると白やピンクが鮮やかできれいですが、近くで見ると何となく作り物みたいな、紙でできてるみたいな感じがして、私はいまいち風情に欠けるように思います。と書いてきて、ハナミズキの花は一生懸命咲いてるんだから、そんなこと言っちゃかわいそうでしょと自分の内側から声が聞こえます。
そうですね。全ての生きとし生けるものが輝く季節がやってきたと喜んで、咲き誇る全ての花々に感謝しなくちゃいけませんね。
さて、昨日ご紹介した判例の中で、始業時刻前の掃除、体操、朝礼が労働時間にカウントされることが認められたと書きました。
それについては過去記事に考え方を書いたことがあります。(
参照)
昨日の判例について、そのあたりをもう一度見てみたいと思います。

この会社では、就業規則上の始業時刻の30分前から出勤して、掃除(20分)、体操(5分)、朝礼(5分)を行うのが長年の慣例で、裁判では、この時間も労働時間として認められました。
過去記事で、学説、判例等書いておきましたが、会社ぐるみで掃除等を行う場合、断れない雰囲気であるとか、やらないと文句を言われるとか、評価が下がるとか、そんな状況があれば、当然、使用者の黙示または明示の命令があったと考えられ、たとえ、業務と関係のないことであっても、使用者の指揮命令下に入り行っていることとして労働時間であるとされます。
当然、その時間の賃金が発生することになります。

この裁判では、取引先との親睦行事等に参加する時間も労働時間として認められました。建前上は任意としていても、営業活動の一環として行っているのは明らかであり、参加を拒否することは事実上困難であったと認定されて、労働時間であるとされました。
もし、これらの行事が休日に行われたとしたら、休日労働の割増賃金(通常の3割5分以上)も発生しますから、会社としては大変だろうと思います。

逆に、これらの時間を労働時間ではないとはっきりさせる場合には、会社としての考えを明確にして、あくまでも任意であり、参加するかしないかは自由であること、やらないからと言って文句を言ったり評価を下げることは一切しないということを明確にして、もちろん、実際にそのように行動する、その時間の賃金は発生しないということも明確にする、それを全社的に周知徹底するということが必要です。
しかし、掃除などいつもやる人が決まってしまったりすると、社員同士の関係が悪くなるかもしれませんし、なかなか難しいですね。
どうしても必要なら、始業時刻以後に行うとかするしかないでしょう。
そうしないと、その間の賃金を請求されて会社としてはあわててしまうという事態が起こる可能性もあるということです。

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