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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

コスプレ強要は不当

コスプレというのは何となく楽しいイメージがあるのですが、世の中には本人が嫌がるような格好を無理やりさせるなんていうこともあるようです。
メジャーリーグに入った日本選手が「新人いじめ?」みたいな感じで、ロッカーに入れられていた衣装でコスプレをさせられていたなんていうこともありましたね。
本人が望まない格好をさせられるのは確かに本人にとっては苦痛でしょう。
大手化粧品会社に勤務していた女性が販売目標に届かなかった「罰」として、ウサギ耳のカチューシャを長時間着用させられ、後日の研修会で写真がスライド上映されて、精神的苦痛を受けたことに対する損害賠償請求が認められたそうです。
請求額330万円に対して22万円の支払命令で、原告は控訴する意向とのことです。
共同通信の報道を見ただけで判決文を読んでいないので、詳細は不明ですが、「正当な職務行為ではなく精神的苦痛を過度に負わせた」ということは認められたようです。

会社側は任意だったとしたようですが、断る状況にはなかったとして原告の主張を認めたようです。原告側は精神的苦痛に対する評価が低すぎるとしているようですが、精神的苦痛を金銭に換算するのは難しいものだなと思います。
会社側のやらせたのは上司にあたる人でしょうか。
半分冗談だったのか、それともかなりの嫌がらせだったのか、その場の雰囲気もわかりませんから何とも言えませんが、同じ現象でも受け取る人によって大きな違いがあるということは確かでしょう。
ウサギ耳のカチューシャなんてどうってことないじゃないと思う人もいれば、侮辱だと感じる人もいるでしょう。

問題は、成績が悪かったのでそのような格好をさせられたということで、本人は二重に傷ついたのかもしれません。
自分の評価が悪いということについて辛いと感じる人は多いと思いますから、そこに望まない格好を強要され従わざるを得なかったというのは、本人にとって屈辱と感じたのでしょう。屈辱感というのは非常に負の感情だと思います。
だからこそ裁判にまでいってしまったんでしょう。
成績の悪い社員に対して、負の感情をもたせてもいいことはないと思います。できれば、次は頑張ろうという前向きな感情を持つように誘導する、その方が会社にとっても業績アップにつながるのですから、いいと思うのですが。
それができたら苦労しない?
そうですね。そんなことができる人は労務管理のプロ中のプロですよね。でも、少なくとも相手がどのように受け止めるか想像力をめぐらせることは、上司たるもの常に心がけていた方がいいのだと思います。

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