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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

少子化対策を望むのは無理?

一時沸騰していた厚労相への非難報道もすっかり沈静化したようです。


これを機会に少子化対策が本気で論議されることを期待していましたが、ちょっと甘かったようですね。ひたすらぺこぺこ謝る大臣と攻め立てる女性議員の映像が流されましたが、「なんか違う」と感じた女性も多かったんではないでしょうか。


柳沢氏が厚労相としてはふさわしくないということははっきりしたと思いますが、選挙対策でただ「やめろ」の大合唱をするだけというのもどうなんだろうと思っていました。

結局、明治時代以来の家父長制を守りたいという意識がある人たちには、現状認識をするということが無理なのかもしれません。政権政党の中の少なくない数の議員が「女性が家庭に入り、子供を産んで育てるのが社会のため、みんなのため」と思っているようですから、そういう人たちに今の日本での少子化対策はできないと感じました。


そんな中で、昨日新聞に赤ちゃんのいる人向けの雑誌の広告が大きく掲載されていました。「赤ちゃんのいることの幸せ」を何人かの人に語ってもらっているという形式です。宣伝なので創作かもと思いつつ、ほほえましくてつい読んでしまいました。概略ですが以下のようなものです。


「夫の仕事が忙しく、ほとんど1人で子育てしているような状態の中でいろんなことがあり、「もう頑張れない!」と泣き出してしまった私。すると赤ちゃんがにっこりと笑いかけました。まるで励ますように。自分は1人じゃなかったと勇気をもらいました」


「眼鏡がないとどうしようもないド近眼の私。朝起きてめがねを探していると、ハイハイを始めたばかりのわが子が、ひょいと眼鏡を渡してくれました。私をいつも見ててくれたんだと感激しました」


他にもいろいろなエピソードが掲載されていて、「育児は育自」という言葉を思い出しました。大変でも、お金では絶対買えない大きな喜びがあるのが子育てだと思います。自分の経験から言っても、人間的に大きく成長するし得るものは測り知れないほど大きいと思います。


ただ、そういう幸せを感じるのもある程度の経済的基盤がないと難しいと思います。「今月家賃払えるだろうか?」、「ミルク代どうしよう?」なんて状態でも、赤ちゃんはやっぱりかわいいと感じるでしょうが、そういう生活が長く続くとやはり余裕がなくなっていくのではないでしょうか。


若い世代が長時間労働にさらされ、非正規雇用に甘んじている限り少子化は止まらないと思います。少子化はそれのみを切り離して考える問題ではなく、労働問題と所得の再配分をどうするか(格差問題)という問題と同時に考えるべきことだと思います。


「産めばいいんだよ」という物言いに反発を感じた女性は多いと思いますが、現実を理解していない政治家に対する怒りや失望も感じた方は多かったと思います。。「産みたくても産めない」、もしそういう状態が個人で解決するには難しい事情をはらんでいるとしたら、やはり政治によって変えるしかないと思います。


少し前に、フランスの大統領候補に挙げられている女性が、4人の子のあるワーキングマザーで、しかも夫とは事実婚だと報道された時は驚きました。一時、出生率が日本と同じぐらい低かったのが、大きく回復して現在は2.0までいったというのも納得できました。政治の力の差なのでしょうか。日本で総理大臣候補にそんな女性が現れるのは、100年たっても無理かもしれないと感じています。

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コメント


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質問です!

お久しぶりです。

今日の記事とはそんなに関係なくてすいません。
以前鈴木さんは子育て支援関係の営業ツールを使って飛び込み営業をされていましたよね?
おそらく育児・介護休業法に精通しておられると思いますのでご回答頂けたらと思います。


育児・介護休業法第23条1項の「育児休業の制度に準ずる措置」の解釈がいまいちよくわかりません。


・育児休業の制度=第5条~第10条
・準ずる=あるものを基準にしてそれにならう

育児休業の制度に準ずる措置=育児休業の制度にならった措置

ということは育児休業の制度と同じ措置?
育児休業の制度とほぼ同じ措置?
具体的にどんな措置?

う~ん、よくわかりませ。。

ご教示頂ければ幸いです。
宜しくお願いします。

卯年 | URL | 2007年02月16日(Fri)18:00 [EDIT]


卯年さん
こんばんわ。
ご質問にお答えします。

まず、「準ずる」の意味ですが、私の使っている法律用語辞典(内閣法制局法律用語研究会編 有斐閣)によると、①と②と二つあるのですが、ご質問の場合は
「①一定の定め、方法等を基準、模範とし、これと基本的に同様の取扱い、処理をすること。
若干の修正はあるがおおむね同様との意。」であると思います。

さて、育児・介護休業法の23条1項ですが、前段では、育児休業(1歳、または、1歳半まで)をしないで働き続ける労働者のために、勤務時間短縮、その他の措置をして育児をしながら働きやすいようにしなさいとの規定ですね。
後段では、1歳以上3歳までの子供を養育する労働者についても育児休業に「準ずる」措置または、勤務時間の短縮等の措置を講じなければならない。とされています。

ですから、使用者としては1歳以上3歳未満の子供を養育する労働者についても、育児休業制度を利用できるように就業規則等を整備するか、または、休業しない労働者のために勤務時間短縮の措置を導入する必要があると解釈してよいと思います。
つまり、3歳までは育児休業制度について義務規定であるということですね。

勤務時間短縮措置等とは、育児介護休業法施行規則34条1項にあり、
①短時間勤務、②フレックスタイム制、③1日の所定労働時間を変更することなく始業、または終業の時刻を繰り上げ、繰り下げる制度、④時間外労働を免除する制度、⑤3歳に満たない子のために託児施設の設置運営やこれに準ずる便宜供与 のいずれかを使用者が準備することを義務付けています。

ちなみに、もう一つの「準ずる」の意味は、類似の性質、内容、要件等を有している別のものについて、そのあるものと同じ取扱い、処理をする場合に使用される語です。民法などで使う類推適用と同じです。

条文の細かいところまで読み込むのは、とてもよいことだと思います。私もあらためて「準ずる」について勉強し直しました。でも、あまり細かいことにこだわり過ぎると時間ばかりかかってしまうということもあるので、兼ね合いがむずかしいですね。
法律はその趣旨(何故その法律ができたか)を理解するということが最も大事だと思います。

今日は1日県会の研修があり、コメントに気がつくのが遅れ、お返事が遅くなり申し訳ありません。

なんか、スゴーク頑張って勉強なさっているみたいですね。
私も卯年さんの「やる気」を少しいただいたような気がします。ありがとうございました。

おばさん社労士 | URL | 2007年02月17日(Sat)19:00 [EDIT]


卯年さんへの追伸

先ほど、3歳までは育児休業制度が義務と書きましたが、休業が義務というわけではなく、休業制度かそれをしないのなら、勤務時間短縮のどちらかの措置を講ずるのが義務ということです。条文でも「又は」となっていますね。
誤解があるといけないので、追伸します。

おばさん社労士 | URL | 2007年02月17日(Sat)19:26 [EDIT]


ありがとうございます

お忙しいのに細かく教えて頂きありがとうございました。

鈴木さんのご説明によると3歳までは育児休業制度又は勤務時間短縮制度の措置を講じなさいということなのですね。

ついでにもう一つ質問してよいですか?

育児・介護休業制度は就業規則の絶対的記載事項に入るので、就業規則に1歳~3際までは「育児休業の制度に準ずる措置」又は「勤務時間短縮措置」のどちらかを必ず盛りこまなければならないということで良いですか?

お忙しいのに申し訳ありません。
よろしくお願い致します。

卯年 | URL | 2007年02月18日(Sun)00:17 [EDIT]


卯年さん
こんにちわ。

おっしゃるとおりの解釈でよいと思いますが、実際には「法令に順ずる」程度で終わらせている事業所もあるようです。積極的な会社では、就業規則の他に育児・介護について別規定を作るなどして対応しているようです。
残念ながら、私もまだ実際に関与した経験がないので、今の段階では、書籍等で得た知識と情報しか申し上げられません。

卯年さんも勉強して何か発見があったら私に教えてください。いっしょに頑張りましょう!

おばさん社労士 | URL | 2007年02月18日(Sun)11:16 [EDIT]


お礼遅くなりました

こんにちは。

素早い対応をして頂きましてありがとうございました。
お礼が遅くなり申し訳ありません。

鈴木さんは民法の勉強をされていたんですね。
私は宅建の資格を取った時に民法を多少かじりましたが、
どうも苦手でした。
どうやら社労士系の法律の方が向いているようです。

今日から全く手をつけていなかった事務指定講習に取り掛かりました。

巷では高いだけで意味が無いという声をよく聞いていましたが、かなり使える教材だと私は思いました。

実務を意識して真剣に取り組めばこの教材で最低限必要な手続きは習得できますね。
なんだかとても得した気分になりました。

事務指定講習でわからないところがあればまた教えてください。

卯年 | URL | 2007年02月19日(Mon)17:20 [EDIT]


卯年さん
こんばんわ。

事務指定講習の教材は東京会の書式ですので、県によっては多少違うそうです。
でも、2年間の実務講習なしで開業の資格が得られるのですから、私にはありがたい制度だと思いました。
頑張ってください。

おばさん社労士 | URL | 2007年02月19日(Mon)20:47 [EDIT]