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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

定年後も働く場を確保する

来年4月から厚生年金の報酬比例部分の支給開始年齢が61歳になることを受けて、高年齢者雇用安定法が改正されることは過去記事にしました。(参照
60歳で定年となったとしても、原則は65歳まで希望者全員を正社員でなくともパート、嘱託等でもよいのですが雇用する、経過措置として現行の労使協定による雇用拒否については、報酬比例部分の年金を受給し始める人から適用するというものです。
この経過措置期間は平成37年4月1日までです。
厚労省によると、労使協定の基準により雇用されなかった人の割合は1.8%ということですから、この際、経過措置なんてケチくさい?ことはやめ、もう全員65歳まで雇うとしたらどうでしょうか、と、今週訪問予定の関与先には話をするつもりでいます。
折りしも、トヨタ自動車では来年にも愛知県豊田市に作業速度を大幅に落とした生産ラインを作り、定年後の再雇用者を中心にして、働く場を確保しつつ技術の伝承と人材育成も目指したいと発表しました。

加齢による体力や視力の低下により通常のライン速度で作業することが難しくなった従業員に対応するそうで、広報担当者は「技能伝承と人材育成を目的とした工程」と説明しているそうです。
労働時間を半分にする「ハーフタイム勤務」を試行するそうですが、これは、これから定年を迎える社員の方たちにとっては朗報だと思います。
今後60歳定年を迎える50代後半以上の人たちは、高度経済成長期を経験して技術革新を進め世界に追いつき追い越せと努力を重ねた時代を経験しています。
効率や儲けのみにとらわれない丁寧なものづくりの時代も経験しているはずですから、技術的な蓄積も持っているはずです。
それを若い人たちに伝えていくのはとても良いと思いますし、何よりも働く場が確保されるというのはこの世代の人たちにとって良いと思います。

若い人の失業率が高い中で高齢者ばかりが優遇されているという考え方もできますが、今後少子高齢化により、確実に労働力人口(15歳以上の人口から学生、専業主婦、病気、老齢などで働けない人をひいた人口、失業者も含む)は減っていくわけですから、定年後のシニア世代も元気で働ける方はどんどん社会で働いていただいた方が、本人にも周り(奥様など)にも社会にとっても有益です。
次の世代に技術をつなぐという意識で働ける場があるとしたら、モチベーションも高く仕事ができることでしょう。
企業がちょっと工夫することでそのような場を確保できるのであれば、誰もが居場所のある良い会社になるんだろうなと思います。
今後は、経営者もそんなことにも目を向けていかなくてはならず、なかなか大変だなと思います。

以前読んだ新聞記事では、介護現場にじわじわとシニア世代が増えているとありました。
高齢者の話題にも結構ついていけるので良い話し相手になり、働く意欲も高いので施設等でも人気があるそうです。
若い人にばかり頼るわけにもいかないという社会的ニーズもありますが、元気な人がそうでない人を助ける同世代同士の支えあいは、今後もどんどん増えていってほしいと思います。
国は、企業にばかり負担をおしつけずに、企業の中で65歳までの雇用確保が難しい場合に、そういう人材がほしい企業に橋渡しするような制度を考えたらよいのではないかなと思います

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