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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

大きなテーマ 報道と人権

今朝の朝日新聞は、一連の橋下大阪市長に対する週刊誌の記事についての第三者機関による見解を発表しています。
この機関は朝日新聞と問題の週刊誌を発行する朝日出版の取材・報道などでの人権侵害等を審理するための、外部有識者3氏による「報道と人権委員会」で、出版社側に非常に厳しい見解を示しています。
「見出しを含め、記事は橋下氏の出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基調とし、人間の主体的尊厳性を見失っている」としているそうです。
新聞ではかなりの紙面をさいて委員会の見解を報道するとともに、一連の記事の著者のノンフィクション作家のお詫びの言葉なども掲載しています。
週刊誌を発行している会社の社長は辞任、出版社側関係者が橋下氏を訪れ、公開で謝罪する模様などもテレビで報道されました。

私が不思議なのは、著者も含めて出版社側はこういう騒ぎになるということが想像つかなかったのかなということです。私は実際の記事を読んでいないのですが、週刊誌の宣伝の見出しを見ただけで、これはひど過ぎると思いました。
後から、こんなふうに謝罪するぐらいなら何で書いたんだろうと思います。
著名なノンフィクション作家である著者が「現実に差別に苦しんでおられる方々に寄り添う深い思いと配慮を欠いたこと」で「さらなる苦しみに巻き込んでしまった」とお詫びの言葉を述べています。
ライターとして結構信頼されていた人だと思うのですが、そういう人にしてもこのようなミスを犯すのだろうか。
比較するのもおこがましいですが、私も所属する社労士会の勉強会が業務に関係することを原稿にするという会なので、まずい書き方を指摘されたりしてふざけて、
「あっ、それは、ちょっと筆がすべりました」なんて言うことがあるのですが、まさに筆が大すべりしてしまった状態でしょうか。
しかし、私の所属するちっぽけな勉強会と違い、社会的影響は非常に大きいものがあります。

今朝のテレビの情報番組によると、記事を出す前に社内のコンプライアンス部署から異論があったそうですし、発行2、3日前というぎりぎりの段階で多少の修正もしているようです。
それでも、結局暴走してしまったのは、同業他社も結構いろいろ書いているということや、橋下氏が公人であるということもチェックが甘くなったことの理由とされていました。
公人だからと言ってその人の基本的人権がなくなるわけではないし、何を書いてもいいということにはなりません。公人のプライバシーについて本人に責任のあることなら、その人の資質を知るという社会的利益があるかもしれませんが、出自は本人は選べませんし、本人とは別人格の家族のことをとやかく言うのも、私はよいこととは思えません。
報道機関は、そういうことを報道するときに品位をもって報道していただきたいし、その記事がどう読まれるか、想像力をもって書いていただきたいと思います。
おりしも、小沢氏無罪の報道がなされ、小沢氏の弁護士で以前にも女性公務員の冤罪を晴らした弁護士さんの写真が朝日新聞に掲載されていて、小沢氏についての報道もどうだったんだろうと思いました。報道と人権ということについて、関係各方面の方々はしっかりと考えていただきたいと思います。
また、私達も情報リテラシーをしっかり持たなくてはいけないなと思うのでした。

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